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双葉会


双葉会


双葉会(ふたばかい)は福岡県北九州市小倉南区に本部を置く社会福祉法人。

概要

双葉会の主な事業としては、双葉学園や双葉学園みのりなど計5ヶ所での「児童福祉事業」、及び双葉苑や第二双葉苑など計10ヶ所での「高齢者福祉事業」などがある。なお、双葉会の職員数は、男性が65名、女性が157名、男女合計は222名となっている。

目的

双葉会の登記の目的欄では、「多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるように創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的として、次の社会福祉事業を行う。」といった内容を定めている。その後、当該登記には具体的な事業内容が多数列挙されているが、これについては、本頁のテンプレートの「活動手段」の欄に記載した。

役員等

理事長

双葉会の創立者及び歴代理事長は、次のとおりである。

  • 創立者:西田 好之助(1945年就任)
  • 初代理事長:西田 サン(1954年就任)
  • 2代目理事長:西田 稔夫(1957年就任)
  • 3代目理事長:西田 孝子(2017年就任)
  • 4代目理事長:真名子 放弦(2018年就任)
  • 5代目理事長:高原 堅次(2019年就任)
  • 6代目理事長:柏木 修(2020年就任)

役員

2024(令和6)年度の双葉会の役員は、以下のとおりである(2023年9月現在)。

  • 理事長:柏木 修(非常勤)
  • 業務執行理事:高田 照男(常勤・市役所OB)
  • 理事:迫田 学(弁護士)
  • 理事:下田 俊(双葉学園施設長)
  • 理事:西田 二郎(双葉苑及び第二双葉苑施設長)
  • 理事:萩野 清隆
  • 監事:亀岡 稔昌
  • 監事:百瀬 豊

評議員

  • 柿内 よし子
  • 原田 昌子
  • 日野 正義
  • 平野 謙太
  • 舩戸 亜紀
  • 山田 裕司
  • 山本 妙子

歴史

  • 1945年 - 西田好之助が双葉学園を、福岡県北九州市小倉南区長行東に創立した。
  • 1954年 - 社会福祉法人の認可を受け、西田サンが理事長に就任した。
  • 1957年 - 西田サン理事長が退任し、その後任に西田稔夫が就任した。
  • 1966年 - 保育所及び双葉保育園を、福岡県北九州市小倉南区に開設した。
  • 1996年 - 社会福祉などで功績を残した者が授与される藍綬褒章を西田稔夫理事長が受章した。
  • 1998年 - 児童自立生活援助事業「双葉ホーム」、介護老人福祉施設「双葉苑」などを開設した。
  • 2000年 -「児童家庭支援センター」を双葉学園1階に開設した。
  • 2000年 - 双葉学園で男性職員が身体的虐待をして男子児童1名が入院していたことが発覚した。
  • 2008年 - 地域密着型介護老人福祉施設「第二双葉苑」、グループホーム「双葉荘」を開設した。
  • 2013年 - 地域密着型介護老人福祉施設「ふたばのその」などを開設した。
  • 2013年1月 -双葉会職員の西田一が候補者として出馬した北九州市議議員選挙が実施された。
  • 2013年2月 - 前月の選挙につき双葉会の理事ら3名が公職選挙法違反の疑いで逮捕された。
  • 2013年10月 - 同年1月の選挙において理事1名の有罪判決が確定した。
  • 2017年 7月 - 小規模多機能型居宅介護「ふたばのみのり」を開設した。
  • 2017年8月 - 西田稔夫理事長が死去したため、その後任に西田孝子が就任した。
  • 2017年6月 - 双葉学園で男性職員が女子児童1名を虐待していたことが発覚した。
  • 2017年10月 - 補助金等約6,000万円の不正受給など計25件の不適切な業務運営が発覚した。
  • 2018年3月 - 西田孝子は理事長を退任し、その後任に真名子放弦が就任した。
  • 2018年3月 - 双葉会は理事13名から6名体制(そのうち1人は市役所OB)に変更した。
  • 2018年4月 - 児童養護施設双葉学園みのりを福岡県北九州市八幡西区に開設した。
  • 2018年8月 - 双葉学園みのりの開設費約1,400万円に関する書類のほとんどを紛失していた。
  • 2018年9月 - 西田孝子が過去自身の給料を昇給させたことにつき市役所は改善勧告をした(2018年監査)。
  • 2018年~2019年 - 西田孝子が他の施設の給食を勝手に自宅に持ち帰っていた(2019年監査)。
  • 2019年2月 - 真名子放弦は理事長を退任しその後任に高原堅次が就任した。
  • 2019年3月 - 西田一北九州市議会議員が、双葉会の事業収入約1,700万円を横領していた。
  • 2019年5月 - 双葉会は西田一北九州市議会議員を、解雇した。
  • 2019年6月以降 - 双葉学園で男性職員らによる児童虐待(双葉会事件)が発覚した。
  • 2019年6月 - 西田二郎は補助金等の不正受給で2017年に退任していたが、2019年に理事に再任した。
  • 2019年11月 - 西田二郎を理事に再任させたことで市役所から改善勧告を受けた(2019年監査)。
  • 2019年6月~11月 - 双葉会事件につき市役所から改善勧告を受けた(2019年監査)。
  • 2019年12月 - 鈴木貴美子施設長の長男が海外で業務用の携帯電話を使用していた(2019年監査)。
  • 2020年1月 - 高原堅次は理事長を退任しその後任に柏木修が就任した。
  • 2020年1月 - 双葉会は鈴木貴美子施設長及び西田孝子施設長を解任した。
  • 2021年6月 - 双葉会は市役所の改善勧告を無視し西田二郎を理事に再任させた(2019年監査)。
  • 2021年2月 - 双葉会は鈴木貴美子元施設長を被告とする損害賠償請求を提訴した(2019年監査)。
  • 2021年12月 - 福岡県弁護士会は人権侵害があるとして人権救済勧告を執行した。
  • 2022年4月 - 双葉学園の分園として地域小規模児童養護施設「壱葉」を開設した。
  • 2023年4月 - 児童養護施設双葉学園が公式HPを初めて開設した。
  • 2023年9月 - 双葉学園の分園として地域小規模児童養護施設「弐葉」及び同「参葉」を開設した。

監査結果

2018年度

北九州市役所は特別指導監査を行い次の指摘をした。

  • 双葉学園の西田孝子施設長が、月額44万円であった自身の給料を段階的に74万円まで引き上げたことは適性を欠くこと。
  • 双葉会の理事でもあった西田一市議会議員が、北九州市議会事務局に対して、双葉会が2010年に589万円で購入した車両(日産エルグランド)を用いて駐車場を申請したうえ、登庁などの政務に当該車両を使用していた。また同議員は当該車両を用いて地域の行事に参加するなどもしていた。このように双葉会が所有する当該車両を、同議員に無償で双葉会の業務目的外に使用させていたことは適性を欠くこと。
  • 双葉学園みのりの開設に必要な物品等の経費1,400万円について、予算及び補正予算に計上することなく初度調弁したうえ、これに係る見積書、契約書、請求書などの関係書類がほとんど保存されていなかったことは適性を欠くこと。
  • 市役所の補助金など約6000万円の不正受給及び約600万円の使途不明金が発生するなど、計25件の不適切な業務運営があった。この責任をとり、西田二郎や北九州市議会議員でもあった西田一などは、双葉会の理事を退任したこと。

2019年度

北九州市役所は特別指導監査を行い次の指摘をした。

  • 入所する男子児童間で少なくとも3件の性的虐待事件が発生していたこと。他方、男性児童指導員が入所男子児童4名に性的虐待をしていたほか、別の男性児童員が3件の身体的虐待事件をしていたこと(双葉会事件)。
  • 双葉会の理事でもあった西田一市議会議員が、双葉会の事業収入約1,700万円を横領したことにより、双葉会は西田一を2019年5月に解雇したこと。
  • 双葉会の理事でもあった西田一は2009年以降北九州市の市議会議員を務めていることから、北九州市の資産公開条例により保有する資産を同年以降北九州市役所に報告する義務があった。しかし、西田一は2005年9月から双葉会の事業収入(毎月10万円)を13年以上にわたり個人口座に振り込ませていたものの、北九州市の資産公開条例に基づく報告書には累計約1,600万円にのぼる当該収入について一切記載していなかったこと。
  • 双葉学園みのりの 西田孝子施設長が定められた時間に就業しなかったうえ、他施設の給食を検食と称して勝手に自宅に持ち帰っていたこと。
  • 米国ニューヨーク州に留学中の鈴木貴美子施設長の長男(当時高校生)が、双葉会の業務用の携帯電話を米国内で使用して、約49万円もの海外パケット料金を発生させていたこと。
  • 市役所の補助金等6,000万円を不正受給した責任をとって2017年に理事を退任した西田二郎を、2019年6月に理事に再任させたことは、業務を改善しようとする法人の姿勢としては不適切であること。

2020年度

北九州市役所は一般指導監査を行い次の指摘をした。

  • 前述の鈴木貴美子施設長の長男 (当時高校生) が業務用の携帯電話を米国内で使用していた件について、鈴木貴美子はその料金約49万円の支払いに応じなかったため、双葉会は鈴木貴美子を被告とする民事訴訟を提起したこと。
  • 一部の職員に対し給料が過大に支払われていたこと。

2021年度

  • 北九州市役所は一般指導監査を行ったものの新たに指摘した事項はなかった。

2022年度

  • 北九州市役所は一般指導監査を行ったものの新たに指摘した事項はなかった。

2023年度

  • 北九州市役所は一般指導監査を行ったものの新たに指摘した事項はなかった。
Collection James Bond 007

勧告等

北九州市議会

双葉会が運営する児童養護施設において入所する女子児童が、男性職員から性的虐待された事件が発覚した後の2017年10月において、当該施設の鈴木貴美子施設長は虐待防止研修の定期的な開催、防犯カメラの録画内容を翌日に確認することなどを柱とする再発防止策を策定し市役所に提出していた。しかし、鈴木貴美子施設長は当該再発防止策の履行を1年余りも放置したことで、後に発覚する双葉会事件が長きにわたり見過ごされる結果となった。鈴木貴美子施設長による1年以上にわたる虐待防止策の懈怠は、2019年9月に開催された北九州市議会においても取り上げられ問題となった。

北九州市社会福祉審議会

北九州市社会福祉審議会は、2019年11月、双葉会が運営する児童養護施設で発生した双葉会事件について次のとおり指摘した。

  • 双葉会事件について鈴木貴美子施設長は、加害男性職員の個人的な性的嗜好の問題と断じ、双葉会も被害者であるとの誤った認識を持ち続けていた。
  • 双葉学園の鈴木貴美子施設長及び双葉学園みのりの西田孝子施設長においては、日頃より高圧的な姿勢で職員に接していたことから、双葉学園及び双葉学園みのりの職員は当該施設長に何も言えない状態になっていた。
  • 双葉会の理事会においても、双葉会事件は、加害職員の個人的な問題と結論付け、双葉会事件の原因などについて、理事会でほとんど議論しなかった。

福岡県弁護士会

福岡県弁護士会は、2021年12月、双葉会が運営する児童養護施設において発生した双葉会事件について次のとおり指摘した。

  • 双葉学園は、児童養護施設において児童福祉法などが定める最低限の技術的基準を遵守していなかったために、双葉会事件を防止できなかったとした。
  • 双葉会事件は、被害入所児童が有する「人格権」(憲法13条)、「子どもの成長発達権」(児童の権利に関する条約前文、6条、19条)や、「虐待から保護される権利」を侵害するとした。

行政指導

これまでの経緯

2017年10月

  • 双葉会では、市役所の補助金など約6000万円の不正受給及び約600万円の使途不明金が発生するなど、計25件の不適切な業務運営が発覚した。この責任をとり西田二郎や西田一北九州市議会議員などが双葉会の理事を退任した。

2019年6月

  • 双葉会の理事会は、前述の不正受給の責任をとり退任していた西田二郎を理事に再任させた。

2019年11月

  • 市役所は、前述の不正受給の責任をとって退任した西田二郎を理事に再任させたことは、業務を改善しようとする法人の姿勢としては不適切であると行政指導した。

現在の状況

双葉会は、2019年から2023年度において、前述の行政指導を無視し、不正受給の責任をとって2017年に退任した西田二郎を理事に起用し続けている。

児童養護施設の現状

近年の双葉学園及び双葉学園みのりにおける事件・事故等の発生状況は、以下のとおりである。

※上記の件数は双葉学園及び双葉学園みのりを合算している。

脚注

出典

関連項目

  • 児童養護施設双葉学園(福岡県北九州市小倉南区長行東)
  • 児童養護施設双葉学園みのり(福岡県北九州市八幡西区)

外部リンク

  • 双葉会の情報開示事項 - 独立行政法人福祉医療機構
  • 社会福祉法人双葉会の公式HP
  • 児童養護施設双葉学園の公式HP
  • 児童養護施設双葉学園みのりの公式HP

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 双葉会 by Wikipedia (Historical)


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