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室町砂場


室町砂場


室町砂場(むろまちすなば)は、東京都中央区日本橋室町四丁目にある1869年(明治2年)に創業のそば屋店舗。

概要

幕末の慶応年間(1865年-1868年)、そば屋の砂場本家「糀町七丁目砂場藤吉」で働いていた村松とくが、働いていた「糀町七丁目砂場藤吉」から暖簾分けを受け、芝高輪の魚籃坂(現・港区三田高輪近辺)に開業したのが始まり。維新後の1869年(明治2年)、魚籃坂から日本橋の本石町二丁目に「本石町砂場」として移転、この時の明治2年を創業年としている。1923年(大正12年)の関東大震災後、東京市の土地区画整理と町名の整理が実施され、1932年(昭和7年)の町界変更により室町四丁目となり、「室町砂場」と改称した。

「砂場」の名は、豊臣秀吉が大坂城を築いたとき、大坂の和泉屋という菓子屋が、資材の砂置き場に蕎麦屋を開店し、「砂場」と呼ばれていたのに始まる。徳川家康が江戸城を築くときは、江戸に進出し糀町(現・麹町)に店を構えた。

沿革

  • 1583年(天正11年) - 豊臣秀吉が大坂城築城に着手。
  • 1629年(寛永6年) - 大坂城が完成した後、砂場跡地一体帯を整備した新町に、官許の遊郭が建設され、新町遊郭は江戸・吉原、京都・島原 (京都)、と並び称される一大遊里となる。
  • 1730年(享保15年) - 『絵本御伽品鏡』、長谷川光信画、千草屋新右衛門、享保15年(1730年)には、「いづミや」という暖簾を掛けた麺類屋がある、当時の大坂市中の名物を狂歌とともに紹介した絵本である。
  • 1757年(宝暦7年) - 『大坂新町細見之図澪標』、「廓名物之分」、宝暦7年(1757年)には、大坂城築城のさいの、資材の砂や砂利の置き場になった新町砂場地域には、「和泉屋」と「津国屋」の2軒の麺類屋があった。細見とは、江戸・吉原の妓楼や遊女名、玉代などを事細かに記した遊郭案内書。「和泉屋」と「津国屋」の初代は、どちらも和泉国(現・大阪府南部)の出身である。
  • 1777年(安永6年) - 『富貴地座位』、安永6年(1777年)には、三都(京・江戸・大坂)の名物を紹介しており、浪花名物の「和泉屋」について記している。
  • 1798年(寛政10年) - 『摂津名所図会』、寛政10年(1798年)には、「砂場いづみや」として挿絵入りで紹介している。挿絵は店の表口の様子と店内の光景をで、いかにも大店らしい立派な構えで、牡蠣殻葺きの庇の下には「すな場」と染め抜かれた暖簾がかけられている。店内は広大な土間に座敷の島がいくつも置かれ、座敷の間の通路は町中の往来のように広い。店の裏側には、鰹節の蔵、そばの蔵、麦の蔵、醤油の蔵に、臼十二と書かれた臼部屋がある。
  • 1849年(嘉永2年) - 『二千年袖鑒』、伊豫屋善兵衛、嘉永2年(1849年)には、「津国屋」の外観を描いた挿絵がある、牡蠣殻葺きの庇の下に「すなば」と書かれた暖簾がかけられている。牡蠣殻葺きは享保頃(1716年-1736年)から江戸や大坂などの町屋で防火上用いられた、店構えは「和泉屋」の表口の様子と似ている。
  • 1865年-1868年慶応年間 - 砂場本家「糀町七丁目砂場藤吉」で働いていた村松とくが、暖簾分けにより、芝高輪 の魚籃坂(現・港区三田高輪近辺)に開業した。
  • 1869年(明治2年) - 日本橋の本石町二丁目に移転、「本石町砂場」初代・村松とく、として創業、女性が暖簾分で独立するのは異例のことだった。
  • 1932年(昭和7年) - 町界変更により室町四丁目とり、「室町砂場」と改称した。
  • 1933年(昭和8年) - 暖簾会「砂場長栄会」を結成、「室町砂場」二代目・村松豊太郎は相談役を務める。
  • 1937年(昭和12年) - 「赤坂砂場」二代目・村松幸一生まれる。
  • 1945年(昭和20年) - 「室町砂場」二代目・村松豊太郎亡くなる。
  • 1955年(昭和30年)11月 - 「砂場長栄会」から暖簾会「砂場会」に受継がれ、会長「虎ノ門大坂屋砂場」稲垣一男、副会長「南千住砂場」長岡源太郎、ほか2名、相談役「巴町砂場」萩原長康と「室町砂場」三代目・村松茂となる。
  • 1956年(昭和31年)11月1日 - 「砂場」と「すなば」の商標登録が正式に認可、会員数は28軒。その後、商標登録は「す奈ば」、「寿那ば」、「寿奈ば」が加えられた。
  • 1964年(昭和39年) - 「室町砂場」三代目・村松茂の弟・村松亀次郎が赤坂に支店「赤坂砂場」を開業した。
  • 1974年(昭和49年) - 「室町砂場」の店舗は表通りから奥に引っ込み、4階建てのビルとなる。
  • 1978年(昭和53年) - 「室町砂場」三代目・村松茂亡くなる。
  • 1985年(昭和60年)3月 - 大阪新町南公園に「ここに砂場ありき」の石碑が建立され、二代目会長「巴町砂場」萩原長昭ほか出席し除幕式 。
  • 1987年(昭和62年) - 『そば屋の旦那衆むかし語り』、松村茂、藤村和夫聞き書き、昭和62年によれば
  • 1988年(昭和63年) - 「赤坂砂場」初代・村松亀次郎亡くなる。
  • 1990年(平成2年) - 「室町砂場」四代目・村松良一急逝する。
  • 2016年(平成28年) - 現在、「室町砂場」五代目・村松毅が暖簾を受継いでいる。

交通アクセス

鉄道
  • JR山手線 - 神田駅より徒歩3分、JR総武線 - 新日本橋駅より徒歩5分
  • 東京メトロ銀座線 - 三越前駅より徒歩3分、神田駅より徒歩3分

ギャラリー

脚注

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関連項目

近隣施設

外部リンク

  • 室町砂場 - 公式ウェブサイト

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 室町砂場 by Wikipedia (Historical)


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