株式会社日本一ソフトウェア(にっぽんいちソフトウェア、英: Nippon Ichi Software, Inc.)は、岐阜県各務原市に本社を置き、コンピュータソフトウェアの開発・製造・販売を主な事業内容とする日本の企業。旧社名、有限会社プリズム企画。
沿革
- 1991年9月 - 北角浩一ら元サン電子スタッフの共同出資で、有限会社プリズム(現:有限会社ローゼンクイーン商会)設立。
- 1993年7月12日 - 有限会社プリズムの営業業務の分離のため、岐阜県各務原市鵜沼三ツ池町において有限会社プリズム企画設立。
- 1994年11月4日 - 有限会社プリズム企画は有限会社プリズムの開発業務の移管を受け、社名を有限会社日本一ソフトウェアに変更。同時に岐阜県各務原市鵜沼川崎町に移転。
- 1995年
- 2月 - PlayStation向けゲームソフトを発売開始。
- 7月7日 - 有限会社日本一ソフトウェアを株式会社に組織変更。
- 2000年12月 - PlayStation 2向けゲームソフトを発売開始。
- 2001年4月 - iモード公式サイト『ローゼンクイーンランド(後・日本一GAMES)』配信開始
- 2003年
- 7月 - 本社を岐阜県各務原市那加雄飛ケ丘町に移転。
- 8月23日 - 岐阜県の各務原市民会館で創立10周年記念のチャリティーコンサートを開催。
- 12月 - 米国カリフォルニア州アナハイム市においてNIS America,Inc.を設立(現・連結子会社)。
- 2005年
- 1月 - 岐阜県各務原市那加雄飛ヶ丘町にエンターテインメント事業部用建物完成。
- 12月 - PlayStation Portable向けゲームソフトを発売開始。
- 2007年
- 3月 - アミューズメント施設「ローゼンクイーンランド各務原店」の運営と業務用ゲーム機器「ネットキャスト~とあみ~」の発売開始。
- 6月13日 - ジャスダック上場。
- 9月 - 株式会社システムプリズマを株式取得による子会社化(2016年10月当社に吸収合併)。
- 2008年
- 1月 - PlayStation 3向けゲームソフトを発売開始。
- 1月 - 本社を現在地に移転。
- 4月 - 子会社NIS Europe, Inc.を設立(2009年解散)。
- 5月 - ニンテンドーDS向けゲームソフトを発売開始。
- 2009年3月 - Wii向けゲームソフトを発売開始。
- 2010年
- 2月 - 岐阜県各務原市に子会社の株式会社STUDIO ToOeufを設立。
- 4月 - 横浜市中区に子会社の宍喰屋株式会社を設立(2016年3月当社に吸収合併)。
- 2011年
- 7月 - ニンテンドー3DS向けゲームソフトを発売開始。
- 12月 - PlayStation Vita向けゲームソフトを発売開始。
- 12月 - 子会社の株式会社ディオンエンターテインメントを設立(2015年2月に株式会社エンターテインメントサポートに商号変更。2021年2月に清算)。
- 2012年
- 3月 -トレーディングカードゲームとキャラクターグッズの店「プリニークラブ」の運営開始。
- 7月 - 設立20周年を迎える2013年7月までの1年を「日本一ソフトウェア20周年祭」とし、イベントや新作の発売を発表。社名ロゴを安達花鏡によるものに変更。
- 10月 - 大阪市に大阪開発室を開設。
- 11月 - シンガポールにNippon Ichi Software Asia Pte. Ltd.を設立
- 12月 - 「The most prolific publisher of Strategy Role-Playing video games(最も多くのシミュレーションRPGを発売した会社)」としてギネス世界記録に認定されたことを発表。後に、登録自体は2008年に行われていたこと、公式発表は行わなかったが「世界でもっともレベル上げができるゲーム」「世界でもっともイニシャルダメージが大きいゲーム」という記録の登録もあったことが明かされている。
- 2013年
- 5月 - プロサッカークラブFC岐阜とオフィシャルスポンサー契約を締結。同社のゲームキャラクターであるプリニーの着ぐるみがスタジアム応援キャラクターとして登場するように。翌2014年3月に期限付き移籍という形で同FCの「応援マスコット」に正式に就任。
- 2015年4月 - Nippon Ichi Software Vietnam Co., Ltd.を設立。
- 2016年
- 7月1日 - 株式会社フォグを全株式取得により子会社化(2022年3月に清算)。
- 10月1日 - 子会社の株式会社システムプリズマを吸収合併。
- 2017年
- 3月 - Nintendo Switch向けゲームソフトを発売開始。
- 8月5日 - 全国エンタメまつりを初開催。主催は「宇宙と大地プロジェクト実行委員会(岐阜新聞社・日本一ソフトウェア)」とヒラタ産業によって構成された全国エンタメまつり実行委員会。
- 2018年5月 - 子会社の株式会社たのしみチームを設立(2019年5月に株式会社楽しみチームに商号変更)。
- 2019年12月 - 岐阜県各務原市に株式会社システムソフト・ベータを設立
- 2020年1月1日 - 子会社のシステムソフト・ベータがシステムソフト・アルファーのゲームソフト開発部門を事業承継。
- 2021年1月1日 - PlayStation 5向けゲームソフトを発売開始。
- 2022年
- 4月 - 東京証券取引所の新市場区分化に伴い、スタンダード市場に移行。
- 12月23日 - 有限会社ローゼンクイーン商会を開示対象より除外。
- 11月 - 子会社の株式会社名古屋グラフィックスタジオを設立。
- 2023年7月12日 - 設立30周年。
社名の由来
社名は「それぞれが誰にも負けない才能を持ち寄ることで、今までにない面白いゲームを作りたい」という理念に由来する。命名は北角浩一によるもの。
グループ企業
- 日本一ソフトウェア
- 事業持株会社。コンピュータゲームソフトの開発・発売、モバイルゲームの配信(日本一GAMESなど)や、ゲームソフト関連グッズの開発・販売のほか、トレーディングカードゲームショップ(プリニークラブ)の運営や、インターネットのホスティングサービスなどを行っている。
- NIS America
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2003年12月に米国カリフォルニア州アナハイム市に設立。2004年8月には最初のタイトル『ファントム・ブレイブ』を北米で発売。2005年8月にカリフォルニア州サンタアナ市に移転。日本一ソフトウェア開発作品や、ガストやアイディアファクトリーなど他社のゲームソフトの北米版の発売および日本製アニメの北米版の発売も行っている。『ドラグナーズアリア 竜が眠るまで』には開発にも参加している。
- STUDIO ToOeuf
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2010年2月設立。開発子会社。
- Nippon Ichi Software Vietnam Co., Ltd.
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2015年4月設立。
- 楽しみチーム
- 岐阜県内の大学学生寮の運営会社。2018年5月設立。
- システムソフト・ベータ
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2019年12月設立。2020年1月よりシステムソフト・アルファーのゲーム開発部門を承継。
- 名古屋グラフィック スタジオ
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2022年11月設立。
- 有限会社ローゼンクイーン商会
- 創業時の事業会社で、日本一ソフトウェアの筆頭株主。旧社名は有限会社プリズム。現・日本一ソフトウェアに2段階の業務の移管を行い、現在は、創業者・会長の北角浩一と近親者による財産保全会社となっている。
- 現状において資産管理以外の活動を行っていないことを鑑み、2022年12月23日をもって「その他の関係会社」の該当より外れ、開示対象外となっている。
その他に、NIS America元社長の明永敏悟が設立したゲーム関連会社プリアップに、アイディアファクトリーと共に出資している。出資比率は10%
過去のグループ企業
- システムプリズマ
- 1989年12月に設立。ゲームソフト開発の下請けを行っていた。2007年9月28日に日本一ソフトウェアの100%子会社となる。2016年、日本一ソフトウェアに吸収合併。
- カウンターストップ、ノラ
- 2011年4月設立。開発子会社。2013年度に清算。
- 宍喰屋
- NIS America傘下の連結子会社。2010年4月に設立。ゲーム周辺グッズなどを扱う。2015年、日本一ソフトウェアに吸収合併。
- Nippon Ichi Software Asia Pte. Ltd.
- 2020年度に清算。
- フォグ
- 日本一ソフトウェアの非連結子会社。2021年12月に解散。
- エンターテインメントサポート
- 日本一ソフトウェアの連結子会社。2011年12月にディオンエンターテインメントとして設立。2015年2月よりディオンエンターテインメントから社名変更。2020年9月4日に解散。
ゲームソフトウェア
プリズム時代
日本一ソフトウェア時代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ビデオグラム
NIS Americaより発売された日本製アニメの北米版
その他
- UMD『ガスト&日本一 トリプルオモチャバコ』
- PS3『クロスエッジ』、PS3『トリニティ・ユニバース』
- PS3『超次元ゲイム ネプテューヌ』、PS3『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』 - 日本一ソフトウェアが擬人化されたキャラクターが登場する。
- ビックリマンチョコ新シリーズ『ビックリマン 漢熟覇王』
- トレーディングカードゲーム『Z/X』(ゼクス) - ブロッコリーとのコラボレーション企画。
- カードゲーム『日本一ソフトウェアオールスターズ』 - カードゲーム『ドミニオン』とのコラボレーション。
- ディオンエンターテインメント『萌。(もえたま)』 - ディオンエンターテインメント運営のSNS型ポータルサイト。2012年12月19日正式サービス開始。2013年12月19日サービス終了。
ラジオ
『BLUE ROSES×日本一RADIO』のタイトルで、2010年7月13日よりHiBiKi Radio Stationにて配信開始、2018年6月まで8年間続いた。2010年7月13日から2012年1月25日まで毎週水曜日、2012年2月1日から2017年4月5日まで隔週水曜日、2017年4月19日から2018年6月20日(最終回)まで第1・第3水曜日更新。発売直前直後の旬の時期(強化期間)にある日本一ソフトウェアのゲームソフトのタイトル名をラジオタイトルに一定期間取り入れている。
- パーソナリティ
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- メインパーソナリティ
- 間島淳司(『魔界戦記ディスガイアシリーズ』プリニー 役)
- アシスタントパーソナリティ
- 今井麻美(『魔界戦記ディスガイア4』エミーゼル 役、『勇者死す。』天使ユリア 役「日本一RADIO死す。」から変更)
- 三森すずこ(『魔界戦記ディスガイア4』風祭フーカ 役)
- サブパーソナリティ
- 各ラジオの強化期間のゲームキャラを演じている声優が務める場合がある。
Web
NTTプライム・スクウェア社が行うマルチクラウド型デジタルコンテンツ配信サービス「Fan+(ファンプラス)」にて、2011年12月12日から、電撃PlayStation取材による『日本一の電撃はっぴょうかい!?』の動画配信を開始。毎月1回不定期で販売。「日本一ソフトウェア」ショップは、2012年11月30日に閉店となった。
チャリティーコンサート
2003年8月23日に岐阜県各務原市民会館で「日本一ソフトウェア10周年記念のチャリティーコンサート」が開催された。出演者は、同社の数々の音楽を手がけた佐藤天平、マール王国の人形姫シリーズからクルル役の川村万梨阿とクレア役の大谷育江の3人で、2時間に渡って15曲を披露した。後にCDがリリースされている。
プリニークラブ
日本一ソフトウェアウェアが運営するカード・グッズショップ。本社近隣の各務原市蘇原月丘町に所在する。日本一ソフトウェアのグッズや、運営会社のカードゲームの関連商品を販売している。店内にはデュエルスペースが設けられており、対戦できるようになっている。また公式オンラインショップ「nippon1.jpショップ」で扱っていない商品なども販売している。
なお開店当初、店舗は各務原市内の別の場所にあったが、2019年4月に現在地へ移転した。また、かつては金山店も存在したが、2017年8月23日に閉店した。
関連項目
- 企業
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- サン電子 - 会長の北角浩一の出身会社。
- 株式会社フォグ - 社長同士の付き合いが古く、同社作品『美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語』『久遠の絆』の開発に協力。また、『雨格子の館』以降は両社共同でアドベンチャーゲームを多数発表している。代表取締役社長・宗清紀之氏の逝去後、全株式を取得し子会社化する。
- ザウス - 同メーカーの開発ソフトの家庭用移植版販売の実績がある。
- ハムスター - 日本一ソフトウェア製ゲームの廉価版を(Major Wave シリーズ)を発売していた時期があったが、2008年にはハムスター制作のソフトを日本一ソフトウェアが発売している。2014年からは共同でアーケードアーカイブスを展開している。
- セガ - 2017年より、一部の日本一ソフトウェア製ゲームのアジアにおける販売ライセンスを獲得している。
- 人物
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- Ryoji - 元日本一ソフトウェア社員でイラストレーター、漫画家。
- 原田たけひと - 元日本一ソフトウェア社員でイラストレーター、漫画家。
- 山﨑透 - イラストレーター。以前は日本一ソフトウェアで ドッターをしていた。
- hakus - 元日本一ソフトウェア社員でイラストレーター、漫画家。
- その他
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- アサギ - 初出は2004年の暑中見舞い。その後『ファントム・キングダム』に「次回作の主人公」という触れ込みで隠しキャラクターとして登場するも主人公になる予定のゲームが発売されず、実質上の次回作である『魔界戦記ディスガイア2』の主人公にもなれずまたもやゲスト扱いに。以降、同社のゲームに毎回ゲスト出演し続ける『永遠の「次回作の主人公」』という肩書きが持ちネタになっていたが、2017年配信のゲーム『魔界ウォーズ』で主人公として登場する。
- プレネール - 原田たけひとのサイト「原田屋」の看板娘で、日本一ソフトウェアのSRPGにもゲスト出演している。
注釈
出典
外部リンク
- 日本一ソフトウェア
- NIS America, Inc. (英語)
- 宍喰屋株式会社 - ウェイバックマシン(2015年5月4日アーカイブ分)
- 日本一ソフトウェア (@nis_prinny) - X(旧Twitter)
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- 日本一ソフトウェア (@nis_prinny) - Instagram
- 日本一ソフトウェア - YouTubeチャンネル
- 日本一ソフトウェア - メディア芸術データベース
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