東福寺(とうふくじ)は、埼玉県草加市にある真言宗智山派の寺院。草加八景の一つになっている。
1606年(慶長11年)に大川図書が創建、僧・賢宥が開山したという。図書は当時湿地帯だった当地に茅などを刈って束にし、それを湿地に埋めることで道を作った。江戸幕府第2代将軍徳川秀忠は鷹狩で立ち寄り、この道は草のおかげであるから、この地域を「草加」と命名した。これが「草加」という地名の由来となったという。その後、図書は草加宿の建設に着手、草加宿の住人の菩提寺として創建したのが当寺の起源である。
大川図書は草加宿建設の功により、苗字帯刀が許され、子々孫々草加宿の要職に就く権利が与えられた。墓地には、図書を始めとする大川一族の墓がある。他にも落語家の石井宗叔の墓もある。
本堂は1824年(文政7年)に再建された建物で、1899年(明治32年)に藁葺を瓦葺とし、1993年(平成5年)年に大規模な改修が行われた。
また、鐘楼は1862年(文久2年)造立の刻銘がある基壇の上に建てられている。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou