![松永文庫 松永文庫](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ed/Matsunaga_Bunko_ac_%281%29.jpg/400px-Matsunaga_Bunko_ac_%281%29.jpg)
松永文庫(まつながぶんこ)は、福岡県北九州市門司区の旧大連航路上屋内にある映画・芸能資料館。正式名称は北九州市立映画・芸能資料館「松永文庫」。大正期から現在まで、約100年におよぶ映画資料等5万点超を所蔵する資料館である。松永武による私設図書館として開館し、2009年(平成21年)からは北九州市が運営を担っている。
松永武(まつながたけし、1935年 - 2018年10月14日)は福岡県門司市出身であり、19歳の時に映画監督になるべく京都市に向かった。その後は北九州市門司区長谷に居住し、海運関係の仕事を行いながら、趣味として映画・芸能関係の資料を収集していた。定年退職後の1997年(平成9年)10月、自宅を改装して私設図書館の松永文庫を開館させ、映画・芸能関連の資料を公開した。
高齢の松永は個人での資料整理や保存が難しくなり、2009年(平成21年)11月には全ての資料を北九州市に寄贈した。北九州市は門司区老松町の門司市民会館に資料館「松永文庫」を設け、北九州市による文化施設として一般公開した。市立化に際して北九州市立文学館館長の佐木隆三は、「門司港レトロ地区にはコアになるものがなかった気がするが、これで魂が入ったと思う」と評している。
2013年(平成25年)7月、門司港レトロに旧大連航路上屋が開館し、「松永文庫」は門司市民会館から旧大連航路上屋に移転した。この際には資料整理と研究を行う学芸員が配置された。
2016年(平成28年)5月、松永武は第25回日本映画批評家大賞特別賞を受賞した。2017年(平成29年)、松永武は文化庁地域文化功労者表彰を受けた。
松永武は肺癌を患い、2018年(平成30年)10月14日に門司区内の病院で死去した。
定期的に企画展を開催しているほか、マンスリーシアターという上映会を開催している。
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