岸田演劇賞(きしだえんげきしょう)は、新潮社が主催していた、戯曲を対象とする文学賞である。
1954年に「新潮社四大文学賞」の一つとして開始した。1960年の第7回をもって終了し、白水社の「新劇」岸田戯曲賞(現在の岸田國士戯曲賞)に継承された。受賞者には記念品と副賞として10万円が贈られた。
受賞作
- 第1回(1954年)
- 受賞作
- 候補作
- 鈴木力衛 「赤んぼ頌」
- 田中千禾夫 「教育」
- 矢代静一 「城館」
- 矢代静一 「雅歌」
- 第2回(1955年)
- 受賞作
- 三島由紀夫 「白蟻の巣」
- 福田恆存 「ハムレット」他の「シェイクスピア全集」の訳業
- 候補作
- 田中千禾夫 「幸運の葉書」
- 安部公房 「どれい狩り」
- 山田肇 「ベルナルダ・アルバの家」(翻訳)ガルシア・ロルカ
- 第3回(1956年)
- 受賞作
- 候補作
- 田中千禾夫 「肥前風土記」
- 鈴木力衛 「城への招待」(翻訳)ジャン・アヌイ
- 鈴木力衛 「町人貴族」(翻訳)
- 川口博 「俺たちは天使じゃない」(翻訳)アルベール・ユッソン
- 第4回(1957年)
- 受賞作
- 鈴木力衛 モリエール「タルチュフ」他のフランス戯曲文学の訳業
- 候補作
- 堀田清美 「島」
- 田中千禾夫 「火の山」
- 田中澄江 「京都の虹」
- 菅原卓訳 「アンネの日記」(翻訳)アルバート・ハケットによる演劇台本
- 第5回(1958年)
- 受賞作
- 安部公房 「幽霊はここにいる」
- 青江舜二郎 「法隆寺」
- 第6回(1959年)
- 第7回(1960年)
選考委員
- 第1回から第7回 - 岩田豊雄、川端康成、久保田万太郎、辰野隆、舟橋聖一、山本有三
関連項目
- 新潮社四大文学賞
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