![和洋折衷結婚式 和洋折衷結婚式](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
『和洋折衷結婚式』(わようせっちゅうけっこんしき)は、1908年(明治41年)製作・公開、吉沢商店製作・配給による日本のサイレント映画、喜劇映画である。監督・脚本等は不明、吉沢商店による日本初の撮影所で撮影された最初の劇映画である。
吉沢商店は、現在の日活の前身の一社で、同年1月20日には、東京府荏原郡目黒村大字下目黒の行人坂(現在の東京都目黒区下目黒)に撮影所を同年建設・開所した。同撮影所が最初に撮影した映画は日比野雷風出演による『神刀流剣舞術菅公』で、同作は剣舞を撮影したものであり、ストーリーのある劇映画ではなかった。
本作は、同社の文芸顧問であった佐藤紅緑が川上音二郎を同社に紹介し、川上の新派革新劇団とともに出演することになったものである。当時の日本映画には「映画監督」にあたる職能が存在しておらず、「技士」と呼ばれた撮影技師や出演俳優自身が演出をほどこした。本作は、四世澤村源之助が主演した『切られお富』とのカップリングで、浅草公園六区に吉沢商店が直営する映画専門館電気館で、同年10月17日に公開された。
本作の上映用プリントは、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターには所蔵されておらず、マツダ映画社はそのリストに本作の題名が見当たらない。現時点では、鑑賞することの不可能な作品である。
日本映画データベースにおける本作の記事はタイトルに誤記がある。
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