『Z』は、1969年のアルジェリア/フランス共同制作映画。1963年に軍事政権が全ての権利を掌握していた王制下のギリシャで起きた自由&平和主義者グリゴリス・ランブラキス暗殺事件をモデルとしたヴァシリス・ヴァシリコスによる同名の小説(1966年刊行)を、コスタ=ガヴラス監督が映画化したもの。
『告白』、『戒厳令』と共にガヴラス監督の「三部作」といわれている。
タイトルの『Z』は、ギリシャ語の「Ζει」に由来する。「彼(ランブラキス)は生きている」を意味するこの言葉は、ギリシャにおける政治的な抗議のためのスローガンであった。
舞台は、東地中海沿岸に位置する軍事政権下の架空の国。左派を率いる国会議員Z氏が暴漢によって暗殺される。調査に乗り出した予審判事は陰謀を探り出す。
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