京成八幡駅(けいせいやわたえき)は、千葉県市川市八幡三丁目にある、京成電鉄本線の駅である。駅番号はKS16。東京都交通局(都営地下鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)本八幡駅と地下通路を介し接続している。
当駅は市川市の行政・商業中心地に位置する中心駅の1つであり、京成本線の全優等列車(有料特急除く)が停車する。近傍には東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局(都営地下鉄)の本八幡駅が位置し、都営地下鉄とは南口脇に出入口(A6出入口)がある地下通路で連絡している。また、JR東日本の同駅とは都営地下鉄の地下通路(または地上の一般道)で接続する。なお、本八幡駅とは都営地下鉄との連絡定期券の発売を実施しているが、JR東日本との発売は実施していない。
駅周辺の「菅野・八幡」地区は、江戸時代から豪商・富豪の別荘地として栄え、お屋敷街を形成する高級住宅街となっている。小説家の永井荷風が晩年に当駅近くに住んでおり、駅前商店街には「荷風の散歩道」と名付けられた飾りの旗が見られる。荷風の行き付けであった日本料理店「大黒家」や銭湯も現存する。駅徒歩約5分の位置には、下総国総鎮守「葛飾八幡宮」があり、毎年9月の例大祭では多くの人出で賑わう。
国府台から八幡にかけては、東京医科歯科大学など3つの大学があり、市川学園を始めとする私立高校が7校、私立中学校が5校、私立小学校が3校と大規模な文教都市・学園都市となっている。当駅からJR東日本の本八幡駅にかけて八幡一番街のような商店街や、パティオ本八幡、八幡ハタビル(本八幡ハタボウル)、ガレリア・サーラ、グランドターミナルタワー本八幡(核店舗・カスミ)などを代表する超高層マンションの複合施設、商業施設などが林立しているため、昼夜問わず多くの人で賑わう繁華街となっている。
近年では京成電鉄の旧本社(東京都墨田区押上)老朽化に伴い、2013年(平成25年)9月17日に本社を千葉県市川市八幡に移転した。新社屋は当駅・都営地下鉄の本八幡駅両駅前の再開発地区(八幡三丁目2番1号の旧京成百貨店跡地)に建設された。さらに、本八幡駅北口地区の市街地再開発事業、本八幡A地区第1種市街地再開発事業、本八幡B地区優良建築物等整備事業のような大規模な都市再開発が相次ぎ、多数の超高層マンションが林立する。
南口には駅ビルの京成百貨店が建っていたが、本八幡駅北口再開発事業および建物老朽化に伴い、2007年(平成19年)3月に2 - 4Fを閉店、1Fのリブレ京成も2010年(平成22年)2月28日に閉店し、跡地は再開発事業に伴い、2013年(平成25年)9月17日に従前の押上地区より移転した京成電鉄新本社ビル(オフィスビル1棟)、グランドターミナルタワー本八幡(超高層マンション1棟)、ターミナルシティ本八幡アイビス(商業施設棟)が建設された。
島式ホーム1面2線を有する地上駅。橋上駅舎を備える。駅長配置駅。南口デッキにより京成電鉄本社ビルと直結している。ホームは踏切に挟まれており、これらはいわゆる「開かずの踏切」となっているが、駅周辺再開発と絡み、当駅と駅前後の立体交差化計画もある。
エスカレーターは改札内コンコース - ホーム上野寄り間、エレベーターは北口・南口各出入口 - 改札外コンコース間を連絡している。トイレは改札内コンコース(階段横)に設置されている。改札外にはファミリーマートがある。発車標は、3色LEDを使用していたが、2019年にフルカラーLED式へ交換され、駅案内放送も成田スカイアクセス線の駅と同じ内容となった。
2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は33,920人である(京成線内69駅中第12位)。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
当駅は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局(都営地下鉄)の本八幡駅と地下通路を介して接続している。駅西側には東京外かく環状道路(市川中央インターチェンジ)、駅南側には京葉道路(京葉市川インターチェンジ)、国道14号(千葉街道)、千葉県道6号市川浦安線、千葉県道283号若宮西船市川線が通る。
以下、総武本線より北側の施設等一覧(南側は「本八幡駅#駅周辺」を参照)。
全て京成バスによって運行されている。
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