![平城山駅 平城山駅](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Narayama_Station_west_entrance.jpg/400px-Narayama_Station_west_entrance.jpg)
平城山駅(ならやまえき)は、奈良県奈良市佐保台一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅。
「大和路線」の路線愛称設定区間に含まれている。線路名称上では関西本線単独駅であるが、運転系統上は木津駅を起終点とする奈良線の列車も乗り入れている。加えて早朝・深夜に奈良駅まで乗り入れる片町線(学研都市線)の列車も停車する。駅番号は関西本線(大和路線)がJR-Q37、奈良線がJR-D20。
総工費3億円を全額地元が負担して建設された請願駅である。
ホーム有効長170m(8両編成分)相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。山肌に造られているため、上りと下りでホームの高さが異なっている。
奈良駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅である。早朝・夜間時間帯は無人となる。かつてはみどりの窓口の営業が行われていたが2016年7月12日をもって閉鎖され、みどりの券売機プラス(稼働時間7:30~19:30)が設置された。ICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアに含まれている。
当駅の駅自動放送は、2009年10月4日の大阪環状・大和路線運行管理システム導入後も、大和路線内では唯一システム対応の放送に更新されず、簡易型放送のままとなっている。大和路線のほかの駅に導入された接近メロディも、当駅のみ導入が見送られた。
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は1,064人である。
「奈良県統計年鑑」と「統計なら」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
平城ニュータウンの東部にあるが、住宅地とを結ぶバスの発着はほとんどなく、開発も進んでいない(※バスの運行に関する情報は後述)。
平城山駅 - 高の原駅間の系統については、かつて朝ラッシュ時3本、夕刻時3本の計6本を運行していたが、一時期は1本(改正毎に時刻が変わる)のみの実質、免許維持路線状態となった。駅前ロータリーには、バス専用駐車場が閉鎖されつつ残っている。しかし、2010年3月19日のダイヤ改正から以前よりこの付近を走行していた高の原駅 - 梅美台五丁目間の系統の梅美台からのバスが朝3本、梅美台へのバスが夕方と夜6本経由するようになった(土日祝日はそれぞれ朝2本、夜4本となっている)。
一方、高の原駅へは入線しないコースとして奈良交通が2005年3月から左京朱雀循環平城山駅行と、青山住宅行を実験運行していたが、2007年3月18日から西日本JRバスと共同で本格運行を開始した。しかし利用低迷が続き、2008年3月と10月のダイヤ改正で大幅に減便され、2009年3月13日をもって廃止となった。
駅周辺は南北に連なる谷のような地形で(両側の佐保山などの総称を「平城山」と呼ぶ。「平城山」は歌にも詠まれたところで、大和の国と山城の国を隔てる低い丘のような地形)JR大和路線と平行し国道24号線が通る。駅から見て東側にある住宅地が「佐保台(奈良市佐保台)」西側にある住宅地が「左京住宅(奈良市左京)」である。左京住宅の東端には、奈良市環境清美公社の清掃工場がある。その北には京奈和自動車道の木津インターチェンジがある。
「左京住宅」を直接つなぐ道路はなく、駅南側を走るならやま大通り(奈良外環状線)と、国道24号線の下をくぐるトンネル、さらに国道24号を歩道橋で渡ることで移動できる。「佐保台住宅」へは、奈良電車区をまたぐ長大な歩道橋とならやま大通り及びトンネルで接続している。ならやま大通りは奈良盆地北部の丘陵地に開発されたニュータウンを東西に走り、西端では生駒市と大阪府四條畷市の境付近で国道168号線(磐船街道)に接続する。ならやま大通りは谷に沿って走るJR大和路線と国道24号線を平城大橋で越えている。
駅西口のロータリー内に「平城山駅」停留所、駅東口のロータリー内に「平城山駅東口」停留所があり、奈良交通の路線が発着する。しかし、バスの運行は朝と夕方以降しか設定されていない。
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