400メートル競走(400メートルきょうそう、英語: 400 metres)は、400メートルをいかに短い時間で走るかを競う陸上競技のトラック種目の一つである。時として中距離走に間違われることもあるが、短距離走に分類される。競技会や関係者の間では400m(400メートル)や400と略される場合がほとんどである。また、中学校や高等学校の体育祭などでは400メートル走と呼ばれることもある。
陸上トラックをちょうど1周する。レースには瞬発力だけでなく、フィニッシュまでできる限りスピードを落とさずに走りきる持久力も必要である。
人間の身体が最大出力での無酸素運動を維持できるのは40秒前後が限界といわれており、400メートルという距離は大半の競技者にとってその限界を超えた長さである。そのためレースは大変過酷なものとなり、初心者ではゴール後に倒れて呼吸困難に陥ったり、嘔吐するなどの光景も珍しくない。このため「陸上競技で最もきつい種目」と形容されることもある。
この種目の女子では、1985年から30年以上にわたり世界記録が更新されていない。
世界歴代10傑
- 2021年6月30日にクリスティン・ムボマが48秒54を記録し、これは当時のU20世界記録を上回る・世界歴代7位に当たるものだったが、テストステロン値が基準値を上回っており公認されていない。
エリア記録
U20世界歴代10傑
U18世界最高記録
アジア歴代10傑
*記録を出した当時はソビエト連邦
日本歴代10傑
学生歴代10傑
U20日本歴代10傑
- 樹立年の12月31日時点で年齢が20歳未満の選手のみが対象となる。
高校歴代10傑
高校学年別歴代記録
中学歴代10傑
中学学年別歴代記録
室内の400メートル競走
室内の400mは基本的に1周200mのトラックを2周する。スタートして第2曲走路の終わりまでは割り当てられたレーンを走り、それ以降はオープンレーンとなる。室内の200mと同じく外枠のレーンが有利である。世界室内選手権のメダリストも外枠(4-6レーン)の選手が多数を占める。
主な記録
世界歴代10傑
五輪・世界選手権における日本人入賞者
五輪・世界選手権における日本人男子入賞者
- 高野進が1991年世界選手権400mで決勝進出を果たして45秒39で7位入賞。1992年バルセロナ五輪400mでも決勝進出、日本のオリンピック短距離選手として1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来となる60年ぶりのファイナリストとなり45秒18で8位入賞の成績を残した。なお、バルセロナ五輪を最後に、日本から男子400mのファイナリストは誕生していない。
関連項目
- 陸上競技の世界記録一覧
- 陸上競技のオリンピック記録一覧
- 世界陸上競技選手権大会 大会記録
- ダイヤモンドリーグ
- 陸上競技の日本記録一覧
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)
- 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)
- オリンピックの陸上競技・男子メダリスト一覧
- オリンピックの陸上競技・女子メダリスト一覧
- クォーターホース(1/4マイル(約400m)での競走目的に作られた馬。人を背負って402mを20秒274で走破する。)
脚注
外部リンク
- 国際陸上競技連盟 (IAAF)(英語)
- 日本陸上競技連盟 (JAAF)(日本語)
- マスターズ陸上競技(英語)
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