下諏訪駅(しもすわえき)は、長野県諏訪郡下諏訪町広瀬町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
下諏訪駅は製糸業関係者から鉄道建設の機運が高まって、町の中心地に設置された駅で、これにより製糸業は急速な発展を遂げた。
諏訪湖の北に位置する当駅は諏訪大社下社、下諏訪温泉といった観光地の拠点となっている。標高は767.5メートルで、諏訪湖を取り巻く上諏訪駅、下諏訪駅、岡谷駅の中では最も高い位置にある。
下諏訪駅敷地内には模擬御柱が立てられている。この御柱は1998年(平成10年)の長野オリンピック開会式の際に「長野オリンピックスタジアム」の選手入場口に建てられていたものである。
2020年3月14日現在、特急「あずさ」が計9本(下り4本・上り5本)停車する。「あずさ」は茅野駅および上諏訪駅に全列車が停車すること、当駅停車の特急「あずさ」は岡谷駅も停車することから結果的に四駅連続停車となる。
駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線とあわせて2面3線をもつ地上駅である。2つのホームは駅の岡谷駅方に1本ある跨線橋によって連絡されている。跨線橋にはエレベーターが設置され、車椅子などでの利用も可能であり、好天の日には遠く富士山を望む事が出来る。1、2番線は12両編成の特急列車に対応したホームを持つ。また1番線脇には男女兼用のトイレ及び多目的トイレ(オストメイト対応)がある。上諏訪駅寄りには注連縄が飾ってある。島式ホームには待合所が独立して設けられている。
改札口は駅舎にある1箇所のみであるが、諏訪市で諏訪湖祭湖上花火大会や全国新作花火競技大会が行われるときには臨時的に1番線岡谷方に下り専用の改札を設け、客の分散をはかるほか、臨時特急が停車することもある。ただし、2024年(令和6年)4月1日より、お客さまサポートコールシステムが導入されており、一部の日中時間帯を除き遠隔対応のため改札係員は不在となる。
駅舎は和風の鉄筋コンクリート1階建てで1998年3月に外装を施したものである。2019年12月には、駅舎の外観、駅舎内のコンコースや待合室などのリニューアルに着手し、翌年3月27日に工事を終えた。リニューアルにあたっては、旧中山道の宿場町の街並みをイメージした黒い木目調の資材を中心に使用された。1階部分が駅本屋としての機能を有しており、その内部には独立した待合所やコンコースのほか、自動券売機、話せる指定席券売機、自動改札機(Suica利用可)が設置されている。
このほか、駅舎1階には下諏訪町の観光案内所や休憩所、駅舎2階にはジェイアールバス関東諏訪支店が入居している。
(出典:JR東日本:駅構内図)
下諏訪町の特産である六方石の小林一茶の句碑があり、一茶が中山道の下諏訪宿を訪れたときに御射山を見て詠んだ俳句「甲斐信濃 乙鳥(ツバメ)の知らぬ 里もなし」と刻まれている。島式ホームの植え込みの蔭に二つの碑が並んでおり、一方はわかりやすい文字で記された副碑である。
JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は1,733人である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅前は大きな広場である。大きな駐車場とJRバス諏訪支店の車庫がある。
駅構内バスのりばには、あざみ号(下諏訪町内循環バス)とスワンバス(諏訪湖畔循環バス)が発着する。
※中央高速バス諏訪・岡谷線バスタ新宿(新宿駅)行、京都駅・大阪梅田行高速バスは駅から徒歩5分の国道20号線沿い「下諏訪」バス停から、岡谷駅、上諏訪駅方面の路線バスは、 同じ場所にある「下諏訪大社通り四ツ角」バス停から出発する。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou