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頭ヶ島


頭ヶ島


頭ヶ島(かしらがしま)は、長崎県五島列島の中通島の東にある島である。全島が長崎県南松浦郡新上五島町に属する。

  • 面積 - 約1.88km2
  • 人口 - 17人(2010年国勢調査)

中通島東部の友住港の北東に位置し、五島列島の最東端の島である。中通島と最も近い所は孕瀬戸を挟んで約150mほどの距離で、1981年(昭和56年)に頭ヶ島大橋が架けられている。約2.5km東には平島(西海市)がある。

幕末までは無人島だったが、明治維新の前後に中通島の鯛ノ浦のキリシタンが迫害を逃れて移住してきた。その後カトリックに復帰した信徒たちによって教会が建てられ、1919年(大正8年)には現在のカトリック頭ヶ島教会が完成した。

1981年(昭和56年)に島の東部の山を切り開いて上五島空港が建設され、開港にあわせて頭ヶ島大橋が架けられて中通島と結ばれた。交通の便が良くなったことで一躍脚光を浴び、島を訪れる観光客も増加したが、2006年(平成18年)3月に上五島空港を発着する航空路線はすべて休止された。

2007年(平成19年)1月、頭ヶ島教会が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の教会の一つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載することが決まり、2015年(平成27年)2月に正式推薦。同年9月にユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議の現地調査を経た結果、2016年(平成28年)2月に「禁教期に焦点を絞るべき」との指摘をうけ推薦を一旦取り下げ、対応を協議し再推薦は決まったが禁教期を象徴する「頭ヶ島の集落」とすることとなり、頭ヶ島教会は集落景観に包括する扱いとなった。2018年6月30日に長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産として世界遺産登録が決定。

この際、世界遺産に求められる法的保護根拠(完全性)を文化財保護法の重要文化的景観とすることが決まった。頭ヶ島は上五島空港敷地を含め全域が「新上五島町崎浦の五島石集落景観」に選定されている。島内の集落は頭ヶ島教会がある白浜地区、頭ヶ島大橋近くの浜泊地区、南岸の田尻地区、崎浦漁港がある福浦地区の四カ所。

崎浦の五島石集落における石積み技術は、重要文化的景観「長崎市外海の石積集落景観」に選定されている出津集落などから移住してきた隠れキリシタンによってもたらされた。また、一帯で行われる漁業の主体となるキビナゴ漁は熊本県天草市の﨑津集落(重要文化的景観「天草市﨑津・今富の文化的景観」選定)から伝えられたとされる。これらのことはユネスコが重視する文化循環を象徴している。


潜伏キリシタン関連集落画像

佐世保港(佐世保市)からのフェリー・高速船が発着する中通島の有川港から車で約20分。有川港からは西肥自動車の路線バス(頭ヶ島教会行き)もある。また、島内に上五島空港があるが、2018年現在には定期便が存在しない。

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Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 頭ヶ島 by Wikipedia (Historical)


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