『ガンダムネットワークオペレーション2』は、バンダイが発売したアニメ『機動戦士ガンダム』の一年戦争を舞台にしたWindows専用のネットワーク型ウォー・シミュレーションゲーム。開発はヴァンガード、開発協力はNTTデータ。『ガンダムネットワークオペレーション』の後継ソフトにあたる。略称はGNO2。
1つのサーバの中では、現実時間の約90日を1クールとして一年戦争が進行する。ユーザー達は地球連邦軍とジオン公国軍の2勢力に分かれて、各軍の独立部隊指揮官として参加、その約90日間に一年戦争を体験する。2004年9月1日よりサービス開始。
最大の特徴は、ユーザーがネットワークに接続していない状態でもサーバ内ではゲームが進行する。ユーザーの部下のプレイヤーキャラクターも作戦指示を出しておけば自動的に戦闘に参加するので、時間の無い人でもプレイできる点である。
2007年8月21日より、それまでパッケージ販売していたクライアントソフトが有償ダウンロード(\2,100)できるようになり、数か月前まで入手困難でネットオークションでプレミアムが付いていたパッケージの同等品を、簡単に入手できるようになった。
後継である『ガンダムネットワークオペレーション3』が2010年3月1日よりサービス開始。本作も並行して運営がされていたが、2014年1月12日に両方同時にサービス終了した。
前作ではMSの兵装を途中で変更する事が出来なかったが、本作では状況・作戦・パイロットの特性に応じての兵装の変更が可能になった。
まずユーザーは参加するサーバを選び、連邦かジオンのどちらに所属するかを決める。そしてユーザーのゲーム内の分身である指揮官キャラクターを設定する。その後、ユーザーの搭乗する旗艦のほか、その時点での一年戦争の経過状況に応じたレベルの5名の部下のパイロット、数機のモビルスーツなどのユニットが与えられる。これは、戦争が進行するにつれて技術力が上がるので、より高性能な兵器が開発されるためである。
階級は「少尉」→「中尉」→「大尉」→「少佐」→「中佐」→「大佐」→・・・と続き、昇進は任務で得られる「戦功」値による。
ユーザーは戦闘や各種の任務をこなし、戦功ポイント、経験値、補給値、貢献値などを獲得していくことにより、徐々に自己の部隊を強化していく。指揮官キャラはそのレベルおよび獲得した戦功に応じて、階級が上がっていく。階級が上がるにつれて、一度に多数・または強いユニットの出撃が可能になるなどのメリットがある。
こうして約90日間の攻防の末に、両軍の状況に応じた一年戦争の結末を迎える。次クールに引き継ぐことができる物は、指揮官キャラの他にその階級や部下、戦功値のみ。
仕様上仕方ないとは言え、序盤戦からすでに総力戦状態となっており、仮に1時間に10戦(最大12戦)・敵部隊5機編成・1クール90日間をフルに使用した場合、1プレイヤー部隊あたりの撃墜数は10万機を超える。野戦と呼ばれる顔の無いいわゆる一般兵士でさえガンダムやモビルアーマーを乗り回し、かつ頻繁に登場し、またPC側も購入できるので、事実上ガンダムやジオングが量産状態となっている。
大きく分けて、指揮官・部下の2種類に分けられる。
プレイヤーはゲームのルールの範囲内で、自部隊で出撃する機体を自由に編制し、それぞれに搭乗するパイロットを選択することができる。
プレイヤーは、自分が所持する補給値や貢献値を消費することで任意に機体を補給することができる。また、ランキング上位に入った場合の褒賞や、特殊任務の褒賞として機体を入手することもある。ただし、所有できる機体数はプレイヤーの階級ごとに上限があり、上限を超える場合は機体を補給することはできない。
また、プレイヤー間で機体の売買が行われることもある。ただし、貢献値を消費して入手した機体(カスタム機)はトレードすることができない。
所持している機体のうち、初期状態で支給されている機体と貢献値を消費して入手したカスタム機以外は、「返却」することで若干の補給値を得ることができる。
機体は「量産機」「限定生産機」「一機制限機」「カスタム機」「専用機」に区別される。
カスタマイズには補給ポイントを消費する。ただし、各パイロットの専用機はポイントを消費しない。
隊長機に改造すると、機体名の最後に「★」がつき、その機体は隊長しか使用できなくなる。他の改造と違い、この改造は「元に戻す」ことができない。隊長機に改造できる回数は戦功200ごとに1回ずつ増える。改造回数は次クールに持ち越される。
特殊任務、一部隊任務の内容は任務の取得時にランダムで決定される。1クールあたり1プレイヤーが一度しか引けない特殊任務も存在する。特殊任務の中には、一定期間の間しか取得できないかわりに、連邦とジオンそれぞれの成功した回数に応じてストーリーが変化する「競合任務」が存在する。例えば、「ホワイトベース支援任務」(連邦側任務)/「木馬偵察任務」(ジオン側任務)で連邦が勝利した場合はガルマ・ザビが戦死するが、ジオンが勝利した場合は負傷のみに終わる。このように、競合任務の結果によっては原作と違ったストーリー展開となる。
すべての任務は「S(長期除く)」「A」「B」「C」の難度、地形(地球上であれば「地上」「水辺」、宇宙であれば「宇宙」「重力圏」)の任務地形も選択する。
戦場はヘクスで覆われたマップが舞台となる。大きく分けて宇宙空間と地上の2種類があり、地上はさらに平地や水中など数種類に分かれている。ユニットによってはマップによる有利・不利があり、そもそも参戦不可能になることもある。
以上のような野戦・任務戦闘をこなすことで、プレイヤーは「VP、MP、作戦ポイント、補給」を取得できる。このポイントを作戦ごとに集計するランキングが本ゲームの楽しみの一つとなっている。
なお、個人ランキングは上位のプレイヤー当人に対し戦功と補給が直接与えられ、チームランキングは上位チーム隊長に対して順位相当のMSが支給される仕組みとなっている。
サービス開始当初より、ログ画面にて「I」「II」等のギリシャ文字のフォントが表示されないという初歩的な不具合を抱えている。
地球連邦軍ではクール中盤に「RX-78強化計画」という投票が行われ、局地戦用機開発計画とFSWS計画のどちらかが選択される。この結果によって後半入手可能なMSの一部が変化する。
ジオン公国軍ではクール中盤に「次期主力MS開発計画」という投票が行われ、ゲルググとギャンのどちらかが選択される。この結果によって後半入手可能なMSの一部が変化する。
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