![阪急三番街 阪急三番街](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
阪急三番街(はんきゅうさんばんがい)は、大阪市北区芝田の阪急電鉄大阪梅田駅構内下の階に併設されたショッピングセンターである。
地上部分もあるが、形式的に地下街に近い(国土交通省の定義では民有地の地下にある店舗は地下街ではないとされている)。地下に人工の川があることで知られる。
1966年2月、第1期工事が着工。日本万国博覧会開幕を控えた1969年11月30日、現在の阪急梅田駅の拡張移築とともに「川が流れる街」をスローガンにして開業した。
水の都・大阪にふさわしいキタの新名所として、地下に人工の川を建設することになった。開業当時はトレヴィの泉にあやかってか、この川や池にコインを投げ込む客が相次いだ。
3階が駅のプラットホームでその下、地上2階から地下2階に渡り、さらに一階部分で間を通る道路を挟み南北に分かれる。
1971年11月28日、第2期工事が完成し、北館2階と地下1階の間の吹き抜け部分に人工の大滝(落差12m)、北館地下2階と地下1階を結ぶエスカレーターの隣に人工の三段滝が造られ、地下2階が「滝のある街」と命名された(その後リニューアルの際に、滝は全て撤去されている)[1][2]。1973年11月23日、第3期工事が竣工し全館が完成した。
1984年に開業15周年を機に大改装が行われた。同年11月30日、専門店街「ホビーステーション」が開業する。
1990年春に開業20周年と花の万博開催に準じての改装が行われた。
各フロアごとににテーマ別に名前がつけられており、それぞれ多数の商店が並ぶ。
2017年4月27日に、北館リニューアルオープン。入場制限を行う店舗も現れた。
また、生きた建築ミュージアム・大阪セレクションに選定された。
しかし施設の老朽化などで阪急阪神HDは当施設や大阪新阪急ホテル、阪急ターミナルビルなどの再開発芝田1丁目計画で再整備することにしている。
地下部分で梅田の他の地下街(ホワイティうめだなど)や地下鉄梅田駅などと接続している。地下2階には、北館と南館を結ぶ連絡通路が東西に1本ずつ・合計2本ある(地下1階にはない)。また同じ阪急グループの商業施設である大阪新阪急ホテルや阪急ターミナルビル(阪急17番街)、同じ阪急梅田駅高架下の阪急かっぱ横丁・阪急古書のまちも隣接する。南館地上1階の西側には『北向地蔵尊』が祀られ、そこから北側に延びる通路や商店には「地蔵横丁通り」の名称が付けられている。元は明治時代の大阪駅の敷地から1893年(明治26年)に偶然掘り出された自然石彫りの地蔵菩薩像で、合わせて仏堂も建立されたが、阪急三番街の建設と共に現在の敷地に移された。
阪急プラザ劇場(はんきゅうプラザげきじょう)は、かつて阪急三番街北館1階にあった映画館。
東京の新宿プラザ劇場(2008年11月7日閉館)と並ぶ、ディメンション150(D-150)方式の大型映画館として1969年11月30日、三番街の開業と同時に開場。座席数は910席で、全席指定の入替制を導入していた。
開館番組の「ウエスタン」を皮切りに、「ゴッドファーザー」「007 死ぬのは奴らだ」「キングコング」「オーメン」「未知との遭遇」「スター・ウォーズ」等東宝洋画系のヒット作や大作を上映した他、「風と共に去りぬ」「天地創造」「モダン・タイムス」など名作映画の上映もたまに行っていた。
15年間で187作品を上映してきたが、観客の減少により三番街の改装に際して1984年5月31日を以て閉館となった。改装後の跡地は専門店街「ホビーステーション」の一部になり、キデイランドと上新電機が入居し、上新電機の撤退後はユザワヤが進出した。さらに2017年のリニューアルでファッション・雑貨・キャラクターショップのフロアとなっている。
北館1階のショッピングモールの通路を利用した「水族館通り」に、1984年(昭和59年)に阪急三番街の15周年記念事業として、入館料無料の「かわいい水族館」が設置された。幅約3m、高さ1.5mの水槽6基に150種2,000匹の規模で、沖縄県の八重山諸島や南太平洋のサンゴ礁で採取した熱帯性海水魚や淡水魚などの熱帯魚が主な展示物になっており、20年以上生きている魚や、レッドテールキャットなどもいた。飼育は熱帯魚店・トロピカル水草魚園「ウエダ」が担当し、餌やりは1日3回。週1回にダイバーが清掃し、展示内容を変更していた。日本中の水族館を見て回った中村元 (水族館プロデューサー)が『全国唯一の通路水族館』としている。
通路のリニューアルにより、2016年(平成28年)8月31日を以て閉館となった。飼育されていた魚は閉館後、全国各地の水族館に移籍している。北館のリニューアル後、跡地にはレゴのピースで作られた甲子園球場、阪急梅田駅、真田信繁の甲冑などの作品を展示するオブジェ博物館『阪急ブリックミュージアム』が設けられた。
一階の南北分断する道路に面して高速バスのりばが位置している。
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