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ゴダール・ソシアリスム


ゴダール・ソシアリスム


ゴダール・ソシアリスム』(原題: Film socialisme、英題: Socialism)は、2009年(平成21年)製作、2010年(平成22年)公開、ジャン=リュック・ゴダール監督によるフランス・スイス合作の長篇劇映画である。

概要

2004年(平成16年)の長篇劇映画『アワーミュージック』以来のゴダールの長篇映画であるようにうけとめられている。 しかしフランスの製作会社ワイルド・バンチによる本作の公式サイトには、当初、ゴダールのほか、スイスの映画作家ファブリス・アラーニョ、フランスで活動する映画作家ポール・グリヴァス、ジャーナリストのルーマ・サンバー、ペリフェリア社長で映画監督のアンヌ=マリー・ミエヴィル、撮影監督ピエール・バンジェリ、製作主任ジャン=ポール・バタジアといった人物の名が、「ディレクター」として挙げられた。 カンヌ国際映画祭エントリーのアナウンス後、これらの固有名詞はゴダールとは別に、クレジット欄に引き続き「ディレクター」として挙げられている。


公式サイトによれば、物語は3楽章からなる。主人公たちは、真実のあるいは虚偽の神話的土地である、エジプト、パレスチナ、オデッサ、ヘラス(ギリシア)、ナポリ、バルセロナの6か所を訪れる。アメリカの女性歌手・パティ・スミス、フランスの哲学者・アラン・バディウの出演がアナウンスされており、公式にリリースされているスチル写真にも写りこんでいる。


出演はほかに、『ニノの空』等のフランス人女優のエリザベート・ヴィタリ。

アフリカ系フランス人女優のナデージュ・ボーソン=ディアーニュとオドレ・エストルーゴ監督の長篇劇映画『ルガルデ・モア』(2006年)に出演したアフリカ系フランス人の舞台女優アイ・アイダラ。

テレビアニメーション『シティーハンター』フランス語版やロバート・デ・ニーロの吹替声優として知られるヴェテラン俳優のモーリス・サルファティ。

『マリー・アントワネット』(2006年)等への出演で俳優として知られるスイスの舞台美術家・ジャン=マルク・ステーレ。

ハーモニー・コリン監督の『MISTER LONELY ミスター・ロンリー』(2007年)に出演した子役のカンタン・グロセ。

オムニバス映画『パリ、ジュテーム』(2006年)のコーエン兄弟篇に出演した子役のギュリヴェール・エック。

『灯台守の恋』(2004年)等の脚本家としても知られる即興演劇の俳優・クリスチャン・シニジェ。

パレスチナの歴史学者でパリを拠点にする平和活動家のエリアス・サンバー。

サンバーがフランス語訳したマフムード・ダルウィーシュの詩をミュージカルにしたレバノン出身の歌手・演出家のドミニク・ドヴァル。

フランスの経済学者のベルナール・マリス、パリ政治学院教授でテレビ番組『セー・ダン・レール』への出演で知られる政治学者のドミニク・レニエ。

パティ・スミス・グループのギタリストのレニー・ケイ。

ロサンゼルスオリンピック(1984年)で銅メダルを獲得した元テニス選手で現在小説家のカトリーヌ・タンヴィエ。

ブランパンのダイヴァーウォッチ「フィフティ ファゾムス」の開発で知られ、「フランスのジェームズ・ボンド」と呼ばれた元フランス海軍軍人のロベール・マルビエら多彩な面々が公式サイトでアナウンスされている。

そのほかにも、「勝手にしやがれ」の大プロデューサー、ジョルジュ・ド・ボールガールの孫娘アガタ・クーチュールが初出演。全編を通じてカギを握る少女アリッサを演じる。

また、ジャン=ポール・バタジアの娘のマリーヌ・バタジアも出演しており、第2楽章のマルタン一家の長女を演じている。


ウェブサイト Film de Cult 上で2010年1月20日の公開がアナウンスされていたが実際には公開されておらず 、同年5月12日 - 同月23日にフランスのカンヌで開かれた第63回カンヌ国際映画祭のある視点部門にエントリーされ、ワールドプレミア上映が行なった。 同時に仏語タイトルが Film Socialisme, 英語タイトルが Film Socialism に改められた。 フランスでの劇場公開は同年5月19日である。 フランス国内では、公開に先行し、同年同月17日 - 18日、Filmo TVにおいて、同国内に住所を持つユーザに対し、7ユーロでインターネット上でビデオオンデマンド公開を行なった。同月25日、本作のダイアローグと画像キャプチャー等で構成される書籍 Film Socialisme - Dialogues avec visages auteurs を、フランスの出版社P.O.L.が刊行した。

予告篇

ティザー

ゴダール演出・編集による4分の予告篇の字幕構成は下記の通り。映像は、新撮のほかセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』(1925年)や絵画、写真が引用されている。

ヴェガ Vega
フィルム ソシアリスム Film Socialisme
ものごとの des choses
黄金の de l'or
ばかものたちの des salauds
物語/歴史たちの des histoires
エジプト Egypte
パレスチナ Palestine
オデッサ Odessa
としての地獄(ヘラス/ギリシア) Hell as
ナポリ Napoli
バルセロナ Barcelona
ことばたちの des paroles
動物たちの des animaux
子どもたちの des enfants
伝説たちの des légendes
フィルム ソシアリスム Film Socialisme
JL・ゴダール JL.Godard

本告

102分ある本篇全篇を4分30秒、および2分の高速で再生する形式の予告篇を公式ウェブサイト等でインターネット公開した。

スタッフ・データ

  • 監督 : ジャン=リュック・ゴダール
  • プロデューサー : ルート・ヴァルトブルゲール、アラン・サルド
  • ディレクター : ファブリス・アラーニョ、ポール・グリヴァス、ルーマ・サンバール、アンヌ=マリー・ミエヴィル、ジャン=ポール・バタジア
  • 録音 : フランソワ・ミュジー、ガブリエル・アフネール
  • 音楽協力 : ECMレコード
  • 製作会社 : ワイルド・バンチ、ヴェガ・フィルム、ペリフェリア、カナル・プリュス、テレヴィジオン・スイス・ロマンド(TSR)、フォン・レジオ・フィルム、シュイシマージュ、スイス連邦文化局 (OFC)、ジュネーヴ市、ヴォー州基金
  • ジャンル : ドラマ映画

キャスト

第1楽章【こんな事ども】

  • 写真家マチアス: マチアス・ドマイディ
  • コンスタンス: ナデージュ・ボーソン=ディアーニュ
  • オットー・ゴルトベルク: ジャン=マルク・ステーレ
  • アリッサ: アガタ・クーチュール
  • フリーダ: マリー=クリスティーヌ・ベルジェ
  • リュド(リュドヴィック): カンタン・グロセ
  • フランスの老捜査官フォンテス(デルマス中尉): モーリス・サルファティ
  • ロシアの女捜査官オルガ: オルガ・リャザーノワ
  • レベッカ: ドミニク・ドヴァル
  • パレスチナ女性: ルーマ・サンバール
  • 白ひげの老紳士/本人役: ロベール・マルビエ
  • ミュージシャン/本人役: パティ・スミス
  • ギタリスト/本人役: レニー・ケイ (Lenny Kaye)
  • 哲学者/本人役: アラン・バディウ
  • パレスチナの作家/本人役: エリアス・サンバール

第2楽章【どこへ行く、ヨーロッパ】

  • 父親: クリスチャン・シニジェ
  • 母親: カトリーヌ・タンヴィエ
  • 長女フロ(フロリーヌ): マリーヌ・バタジア
  • 弟リュシアン: ギュリヴェール・エック
  • TVディレクター: エリザベート・ヴィタリ
  • TVカメラガール: アイ・アイダラ

第3楽章【われら人類】

関連書籍

  • Film Socialisme - Dialogues avec visages auteurs, Jean-Luc Godard, ed. P.O.L., 2010 ISBN 2818004888

関連項目

  • ジャン=リュック・ゴダール監督作品一覧
  • スイス連邦文化局 (fr:Office fédéral de la Culture)
  • 第63回カンヌ国際映画祭
  • Filmo TV (fr:Filmo TV)
  • P.O.L. (fr:P.O.L.)

参考文献

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • ゴダール・ソシアリスム - allcinema
  • ゴダール・ソシアリスム - KINENOTE
  • Film socialisme - オールムービー(英語)
  • Film socialisme - IMDb(英語)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ゴダール・ソシアリスム by Wikipedia (Historical)


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