![白老町 白老町](/modules/owlapps_apps/img/errorimg.png)
白老町(しらおいちょう)は、北海道中南部(道央地方)に位置し、胆振総合振興局に属する町。
新千歳空港から道央自動車道を利用して約40分、札幌市から約1時間の距離に位置しており、国道36号や北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線が横断しているほか、後志方面に接続する北海道道86号白老大滝線(四季彩街道)、地方港湾の白老港が整備されている。
アイヌの人々が町の歴史の基礎を築き上げており、アイヌ文化の振興は町づくりの施策の1つになっている。2009年(平成21年)の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」によって提言された「民族共生の象徴となる空間」(ウポポイ)を整備しており、ポロト湖畔に国立アイヌ民族博物館や国立民族共生公園、高台に慰霊施設がある。
アイヌ語の「シラウオイ(siraw-o-i)」(アブ・多い・所)に由来するという説が一般的であり、町でもこの説を採る。
この他、永田方正は上記の説のほか、「シララオイ(sirara-o-i)」(潮汐多いところ)とする解釈も紹介している。
白老町は北海道南西部、胆振管内のほぼ中央部に位置し、海岸線の延長は25 kmある。東端は別々川で苫小牧市と接し、西端は伏古別川で登別市に隣接している。山岳地帯には樽前山、白老岳、ホロホロ山、オロフレ山などがあり、大部分が国有林で支笏洞爺国立公園になっている。白老川や倶多楽湖は環境省の調査による水質日本一になったことがある。
亜寒帯湿潤気候(Dfb)である。春は晴天の日が多いが、5月から7月にかけて海霧が発生して肌寒い天気になることがある。夏は温暖な日が多いが、最高気温が30℃以上になることはほとんどない。8月は年間を通じて最も降水量が多くなる。山間部の森野地区は北海道内で有数の豪雨地帯になっている。夏から秋にかけては台風や前線の通過により大雨になることがある。冬は比較的穏やかで降雪も少ない。
人口は少子化や地域経済の低迷などにより、1985年(昭和60年)の24,353人をピークに減少を続けており、2010年(平成22年)の国勢調査で人口20,000人を割った。一方、65歳以上の人口は増加傾向にあり、高齢化が進んでいる。
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている。
2019年(令和元年)に全国町村議会議長会から「改革先進議会」として表彰を受けた。
白老町の産業は、北海道を代表する肉用牛(黒毛和種)や鶏卵の生産、競走馬を輩出する畜産業、漁業、林業などの第一次産業、製紙業、土石業、食品加工業、木材製造業などの第二次産業、温泉や食、歴史・文化などの地域資源を活用した第三次産業がある。再生可能エネルギーでは太陽光発電の施設がある。
白老町に空港は存在しない。最寄りの空港は新千歳空港。
白老 - 沼ノ端間の28.7 kmは「日本一長い鉄道直線区間」になっている。
かつては苫小牧市営バスが社台線を運行していたが、1978年11月26日に廃止された。
白老町には2006年(平成18年)に商標登録された「白老牛」(しらおいぎゅう)や地域団体商標になっている「虎杖浜たらこ」といった地域ブランドはじめ、鶏卵、シイタケ、毛ガニ、ウバガイ(ホッキ貝)、スケトウダラ、サケなどの豊富な魚介類があり、これらを素材としたグルメや土産品があるほか、倶多楽湖の伏流水で養殖したニジマスやアイヌ料理のチェプやオハウを提供する店もある。ご当地グルメでは白老バーガー&ベーグルや白老シーフードカレーがある。また、木彫りの熊などの民芸品や陶芸品の店や体験工房がある。日高地方とともに競走馬の生産地としても有名であり、三冠馬オルフェーヴルやその父ステイゴールドなど、著名な競走馬を数多く輩出している。
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