アサザ属

アサザ属（学名：Nymphoides）は、ミツガシワ科の属。湖沼やため池に生育する抽水植物が中心である。世界に約50種が分布している。

特徴

スイレンに似た丸い葉が水面に浮くことから、スイレン属（Nymphaea）に似た植物ということで Nymphoides という属名がつけられた。水中に伸びた匍匐茎から浮葉を出して、盛んに生長する。また水位が低下しても、抽水葉を展開して陸生形となることで生存することが出来る。

茎を伸ばして水上に花を咲かせる。花弁は5枚か6枚、花弁の色は白もしくは黄色である。

ハナガガブタ（Nymphoides aquatica）など一部の種は、バナナプラントと呼ばれてアクアリウムに用いられることがある。バナナプラントの名は、無性繁殖体である殖芽の形がバナナに似ているところに由来する。

種

以下のような種が知られている。

• ハナガガブタ(Nymphoides aquatica) - 北アメリカ。
• ヒメシロアサザ(Nymphoides coreana) - 日本、中国。
• ヒメガガブタ(Nymphoides cristata) - インド、中国。日本では沖縄に生育するともされるが、確実な報告はない。
• タイワンガガブタ(Nymphoides hydrophylla) - インド、中国。
• ガガブタ(Nymphoides indica) - 日本を含む全世界に広く分布。
• アサザ(Nymphoides peltata) - ユーラシア大陸、日本。

関連項目

• ミツガシワ科

脚注

1. アサザ
2. ミツガシワ科
3. ヒメシロアサザ
4. ガガブタ
5. タイワンガガブタ
6. ハナガガブタ
7. ハチゴロウの戸島湿地
8. ジェルム川
9. 伊藤聚
10. リンドウ科
11. 蒴果
12. 水草
13. 発芽
14. 琵琶湖
15. ジュンサイ
16. 葉
17. ビオトープの一覧
18. ハエ
19. 日本のラムサール条約登録地一覧