『志村&鶴瓶のあぶない交遊録』(しむらつるべのあぶないこうゆうろく、「&」は読まない)は、1998年から2021年(2020年を除く)までの毎年1月2日にテレビ朝日系列やABEMAで放送されていた特別番組。志村けんと笑福亭鶴瓶の冠番組でもある。
2014年までEPG等の各種番組表では、番組名の末尾に放送回数が付き、『志村&鶴瓶のあぶない交遊録17』(2014年版)のように表記されていたが、2015年以降は放送年が表記されていた(番組ロゴなど、放送内では明記されない)。なお、2001年のみ『志村&鶴瓶のあぶない21世紀』というタイトルで放送されている。
東西を代表するお笑いの大御所である志村けんと笑福亭鶴瓶が、毎回ゲストを交えてトークやゲームを展開する。
直前に放送される『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル』と共に、テレビ朝日の年始を代表する特別番組の一つであった。特にボウリングコーナーは地上波の番組では珍しくなったお色気描写から人気を博し、年によっては視聴率が20%を超えることもあった。
2008年からはハイビジョンで制作されていた。
テレビ朝日では2014年まで毎年12月31日の昼14:00 - 15:25の枠にて、同年放送分のアンコールと次年放送分の予告を放送していた。
前述のように長らく年始の名物番組として放送されてきたが、2020年は放送されなかった。テレビ朝日からは番組の存廃に関する公表はなかったが、東京スポーツの取材ではコスト削減策として制作が行われなかったことが示唆された。
さらに同年3月29日に志村が急逝。鶴瓶は同年5月17日に放送された自らのラジオ番組『日曜日のそれ』(ニッポン放送)において「誰が(代わりを)するねんって言ったら、する人おれへんがな。あんなスケベな顔して、誰とでもキス出来て、それがいやらしくないいうねんから」と、志村の代わりになる人物はいないという趣旨の発言をしたことから、事実上2019年を最後に終了と見る向きも多かったが、12月14日、鶴瓶の公式Instagramにて最終回を収録したことを発表。収録にはコーナーレギュラーのナインティナインに加え、志村と親交のあった大悟と上島竜兵が参加した。
番組は2021年1月2日21:00 - 22:30に『志村&鶴瓶のあぶない交遊録 大最終回スペシャル』としてABEMAで配信され、地上波では同日25:40から放送。地上波版は志村の冠を外した『アベマの時間 鶴瓶・ナイナイ 元祖英語禁止ボウリングダイジェスト』として30分間の放送となった。
翌2022年は後継番組として、鶴瓶とナインティナインによる特別番組『鶴瓶&ナイナイの体当たりカレンダー』、2023年は『鶴瓶&ナイナイのちょっとあぶないお正月』がABEMAで配信されている。
いずれもテレビ朝日アナウンサー(当時含む)。
いずれも放送作家。
主に「英語禁止ボウリング」と「女優とトーク」の二つのコーナーで構成されるが、前後にそれ以外のコーナーが組まれる回もあった。
2001年から最終回まで約19年間にわたって行われたメイン企画。志村と鶴瓶がチームを組み、ナインティナインとボウリングで対決する。会場は主に長年田町ハイレーンが使われた。かつてフジテレビで放送されていた正月番組『タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ』の人気コーナー「英語禁止ホール」のパロディでもある。シリーズ途中からタイトルに「元祖」の文字が加えられた。
基本的に通常のボウリングのルールに準じるが、プレイ中は一切英語の使用を禁止し、違反するとその場で罰金として1回毎に1000円を支払わなければならない。徴収された罰金は、勝利チームへ美女との合コン資金として贈られる(2021年はなし)。判定は構成作家(当初は渡辺真也、2015年以降は北本かつら)がベルを鳴らす形式で行い、ベルの音と同時にその英語のアルファベット表記、略語の場合は正式な単語がテロップで表示される。
2003年以降は、ストライクやスペアを出した時、およびゲーム中盤以降にランダムに登場する「ピンクピン」を倒した時にさまざまなコスプレをした美女からキスをされるご褒美が追加されている。コスプレの衣装は回を重ねる度に過激さを増していたが、2009年以降は若干自粛されている。それと引き換えに、以降の回では美女による寸劇を交えた内容のご褒美が増えている。2018年のみ「家族みんなで楽しめるように」ということで「子供」「大人」「超大人」のゾーンが設けられた「コスプレ美女ルーレット」でご褒美の内容が決定され、「子供」に当たると子供向けのご褒美としてコスプレ美女からのキスチョコ手渡し、「大人」に当たると従来通りのコスプレ美女からのキス、「超大人」に当たるとシニア向けのご褒美として和服美女からお茶や和菓子が与えられた。また、2012年以降は「リフティングしていた間だけキスをもらえる」など、キスを受けにくかったり、キスに集中するのが難しくなったりするようなパターンが増えた。2021年は“コタツ美女”、“BOX美女”など覗き系のご褒美がソーシャルディスタンス対策を取りながら久々に復活している。
ただし、岡村に限ってはご褒美の扱いが悪く、美女からまともにキスをしてもらえなかったり、ブサイクなホルスタイン・モリ夫(2004年まではゲイの日出郎)から何度もキスを受けたりするのがお約束となっている。モリ夫はこの収録のために毎年日帰りで札幌から上京して収録に参加しており、2008年は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の企画で膝を負傷したため、入院中の病院から一時退院し相方の種馬マンとともに登場した。岡村は当初モリ夫とのキスを嫌がっていたが、近年は積極的に受け入れており、結果発表などの全く関係ないシーンでもキスを交わし合う仲になっている。2021年は新型コロナウイルス感染症対策として、モリ夫の全身をビニールシートで覆った上でキスに臨んでいる。
また鶴瓶はキスの度に暴走(美女を襲うなど)することがあるため鶴瓶が暴走する度に3人(主に矢部)が引き止めるのが恒例となっている。
2011年には鶴瓶が腰痛のためボールを投げられないことから、機械を使って投球した。また、同年にはモリ夫がスケジュールの都合でVTRでの出演となり、岡村は代わりにアントキの猪木・アントニオ小猪木・アントニオ猪木(本人)からビンタを受けた(猪木本人からは、岡村以外の全員もビンタを受けた)。
2019年にはナインティナインの連勝続きを考慮して志村・鶴瓶チームにハンディキャップとして助っ人プロボウラー(本間成美・斉藤志乃ぶ)による代行投球「お助けチャンス」の使用がナインティナインが選ぶ「ちょっとしたお仕事」指令を達成した上で認められた。
2021年には志村・鶴瓶チームの助っ人として大悟、上島が参戦。上島は途中藤井聡太とドナルド・トランプに扮して登場している。
20年間の通算成績は、13勝7敗でナインティナインチームが勝ち越しとなった(志村・鶴瓶チームが2003年 - 2005年・2008年・2010年・2019年、ナインティナインが2001年・2002年・2006年・2007年・2009年・2011年 - 2018年・2021年)。
志村の好感度により選出された、日本を代表する女優一名と志村・鶴瓶が対談する。これまでに出演した女優は次の通り。2019年、2021年はなし。
鶴瓶が志村に内緒で、志村の実母である志村和子を呼び、親子同士で触れ合える企画を用意する。2002年から2009年まで8年間行われた。
テレビ朝日系列にて、毎年1月2日の23:40から翌1:10に放送。ただし、クロスネット局の福井放送・テレビ宮崎では放送されなかった。
また、年によってはテレビ朝日系列局のない地域(山陰放送およびテレビ高知、共にTBS系列局)でも後日放送されていた。
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