![シナモロール シナモロール](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
シナモロール(ラテン文字表記:Cinnamoroll)は、日本のサンリオによるキャラクター群。デザイナーは奥村心雪。
2001年9月にキャラクター開発。同年秋頃、『いちご新聞』で行われた新キャラクターの読者投票企画にて選ばれ、グッズデビューが決まった。キャラクターの開発は当時のカフェブームの時代背景を受けた。
2002年5月16日からグッズの発売が開始。当時の作品タイトル名はベビーシナモン(baby cinnamon)である。当時「癒し系」として注目を集めていたセガトイズ・ホリプロの「お茶犬」に対抗するキャラクターとされる。
2003年3月に名称をシナモロールに統一した。
これまでサンリオはキャラクターの広告宣伝には消極的であったが、シナモロールはサンリオによるテレビ・雑誌での積極的な宣伝により、短期間で人気を獲得することに成功した。
2004年にはサンリオショップでの売上の25%を占め、ハローキティに次ぐ人気を獲得。また同年11月には日本ビクター(現・JVCケンウッド)より、シナモロール(シナモン)がデザインされたポータブルMDプレーヤー「XM-C31CN」が発売された(既に生産、販売終了となっている)。2005年度には年間300億円を売り上げた。
2005年にはモカ、シフォン、アズキの3キャラクターによる「シナモエンジェルス」(Cinnamoangels)が発表され、シナモロールとは別に商品展開を開始した。商品展開開始時点での主となる対象層は8〜10歳程度の女児であり、小学校中学年〜同高学年程度向けの商品が主力のシナモロールより低く設定されている。
2007年にはカプチーノの双子の弟の「ココ」「ナッツ」が発表された。さらに同年、「ルロロマニック」(Lloromannic)というシナモ系キャラの小悪魔バージョン(ベリー、チェリー)が発表され、これもシナモロール、シナモエンジェルスとは別に商品展開を開始した。また同年に小説「シナモロール シナモンのふしぎ旅行」が発売、作中キャラの「ポロン」も別に商品展開を開始した。
2008年春からは講談社が発行する幼児向け雑誌での連載がスタートし、その代わりに小学館が発行する幼児向け雑誌での掲載がなくなった。
2017年1月10日、シナモロール15周年を記念してサンリオピューロランドに「シナモロールふわもこタウン」のオープンと同時にシナモンにそっくりな「品川紋次郎(しながわもんじろう)」というちょんまげを結い袴を着てお団子の刀を持つ浪人をモチーフにした正体不明のキャラクターのほか、城のお役人をモチーフにした「かぷえもん」というお団子好きの食いしん坊のキャラクターや、くノ一で分身の術が得意な「しふぉ丸」というキャラクターなどが登場した。ピューロランド限定でグッズの販売も行なわれている。
2018年3月6日、シナモンの誕生日を記念して、サンリオキャラクター初のファンクラブサイト「シナモロール王国」が設立された。
2019年、モカの推薦で「第32回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場。審査員特別賞を受賞した。
2021年3月31日、ファンクラブサイト「シナモロール王国」がサービス終了の予定。
2023年3月3日、公式YouTubeチャンネルが開設。と同時にYouTube内にてシナモンの誕生日を記念してショートアニメ「シナモンアニメだもん」が開始された。
2017年2月13日、シナモロールが品川区のしながわ観光大使に任命され、区役所で任命式や関連イベントが開催された。なお、シナモンは2013年に「しながわみやげ」応援キャラクターに任命されているほか、2015年3月配信を開始した「しながわ巡り」という観光情報サービスアプリのナビゲーター(案内役)にも採用され、それに合わせてしながわ観光案内所「しなかんPLAZA」の外観がリニューアルされ、シナモロールの記念撮影パネルなどが設置された。また、2017年と2018年には目黒川みんなのイルミネーションのオープニングセレモニー(点灯式)に参加している。 2018年10月27日、シナモンがあしらわれたマンホールの蓋が大井町駅前に設置されている。また、2018年11月19日、シナモンがあしらわれたデザイン絵タイルが立会川競馬場通りの歩道に複数ヶ所設置されている。また、品川区の婚姻届や出生届キャラクターに起用されている。
東京都の地方銀行である東京都民銀行が同キャラクターを起用し、通帳・キャッシュカードなどにおいて採用していた(同行は、シナモロールと平行してFC東京のキャラクター通帳・キャッシュカードなどを作成していた。2016年8月より、東京TYフィナンシャルグループとしての統一キャラクターの扱いとして、リトルツインスターズに変更されたため、同年6月から2ヶ月間は、八千代銀行のポチャッコとともに、グループの新旧キャラクターのノベルティを制作している)。
また、朝日生命のマスコットキャラクターに2009年4月から起用されており、公式ホームページにも特設コンテンツが設置され、キャラクターのプロフィールなどを閲覧できる。
2022年、神奈川県中井町から「なかい応援大使」に任命された。しかし、本キャラクターのグッズを返礼品にしたふるさと納税額が低迷したことから、2023年度の契約更新は行わずに同年3月末で同大使を解任されることが同年2月に神奈川新聞から報じられた。
『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第32回(2017年)、第33回(2018年)、第35回(2020年)、第36回(2021年)、第37回(2022年)、第38回(2023)、第39回(2024)の1位が歴代最高である。
2002年度(第17回)の「サンリオキャラクター大賞」ではシナモロールは初ノミネートでありながら14位となかなかの好成績を収めている。 2013年度(第28回)の「サンリオキャラクター大賞」の特別企画である「これやります宣言」で、「1位になったらシナモンフレンズ全員とおしくらまんじゅう!」と宣言していたが、最終結果は5位であったため惜しくも実現には至らなかった。 2014年度(第29回)の「サンリオキャラクター大賞」では総合順位は5位であったが、ネット投票のみを集計した結果は総合順位を上回る2位(1位はポムポムプリン)であった。 2015年度(第30回)の「サンリオキャラクター大賞」では「なかよしアワード」を受賞した。
アニバーサリーイヤーである2017年7月2日、シナモロールはサンリオキャラクター大賞で得票数65万6154票を獲得し、初のグランプリに輝いた。この年は初回速報、中間発表でも1位をキープし続け、さらにいちご新聞に届いた票のみを集計した「いちご新聞ランキング」でもグランプリになり、四冠を達成した。また、コラボ部門ではこえだちゃんとコラボしたシナモロールが1位を獲得した。
2018年7月1日、前年に引き続きサンリオキャラクター大賞でグランプリを獲得し、二連覇を達成した。ただしこの年は初回速報、中間発表では1位をキープしていたが、「いちご新聞ランキング」では2位となり(1位はポチャッコ)、惜しくもグランプリを逃した。また、海外では台湾と中国とフランスで3位を獲得した。
2019年、総合順位では2位だが、台湾と中国では1位を獲得したほか、香港で3位を獲得した。また、コラボ部門では☆イニ☆(スカイピース)とコラボしたシナモロールが3位を獲得したほか、えのたんとキノコフレンズとコラボしたシナモロールがエントリーした。
2020年、サンリオキャラクター大賞で得票数138万7152票を獲得し、2年ぶりのグランプリに返り咲いた。1位を記念して、ミュージックビデオ『ふれーふれーがんばれー!』の配信も決定。また、中国とイタリアで1位を獲得したほか、台湾で2位、イギリスとフランスで3位を獲得した。また、コロナ関連によるサンリオショップの臨時休業が相次ぎ、思うようにサンリオショップ店頭からの投票(チップde投票)が出来なかったため、サンリオキャラクター大賞終了後の6月12日から30日にかけて、スピンアウト企画の 「チップde投票リターンズ」がサンリオショップ各店舗で開催され、サンリオショップのひとつのハーモニーランドにおいての結果は「シナモロール」は2位であった(この回の票は、公式にはサンリオキャラクター大賞本戦の結果には反映されない)。
2021年、サンリオキャラクター大賞で得票数231万4222票を獲得し、2連覇を達成した。また、中国とアメリカとオーストラリアで1位を獲得したほか、台湾、ブラジル、フランス、シンガポール、タイで2位、イタリアで3位を獲得した。
2022年、サンリオキャラクター大賞で得票数289万6171票を獲得し、3連覇を達成した。また、中国、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、フランス、イタリアとシンガポールで1位を獲得したほか、台湾、韓国、ドイツ、タイ、スペインで2位、イギリスで3位を獲得した。
2023年、サンリオキャラクター大賞で得票数437万6064票を獲得し、4連覇を達成した。中国、韓国、アメリカ、オーストラリア、スペイン、ブラジル、フランス、イタリア、シンガポールで1位を獲得したほか、台湾、イギリスで3位を獲得した。
また、いちご新聞オリジナル企画で2016年より「サブキャラコンテスト」が開催されている。第1回(2017年)では「みるく」が3位、「エスプレッソ」が9位、「シフォン」が13位にランクインした。第2回(2017年)の「サブキャラコンテスト」ではノミネートなし(但し、「品川紋次郎」のサブキャラとして「みるく」が3位、「かぷえもん」が5位、「えすのしん」が7位、「もか」が10位にランクイン)、2018年の「サブキャラコンテスト」では「コルネ」が3位、「ココとナッツ」が5位、「アズキ」が8位にランクインした。2019年の「サブキャラコンテスト」は過去3年間の上位20位にランクされた全60キャラクター同士による決戦コンテストが実施され「みるく」が3位、「エスプレッソ」が10位、「シフォン」が22位、「ココとナッツ」が30位、「アズキ」が39位にランクインした(このほか「品川紋次郎」のサブキャラとして「かぷえもん」が15位、「みるく」が20位、「もか」が32位、「えすのしん」が43位)。仕切り直しとなる第5回(2020年)の「サブキャラコンテスト」では「みるく」が1位を受賞したほか、「モカ」が7位、「シフォン」が9位にランクインした。
(サンリオ)ISBN 978-4387180616
(主婦と生活社)ISBN 978-4391157246
2007年12月22日、劇場用映画『シナモン the movie』が松竹系で全国ロードショー公開された(同時上映は『ねずみ物語 〜ジョージとジェラルドの冒険〜』)。1996年1月13日公開の「ハローキティのみんなの森をまもれ!」以来、サンリオが製作した約12年ぶりの新作映画である。制作費は2作品合わせて5億円。リスク抑制のため製作委員会が結成され作品が製作されている。サイトによってタイトルの表記がまちまちだがサンリオのニュースリリースでは「movie」となっている[1][2]。石原さとみが本作のキーパーソンであるヒロインのアンナ役を担当。陣内智則がチャウダー役のほか、パン生地おばけ(ポポロン)役、巨木おばけ役、城おばけ役、偽チャウダー役、巨大チャウダー役といった史上最多の1人6役に挑戦している。
コミカライズ版はこよみのゆめの作画により、小学館の少女漫画誌「ちゃお」で2007年11月号から2008年3月号まで連載。シナモン、モカ、カプチーノ、エスプレッソ、シフォン、みるく等はほぼ同じ。劇場版に登場したアンナの代わりに「ルミ」が代替えキャラクターとして登場している。フラワーコミックスで『シナモン the movie だいちょうへ〜ん!』として単行本化されている。シナモンの声優も務めた川田妙子とデザイナーの奥村心雪はちゃお2007年12月号でインタビューされている。
魔法の世界に連れ去られたアンナおねえさんを救うため、シナモン、フレンズ、チャウダーが魔法の世界に旅に出るストーリー。
シナモン、モカ、カプチーノ、エスプレッソ、シフォン、みるくについては省略。
シナモン、モカ、カプチーノ、エスプレッソ、シフォン、みるくは上記に同じ。
『シナモンアニメだもん』のタイトルで、2023年3月3日よりシナモロール公式YouTubeチャンネルとシナモロール公式TikTokチャンネルにて毎週月水金曜日に3話ずつ配信。4月以降は毎週月金曜日に1話ずつ配信している。同年9月13日〜はサンリオのアメリカ版の公式YouTubeチャンネル『Hello Kitty and Friends』に英語版の配信が開始された。
シナモロールのアニメは「シナモン the movie」以来となり、サンリオ原作のWebアニメは、「KUROMI‘S PRETTY JOURNEY」以来となる。また、本作は現在サンリオ原作のWebアニメでの話数が過去最高記録を突破し現在も更新中。
原作はシナモロール公式Xのポストである。
フーバーオーバーがシナモロールのテーマ曲『ベビーシナモン』を歌っている。フーバーオーバーのアルバム『コレクション』に収録。また、『ベビーシナモン2』という別の曲も歌っている。
また、シナモンとフレンズが歌唱する『ふたりはライバル』という楽曲が、2007年12月19日発売のアルバム『キティズパラダイスPLUS ソングブック サンリオキャラクターとうたおう! アニメソング』(コロムビアミュージックエンタテインメント COZX-287)に収録されている。
2006年10月28日、シナモエンジェルスが『Chu-Chu-Chu』でCDデビューした。2007年6月16日には2枚目のシングル『夏色ふぁんたじぃ』(この曲は奥村心雪が作詞を担当している)を発売。2枚共にサンリオピューロランドや一部のサンリオショップでの限定販売。
2012年6月には、シナモロール誕生10周年を記念したオリジナルソング『シナモンのパレード』を奥村心雪の作詞、インテツ(AYABIE)の作・編曲で、でんぱ組.incが歌っている。サンリオ公式YouTubeおよびニコニコ動画シナモンチャンネルにて、まさたかPの制作による3Dアニメでのビデオクリップを公開。
2012年12月5日には、キャラクターソングアルバム『Cinnamon Trip!!』が発売された。全曲の作詞・作曲をOSTER projectが手がけている。
2018年8月、シナモンが歌う品川区イメージソング『えがおのまほう』が発表された。
2019年11月24日、「第32回スーパージュノンボーイコンテスト」最終選考会1次審査の壇上で、シナモン応援歌『ふれーふれーがんばれー!』が初披露された。
2020年5月11日、サンリオ公式YouTubeチャンネルにて『ふれーふれーがんばれー!』のミュージックビデオ公開。
2020年11月18日、シングル「ふれーふれーがんばれー!/しあわせのラベル」(フェリオン)が発売。オリコン最高23位。
2021年11月4日、シングル「スタードーム」(ポニーキャニオン)が発売。オリコン最高22位。
2023年6月21日、配信限定シングル「ときめきレインボー」(ポニーキャニオン/SANRIO)が発売。
2015年3月からシナモロールの公式Twitterアカウントに対する暴言が相次ぎ、その多くはイジりがエスカレートしたものだった。これらの悪意あるリプライに対し、他のTwitterユーザーからは不快感をあらわす声があがり、5月に入ってからはネットいじめとして問題視する声も出てきた。
サンリオは同年5月11日からシナモロールの公式アカウントに対して暴言を吐いたユーザーに対してブロックする措置を取り、ブロックされたユーザーは200を超えた。翌日12日には、シナモロールの公式アカウントから、シナモンの友人であるシフォンが「シナモンは私が守るから、みんなはそっと見守ってほしい」と発言するツイートが投稿された。 ニュースサイトRBB Todayの原田は、サンリオ側もこの事態に辟易しており、キャラクターを通じて一連のツイートを行ったのではないかとみている。また、一部のメディアは一連の騒動をネットいじめとして問題視しはじめた。
メディア・プロダクションKAI-YOUの取材に対し、サンリオは一連の騒動に対して悲しく思っているとコメントし、シナモンも「みんなが嫌な気持ちになるのは悲しいけど、僕は元気だから安心して。また明日もツイートするよ」とコメントを述べた。また、タレントの水沢アリーやゆるキャラ好きのアイドル・寺嶋由芙をはじめとする芸能人たちからも励ましのコメントが寄せられた。
ニュースサイトダ・ヴィンチニュースの朝井麻由美は、一連の騒動について「何事にも果敢に挑戦するハローキティや狙ったギャグを発するぐでたまやKIRIMIちゃん.はボケが成り立っているのに対し、シナモンはいわゆる屈託のない"いい子"で、つっこみどころのないキャラクター像だったため、一部ユーザーから「シナモンは何を言っても怒らない」と思わせる結果になったのではないか」と推測している。
なお、「シナモンいじめの件の取材のためサンリオまで来てほしいのでサンリオへ行く」というツイートが流れたが、サンリオ側は「そのような事実はない」と声明を発表し、後に情報発信者からも自作自演であることが明かされた。
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