Aller au contenu principal

チーム・ヴィスマ・リースアバイク


チーム・ヴィスマ・リースアバイク


チーム・ヴィスマ・リースアバイク(Team Visma | Lease a Bike、UCIチームコード:TVL)は、UCIワールドチームに属する自転車競技チームである。2014年までのチーム名は「ベルキン・プロサイクリング・チーム」、2012年以前のチーム名は以前のメインスポンサー企業名の「ラボバンク」、2013年のメインスポンサー決定前のチーム名は「ブランコ・プロサイクリング・チーム」であった。

概要

1983年まで活動していた、TI=ローリー(TI-Raleigh)がチーム内分裂により解散を余儀なくされ、同チームの主力選手であったヤン・ラースが中心となって、1984年に、クワンテュム・ハレン=デコソル=ヨーコ(Kwantum Hallen-Decosol-Yoko)を結成したのが当チームのルーツである。

その後、スーパーコンフェックス=ヨーコ(Superconfex-Yoko、1987年~1989年)、ブクラー=コルナゴ=デッカ(Buckler-Colnago-Decca、1990年~1992年)、ワードパーフェクト=コルナゴ=デッカ(Wordperfect-Colnago-Decca、1993年~1994年)、ノヴェル・ソフトウェア=デッカ(Novell Software-Decca、1995年)という変遷を経て、1996年にラボバンクとなる。

2012年10月19日、ランス・アームストロングのドーピング問題の余波を受けラボバンクが同年限りでのスポンサー撤退を表明。2013年、シンボルネームとして「Blanco(スペイン語で白の意味)」を採用し、ブランコ・プロサイクリング・チーム(Blanco Pro Cycling Team)と名称を変更した。その後6月にベルキンとスポンサー契約を結んだことが発表され、同年のツール・ド・フランス開幕の5日前の6月24日、プレゼンテーションにて新チーム名「ベルキン・プロサイクリング・チーム(Belkin Pro Cycling Team)」が発表された。2015年にオランダの宝くじ公社(LottoNL)と同じくオランダのスーパーマーケットJUMBO(ユンボ)がスポンサーとなり、チーム・ロットNL・ユンボとなった。2019年よりノルウェーのIT企業、非上場会社ヴィスマ(en:Visma)がスポンサーに加わり、チーム・ユンボ・ヴィスマ(Team Jumbo-Visma)となる。

当チームは、UCIワールドカレンダー(旧UCIプロツアー)を中心に活動するロードレースのトップチームの他、UCIヨーロッパツアーの活動が主体の下部組織である、ラボバンク・ディヴェロップメント(Rabobank Development Team)や、シクロクロス専門チームも抱えている。

チーム力の変遷

チーム結成当初は、アドリ・ファンデルプール(1996年)、リハルト・フルネンダール(2000年)がエリートで、スヴェン・ネイス(1998年、2005年にはエリートでも優勝)、テイス・フェルハーヘン(2002年)がU23で、それぞれ世界選手権を制したことで、シクロクロスにおける活躍が目覚しかったが、2001年のUCI・ロードワールドカップで総合優勝を果たしたエリック・デッケルがきっかけとなってロードレースにおける活躍の場も広がり、エリックの他、レオン・ファンボン、ロビー・マキュアン、マイケル・ボーヘルト、カルステン・クローンらがツール・ド・フランスにおいて区間優勝を果たし、チーム力が次第に強化されていった。

2004年、現役生活の晩年に当チームの選手として在籍していたエリック・ブロイキンクがチームディレクターに就任すると、グランツールで総合優勝を狙えるチーム力を作り上げていくことになる。同年、2003年に加入したオスカル・フレイレが、自身3度目となる、世界選手権・個人ロードを制覇。

2005年、2003年に加入したミカエル・ラスムッセンが、ツール・ド・フランスで山岳賞を獲得。そして、同年に加入したデニス・メンショフは、同年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を果たした。そしてシクロクロスでは、ネイスが世界選手権をはじめ、他の3シリーズ大会でも総合優勝を果たし、シクロクロス史上初のグランドスラムを達成。

2006年、再びラスムッセンがツール・ド・フランスで山岳賞を獲得。またトーマス・デッケルが、UCIプロツアー対象レースとしては史上最年少となる21歳6ヶ月の年齢で、ティレーノ〜アドリアティコにおいて総合優勝を果たした。

2007年、ラスムッセンはツール・ド・フランス第16ステージまで総合首位を堅持し、チーム史上初のツール総合優勝制覇に王手をかけていた。ところが、同年6月、当チームに対し、抜き打ちドーピング検査で義務付けられている所在地を偽って報告していたことを理由に、同ステージ終了後に突然契約を打ち切る処置を取った。一方、同年のブエルタで、メンショフが2度目の総合優勝を果たし、チームに2度目のグランツール制覇をもたらした。

2008年、フレイレがツール・ド・フランスでポイント賞を獲得。また、ラース・ボームがシクロクロス世界選手権で優勝。

2009年、名実ともにチームリーダーとなったメンショフが、ジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たした。

2011年にメンショフが移籍した後は、ロベルト・ヘーシンク、バウク・モレマ、ステーフェン・クラウスヴァイクといった地元オランダの中堅選手達がステージレースで好成績を残した。

2012年、USADA(英語版)によってランス・アームストロングのドーピング問題など、過去のUSポスタルチーム内部のドーピングスキャンダルが明らかにされ、これに関与していた選手やスポンサー、関係機関のみならず、その影響は運営・活動を行なっているチームにまでに波及した。ラボバンクは10月19日、2012年12月31日限りでの男女プロロードチームからのスポンサー撤退を発表した。

2013年、ラボバンクのスポンサー撤退に伴い、「ブランコ・プロサイクリング・チーム」(Blanco Pro Cycling Team)と名称を変更。ラボバンク社は2013年度のチーム活動資金を確約しており、同チームはラボバンク名義ですでにUCIワールドツアーライセンスを更新済みであった。

主な戦績

2016年

  • ジロ・デ・イタリア 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第9ステージ・個人タイムトライアル)
  • ベルギー選手権 優勝 ヴィクトール・カンペナールツ(個人タイムトライアル)
  • オランダ選手権 優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(ロードレース)
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝 ロベルト・ヘーシンク(第14ステージ)
  • エネコ・ツアー 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第1ステージ)

2017年

  • ブエルタ・アル・パイス・バスコ 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第4ステージ)
  • ジロ・デ・イタリア 区間優勝 ヨス・ファン・エムデン(第21ステージ)
  • クリテリウム・デュ・ドーフィネ 山岳賞 クーン・バウマン(第3ステージ優勝)
  • ツール・ド・フランス 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第17ステージ)、ディラン・フルーネヴェーヘン(第21ステージ)
  • ヨーロッパ選手権  優勝 ヴィクトール・カンペナールツ(個人タイムトライアル)
  • ビンクバンク・ツアー 区間優勝 ラース・ボーム(第5ステージ)

2018年

  • パリ~ニース 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第2ステージ)
  • ティレーノ~アドリアティコ 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第3ステージ)
  • イツリア・バスク・カントリー  総合優勝、ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(第4ステージ優勝・個人タイムトライアル)
  • ツール・ド・ロマンディ  総合優勝 プリモシュ・ログリッチ
  • ジロ・デ・イタリア 区間優勝 エンリーコ・バッタリン(第5ステージ)
  • ツール・ド・フランス 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第7,8ステージ)、プリモシュ・ログリッチ(第19ステージ)
  • ツアー・オブ・広西 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第1ステージ)

2019年

  • UAEツアー 
    • 総合優勝 プリモシュ・ログリッチ(第6ステージ優勝)
    • 区間優勝(第1ステージ・チームタイムトライアル)
  • パリ~ニース 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第1,2ステージ)
  • ティレーノ〜アドリアティコ  総合優勝 プリモシュ・ログリッチ
  • ツール・ド・ロマンディ  総合優勝、 ポイント賞、区間優勝(第1、4ステージ、第5ステージ・個人タイムトライアル) プリモシュ・ログリッチ
  • ジロ・デ・イタリア 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第1ステージ・個人タイムトライアル)
  • クリテリウム・デュ・ドフィネ 区間優勝 ワウト・ファン・アールト(第4ステージ・個人タイムトライアル、第5ステージ)
  • ツール・ド・スイス 区間優勝 アントワン・トルーク(第6ステージ)
  • ツール・ド・フランス 区間優勝 マイク・トゥニセン(第1ステージ)、第2ステージ・チームタイムトライアル、ディラン・フルーネヴェーヘン(第7ステージ)、ワウト・ファン・アールト(第10ステージ)
  • ツール・ド・ポローニュ 区間優勝 ヨナス・ヴィンゲゴー(第6ステージ)
  • ビンクバンク・ツアー  総合優勝 ローレンス・デプルス
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ
    • 総合優勝、 ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(第10ステージ・個人タイムトライアル優勝)
    • 区間優勝 セップ・クス(第15ステージ)

2020年

  • UAEツアー 区間優勝 ディラン・フルーネヴェーヘン(第4ステージ)
  • ストラーデ・ビアンケ 優勝 ワウト・ファン・アールト
  • ミラノ〜サンレモ 優勝 ワウト・ファン・アールト
  • クリテリウム・デュ・ドフィネ 区間優勝 ワウト・ファン・アールト(第1ステージ)、プリモシュ・ログリッチ(第2ステージ)、セップ・クス(第5ステージ)
  • ツール・ド・フランス
    • 総合2位 プリモシュ・ログリッチ(第4ステージ優勝)
    • 区間優勝 ワウト・ファン・アールト(第5,7ステージ)
  • リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 優勝 プリモシュ・ログリッチ
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ  総合優勝、 ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(第1,8,10ステージ、第13ステージ・個人タイムトライアル優勝)

2021年

  • UAEツアー 区間優勝 ヨナス・ヴィンゲゴー(第5ステージ)
  • パリ〜ニース 区間優勝 プリモシュ・ログリッチ(第4,6,7ステージ)
  • ティレーノ〜アドリアティコ 区間優勝 ワウト・ファン・アールト(第1ステージ、第7ステージ・個人タイムトライアル)
  • ヘント〜ウェヴェルヘム 優勝 ワウト・ファン・アールト
  • イツリア・バスク・カントリー  総合優勝(第1ステージ・個人タイムトライアル優勝)
  • アムステルゴールドレース 優勝 ワウト・ファン・アールト
  • オランダ選手権 優勝 トム・デュムラン(個人タイムトライアル)、ティモ・ローセン(ロードレース)
  •  ノルウェー選手権 優勝 トビアス・フォス(個人タイムトライアル、ロードレース)
  • ドイツ選手権 優勝 トニー・マルティン(個人タイムトライアル)
  • ベルギー選手権 優勝 ワウト・ファン・アールト(ロードレース)
  • ツール・ド・フランス 区間優勝 ワウト・ファン・アールト(第11ステージ、第20ステージ・個人タイムトライアル、第21ステージ)、セップ・クス(第15ステージ)
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ  総合優勝 プリモシュ・ログリッチ(第1ステージ・個人タイムトライアル、第11,17ステージ、第21ステージ・個人タイムトライアル優勝)

2022年陣容

2022年6月28日更新

歴代陣容

脚注

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(英語)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: チーム・ヴィスマ・リースアバイク by Wikipedia (Historical)


ghbass