![ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ(英語: The British and Irish Lions) は、ラグビーユニオンのホームユニオン(イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランド)の代表選手から選ばれ構成された特別チーム。「ライオンズ」の愛称を持つ。
エンブレムにはイングランド代表の薔薇、スコットランド代表のアザミ、ウェールズ代表のプリンス・オブ・ウェールズの羽根、アイルランド代表のシャムロックが描かれている。ユニフォームについても、ジャージはウェールズの赤、パンツはイングランドの白、ソックスはスコットランドの青とアイルランドの緑と4ヶ国のカラーがあしらわれている。
テストマッチにおいて国歌やそれに準ずるアンセムは演奏されず、試合前には相手国の国歌のみが演奏される。2005年の遠征チームのアンセムとして「The Power of Four」が制定されたものの、選手・ファンの評価は得られず同回限りで廃止されている。
英国・アイルランドのラグビー選手にとってライオンズに選ばれることは名誉のこととされ、出場したライオンズの選手にもキャップは贈られる。
1888年にオーストラリアおよびニュージーランドへ遠征したイングランド、スコットランドおよびウェールズの選手によって構成されたチームが初めとなるが、オーストラリアではオーストラリアンフットボールのルールでの試合もあったとされる。
1891年に南アフリカへ遠征したのが第1回目とされ、イングランドおよびスコットランドの選手で構成されたチームであった。
ホームユニオン4協会で構成されたのは1910年の遠征から。この頃はブリテン諸島代表(British Isles)と呼ばれ、「ライオンズ」という愛称が付いたのは1930年頃からである。
ライオンズは南半球(南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド)への遠征に向けて結成される。1970~1980年代は3年ごとの遠征。そして、4年ごと開催のワールドカップが始まった1990年代以降は、それに2年ずらす形で4年ごとに、南アフリカ共和国・オーストラリア・ニュージーランドのいずれかへ遠征している。
1986年の南アフリカ遠征は、同国のアパルトヘイト問題により中止になった。これにより、南アフリカ遠征は1997年の再開まで、17年間の空白となる。
それぞれの遠征の前または途中に、他の国のチームと対戦することがある。2005年の遠征前にアルゼンチンと対戦。2013年のオーストラリア遠征中には香港において、対バーバリアンズ戦が行われた。ライオンズにとって、初のアジアでの試合となった。
2021年には、南アフリカ遠征の前にスコットランドのエディンバラで、6月26日に日本代表と対戦した。日本にとって、ワールドカップ2019以来1年8か月ぶりのテストマッチとなった。28-10でライオンズが勝利したが、試合後半は日本のほうが多く得点した。この対戦の開始7分で、キャプテンのアラン=ウィン・ジョーンズ(ウエールズ)が肩を負傷退場し、南アフリカ遠征の前半は離脱することになった。
スコッド
※選手名の前に来る国旗はその選手が所属するユニオン
※所属、 キャップ数(Cap)は2021年5月7日現在
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