![SUPER EUROBEAT SUPER EUROBEAT](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
SUPER EUROBEAT(スーパー・ユーロビート)は、主にイタリアで制作されたユーロビートを収録したコンピレーション・アルバム(コンパクトディスク)のシリーズである。日本のエイベックスが発売する。
第1作目は1990年1月21日、販売元を『BEATFREAK』(ビートフリーク)、エイベックスを日本発売のローカライザーとする形態でリリースされ、第8作目までは同様の形態が取られていた。1990年11月25日発売の「SUPER EUROBEAT VOL.9」以降はエイベックス独自で発売するようになり、現在に至る。略称はSEB。
シリーズ本編では2018年9月26日発売の「SUPER EUROBEAT VOL.250 ANNIVERSARY NON-STOP MEGA MIX」が、ベスト盤では2023年11月22日発売の「THE BEST OF SUPER EUROBEAT 2023」が、現時点において最も新しい作品となっている。30年以上の歴史を持つシリーズで、多くの企画や派生シリーズを生んできた。
CDジャケットは、主にヨーロッパ系コーカソイドの女性の写真が掲載されているものを中心に、様々なバリエーションが存在する。
SEB VOL.31 - 40、51 - 100、141 - 150までは末尾3番台と末尾6番台(あるいは末尾7番台)がノンストップ、xx0番台が特別編成だったが、これ以外は不特定な編成となっている。 不特定編成(ノンストップとなった回)は以下の通り。
SEB VOL.150以降から過去のユーロビート楽曲のリメイクバージョンが収録されるようになる。そのような曲には ○○2005、2006といった西暦が(○は曲名)記載されていることが多い。なお、年表記に関しては制作時期は一切無関係で、CDに収録された年(年末発売の場合は次年度表記の場合あり)が記載される。
近年、エイベックス社においては、過去にリリースしたSEB等の楽曲を配信しており、その中にはCDでは内容が削られて収録された楽曲や、ノンストップオンリーの収録で終わった楽曲のExtended版も含まれている。また、それとは別に、制作レーベル自身が独自に配信しているサイトもあり、その中にはCDに収録済みの楽曲も多く存在している。その主な配信サイト及び現状などは以下の通り(特に記載がない場合は日本国内から購入可能)。
ちなみに、junodownloadとiTunes Store内で2009年3月まで配信されていたDELTA MUSIC INDUSTRYレーベルのEUROBEAT MASTERSシリーズ(20作目まで)は現在、Amazon.com等、海外サイトにてmp3配信されている。
上記の各項目では主にシリーズ本編の発売があったVOL.250まで(2018年)までに関しての記述が大半を占めるが、本項では近年のSUPER EUROBEATについていくつか述べる。
本項に限り、
を指すものとする。
従来のSEBでは毎年10作ずつ本編を発売しながら、11月下旬前後にCD2枚組ノンストップベスト盤を発売するのが通例となっていた。
しかし現在はシリーズ本編の新作の発売を行っていないため、現在は原則として年1回のベスト盤を発売する形となっている。
また収録内容も現在のベスト盤はDISC1が「従来の通常盤1作程度の新曲」、DISC2が「テーマに沿ったノンストップ(新曲ばかりではない)」と変化している。
これにより、従来と近年ではタイトル表記こそほぼ同じであるが、従来は「その年内に発表された本編の曲に限定したノンストップ」なのに対し近年は「単に原則その年発売であることを表している」のみと、ベスト盤の意味合いが少々異なることに注意が必要である。
なおシリーズ本編の次作となるVOL.251は、2024年4月現在でも公式アナウンスはなく、発売されていない。
HI-BPM STUDIOとは本来エイベックスがレーベルとなる前に使用されていたスタジオの名称であり、1990年代のSEBに表示されていたものである。表示消滅後は、長らくHI-BPM STUDIOの表記は使用されずSUPER EUROBEATシリーズと単体での呼称であった。
しかし近年、特に2021年頃から突如として『HI-BPM STUDIO』表記が復活しており、2021ベスト盤からCDにも再表示されているほか、それまで「SUPER EUROBEAT」として運用されてきた公式サイト、X、YouTubeなど各種アカウント名が同時期を境に『HI-BPM STUDIO / SEB』となるなど変化の兆しを見せている。
公式サイトによれば、今後はSUPER EUROBEATに限らず類似ジャンル(パラパラやハイパーテクノ、ドライブ向け等)もすべて内包した「リスナーにエナジーやパワー、気分を上げる」楽曲を総称したものがHI-BPM STUDIOと表記される。
近年、エイベックス側と楽曲を提供するレーベル側の双方でSUPER EUROBEAT関連の楽曲配信が活発化している。
まず楽曲を提供するレーベル自身が各種公式アカウントや楽曲配信を行っている例(主なレーベル:SCP、SinclaireStyle、HI-NRG ATTACK、DRM(Dave Rodgers Music)など。他にも新曲制作はしていないが、A-BEAT Cが過去に自社シングルとしてリリースした、主に初期作品の一部をInstrumentalやRadio Editも含めて配信を行っている。)が多々存在する。これには「過去にSUPER EUROBEATに提供した楽曲」の他、「直接新曲を発表する場」としての用途が現在は多数見受けられる。
次にエイベックス側(SUPER EUROBEATシリーズの名を冠したもの)については、SEBの収録形式がExtendedではなくEDITとなったVOL.64~186のうち現時点では64~99収録の楽曲に限り、「RODGERS&CONTINI」「DELTA」「TIME」の各レーベル別に分類され再配信されている。 また、CDとしてはすべてノンストップで「フル尺」の収録がなかったEUROMACHについても、手始めに2023年2月より「SUPER EUROBEAT presents EUROMACH Special Collection Vol.1」として13曲が発売される。
レーベルが個別に配信しているものや、近年エイベックスが新たに発売・配信を開始しているものは基本すべてExtended版であるため、初登場のCD収録当時はEDIT版・ノンストップ版としてカットされた箇所がある楽曲も、フルバージョンにて聴取できる機会が増加している。
しかし、これらは「過去の数々の失敗(特に、①SEB64~186及びEbF8~22を、楽曲の一部をカットして収録するEDIT盤、あるいはノンストップ・オンリー(例:EbF17など)にて販売したこと ②キリ番(末尾0)の商品構成の失敗(1993年の「SUPER EUROBEAT Vol.30」以降、25年もの長期に渡りノンストップ盤を中心とした「似た内容の商品構成」を続け、消費者に飽きられたこと) ③「EbF」を廃止し、ノンストップ・オンリーの「EUROMACH」を商品展開したこと ④SEB191~199における、当時の担当プロデューサーによる商品展開の失敗)により、SEB251以降の発売が事実上不可能になった社内事情を最優先で考慮したもの」であり「ベストなリリースタイミングを失った事へのリカバー」という要素が強く、avexの松浦会長が初期に公言した「SEBが終わる時はavexが終わる時」という公約を守るために、何とか最低限、年別ベスト盤のリリースを継続し、形式的に維持しているのが現実である。
リリース元であるエイベックス社による公式サイト
本シリーズに収録されている各楽曲レーベルの公式サイト
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