オテル・デ・ザンヴァリッド(オテル・デザンヴァリッドとも表記。1680~1735年。仏: L'hôtel des Invalides)、通称アンヴァリッド(仏: Les Invalides)は、パリにある旧・軍病院。廃兵院もしくは癈兵院とも書く。
2024年パリオリンピックではアーチェリー会場及びマラソンのゴール地点、自転車ロードレースのスタート地点としても使用される。
1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として計画し、リベラル・ブリュアン が設計の指揮をとり1674年に最初の傷病兵たちが入った。
建築史上有名なのは附属する礼拝堂の建築である。教会(大聖堂)は、"聖ルイ"と称えられるルイ9世の遺体安置のために建設された。教会の建設は1677年に始まり、後に兵士の教会とドーム教会に分かれ、ブリュアンの弟子ジュール・アルドゥアン=マンサールのもとで1706年に完成した。
オルレアン朝(1830-1848年)時代、ルイ・フィリップ国王により、ドーム教会に地下墓所が設けられ、ナポレオン・ボナパルト(フランス皇帝ナポレオン1世)の柩が中央に置かれた。また、それを囲むようにして、ナポレオンの親族やフランスの著名な将軍の廟が置かれている。
21世紀当初において、100人ほどの戦傷病兵や傷痍軍人が暮らしている。一部はフランス軍事博物館として公開されている。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou