![ザ・ブルークリスタルロッド ザ・ブルークリスタルロッド](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
『ザ・ブルークリスタルロッド』は、1994年3月25日に日本のナムコから発売されたスーパーファミコン用コマンド選択式アドベンチャーゲーム。
同社の『バビロニアン・キャッスル・サーガ』(1984年 - 1994年)の第4作目にして最終作である。ゲーム内容は主人公のギルガメスを操作し、天上界へとブルークリスタルロッドを届ける事を目的としており、前作まではアクションロールプレイングゲームであったがゲーム性が大幅に変更され、全ての行動は選択肢の選択によって決定される仕様となった。
開発はゲームスタジオが行い、スタッフは同シリーズの『ドルアーガの塔』(1984年)、『イシターの復活』(1986年)、『カイの冒険』(1988年)から引き継いでおり、ストーリーおよびゲームデザインは遠藤雅伸、プログラムは内藤智、キャラクターデザインは篠崎雄一郎、音楽は小沢純子が担当している。
なお、本項の題名はゲームとしてのタイトルであり、前述のシリーズとしての正式なタイトルは、『the Destiny of GILGAMESH ギルガメスの道』となる。
主人公ギルの行動を選択し、天上界へブルークリスタルロッドを送り届けるのがこのゲームの目的である。
ゲームの舞台となるのは、大河ユーフレイト周辺にある「バビリム」を中心とした「炎の崖」「嵐の山」「死の砂漠」「スーマール帝国」の五つの地域であり、ギルが赴く場所は、バビリムの中心にあるイシター神殿での女神イシターとの会話で、ある程度示唆される。
ギルには複数の隠しパラメーターが存在しており、パラメーターによっては辿り着けない地域もある。
このゲームには48種類のエンディングが用意されており、ギルが各地域を遍歴する順番によってたどり着く結末が変化する。それらはすべて等価値で、いわゆる「正しいエンディング」は存在しない。バビロニアン・キャッスル・サーガの最終作である本作に敢えて正しいエンディングを用意しなかったのは、遠藤雅伸の意向であった。また、遠藤自身は本作をマルチエンディングではなく「マルチストーリーである」としており、同じキャラクターであっても物語の展開次第で劇中で果たしていく役割が大きく異なっていく。
バビリム王国を恐怖に陥れた大悪魔ドルアーガを打倒し、奪われたブルークリスタルロッドと囚われの巫女カイを救い出した王国王子ギルガメスは、カイと共に力を合わせ、主を失い崩れゆく塔から生還を果たした。
イシターよりロッドを天上界に返上するよう命じられた2人は、息つく間もなく、人間が天界へ昇る資格を得るための試練の旅へと出発する。
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・8・6・6の合計27点(満40点)、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.9点(満30点)となっている。
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