相鉄バス株式会社(そうてつバス)は、神奈川県横浜市西区に本社を置く、相鉄グループのバス会社である。相模鉄道沿線の横浜市内および神奈川県央地域県央部で、路線バス・中距離高速バスなどを運行する。相鉄ホールディングスの完全子会社。
相模鉄道が直営で行ってきたバス事業(相模鉄道自動車部)を分社化し、運営の効率化と収益改善を図るために設立された。
本項では、相模鉄道および相鉄ホールディングスのバス部門など、相鉄バスの起源となった組織・事業についても記述する。
主な運行エリアは、相模鉄道沿線の横浜市(神奈川区・港北区・緑区・旭区・戸塚区・瀬谷区・西区・保土ケ谷区・中区・南区)、神奈川県央地域(大和市、海老名市、綾瀬市、座間市、高座郡寒川町)を基盤とする。
かつては横浜駅西口 - 和田町 - 二俣川駅北口、二俣川駅北口 - 桜木町駅・県庁前、二俣川駅北口 - 本厚木駅などの長距離系統もあったが、1980年代から2000年代にかけて不採算路線の大部分が整理され廃止された。この結果、1996年の再編時に本厚木駅乗り入れ路線が消滅して厚木市内には路線を持たなくなった。現行路線は鉄道駅同士を結ぶ路線、各駅と住宅街を結ぶ路線が多くを占める。また複数営業所が共管する路線はなくなり、1つの系統は全て同一の営業所が単独運行している。
他社にはみられない特徴として以下のものがある。
相模鉄道自動車部が1950年にバス事業を再開し、二俣川営業所(初代)を開設して以来、営業所の場所や名称も変遷を遂げている。
過去の営業所と現行営業所の関係は以下のとおり。
2012年(平成24年)7月以降は、以下の3つの営業所を持つ。各営業所の担当路線の詳細については「#現行路線」を参照。
バス事業の分社化により、2001年に相鉄バス株式会社が設立されるまでは、相模鉄道のバス事業は電鉄直営であった。また現在の相鉄ホールディングスは、戦時統合の時期に大東急への合流を経て、現在のJR相模線に当たる路線を開通させた戦時買収私鉄の相模鉄道が、現在の相鉄本線に当たる路線を運行していた神中鉄道(じんちゅうてつどう)を合併することにより成立した企業である。そのため、合併前の相模鉄道と神中鉄道、合併後の相模鉄道の歴史から、バス事業に関連する部分を抜粋してまとめる。
神中鉄道は星川停車場開業に伴い、自社路線と省線横浜駅の鉄道未成区間を連絡輸送するため、1926年より星川停車場 - 横浜駅間で乗合バス事業を行った。その後、1929年の西横浜停車場の開業により、乗合バス事業は短期間で中止された。
こうした自社鉄道路線の未成区間の暫定輸送として乗合バス事業を行った形態は、1913年(大正2年)4月15日に京王線の未成区間で暫定的に乗合バスを運行した京王電気軌道(現:京王電鉄)に類似する。しかし京王電気軌道がまもなく沿線地域の中小事業者を買収して乗合バス事業を再開したのとは対称的に、神中鉄道のバス事業は再開されることはなかった。
その一方で、現在のJR相模線に当たる路線を開通させた相模鉄道は、1935年(昭和10年)、自社沿線の淵野辺 - 上溝 - 田名間と田名 - 橋本間の乗合バス事業を大谷仁三郎より承継。1936年(昭和11年)には、上溝 - 厚木間の乗合バス路線を愛高自動車商会から譲受し、相模原地区にて乗合バス事業も行っていた。しかしその後1941年(昭和16年)に東京横浜電鉄の傘下に入り、同社主導による戦時統合のため1944年(昭和19年)に相模線沿線のバス路線を東海道乗合自動車(現:神奈川中央交通)へ譲渡し、バス事業から撤退した。
またこの少し前の1943年(昭和18年)、相模鉄道は神中鉄道を吸収合併したものの、逆に1944年には自らが開通させた相模線部分を国に戦時買収されるなど紆余曲折を経て、鉄道路線は神中鉄道由来の部分だけが残ることとなった。
相模鉄道は、1947年(昭和22年)に経営民主化に伴って東京急行電鉄の持株の大部分が相模鉄道経営陣に譲渡されたことにより東急グループを離脱し、他の電鉄系グループに属さない独立系の鉄道会社となった。
終戦後まもない1949年には乗合バス事業を再開し、相鉄本線沿線の横浜市内を中心にゼロからスタートした。翌1950年には最初のバス営業所となる二俣川営業所を新設し、二俣川 - 保土ケ谷間で乗合バス事業を開始した。1952年には貸切バス事業を開始し、二俣川営業所に貸切バス営業所を開設している。戦後の復興とともに貸切バス事業は発展し、東京営業所を開設して都内に営業拠点を拡げた。
乗合バスの路線も、営業所を置いた二俣川を拠点に、横浜駅方面などへ次々と開業し、相鉄沿線にバス路線網を築いてゆく。これに伴い、1957年には乗合バス三ツ沢営業所を新設。1959年には二俣川営業所の車庫として設置した相模大塚車庫を大和営業所に昇格させ、乗合バス・観光バスの営業所とした。
1960年代の高度経済成長期には、相鉄沿線は東京都心や横浜中心部のベッドタウンとして大きく発展した。この時期に横浜市をはじめ神奈川県内では、急激な人口の増加に対応して大規模団地の建設が進み、相模鉄道も住宅団地を造成・分譲して都市開発を進めた。これに伴い、鉄道駅と団地などの住宅地を結ぶバス路線が多く開設され、乗合バスでは保土ケ谷営業所、綾瀬営業所が新設された。また経済成長の波に乗って観光バス事業も伸び、観光バス営業所や観光案内所も新設されている。
1970年代に入ると、鉄道に比べて早く終わる最終バスの時刻延長を望む声に対し、深夜バスの運行が開始された。また乗合バスの塗色がデザインが複雑で塗装工程が多く、なおかつ退色が早く維持費がかさむなどの欠点があったため、経費削減とイメージアップを図るべく、アイボリーホワイト地に2色の緑の帯の新しいデザインを採用した。その他、高校進学率が高まるにつれて中卒者を採用していたバス車掌の採用者数も少なくなっていたため、車掌を廃止し、誘導員を添乗させ必要に応じて誘導する形となった。
1960年代から1970年代にかけては、相模鉄道が主導する形で横浜駅西口の開発が進められ、1962年には駅ビル「横浜ステーションビル」(のちの「横浜CIAL」)、1964年には「ダイヤモンド地下街」(のち「ザ・ダイヤモンド」に改称後、ジョイナスに統合)、1978年には「相鉄ジョイナス」が全館開業した。横浜駅西口の開発事業に伴い、相模鉄道の本社も新しく建設された相鉄ビルへ移転した。
また1976年には相鉄いずみ野線が開業し、相模鉄道にとっては大きな出来事となった。バス事業においても同1976年に東北・新潟方面へ「帰郷バス」を運行開始し、のちの高速バス事業参入への端緒となった。
戦後のバス事業再開後、相模鉄道直営のバス部門として半世紀余り事業を継続してきたが、経営効率化のために貸切バス事業を1997年(平成9年)、相模鉄道(当時)の子会社である相鉄自動車へ譲渡した(2009年3月に貸切バス事業から撤退)。
2001年(平成13年)に相模鉄道の分離子会社として相鉄バス株式会社が設立され、一部路線が譲渡された。他の路線は相模鉄道の社内カンパニー「自動車カンパニー」の管轄として残り、後年、相模鉄道が持株会社化して相鉄ホールディングスになった際にも変化がなかったが、2010年(平成22年)に残る全ての路線が相鉄ホールディングスから相鉄バスに譲渡された。
一般路線バスの運賃支払い方法は、綾瀬営業所担当路線の一部が後払いで、後払い方式の系統ではLED式方向幕に「後払」を表示している。後払い路線は前乗り前降り方式(海老名駅バス停のみ中ドアから乗車)となっている。それ以外の路線は先払いとなっている。なお全ての営業所で行先によって運賃が異なる路線があり、該当路線では先払いの時に乗務員に行先を告げる必要がある。
回数券が発売されている一日乗車券は発売されていない。
支払いは現金のほか、交通系ICカードPASMO・Suicaと交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが利用でき、一般路線はPASMO・Suicaのバス利用特典サービス(バス特)の対象である。IC運賃が設定されており、交通系ICカード乗車券と現金では運賃が異なり、ICカードでの支払いは1円単位で差し引かれる。高速バス(羽田空港線を除く)では交通系ICカードを利用できない。
また、相鉄ホールディングス(旧:相模鉄道)の株主優待乗車券も利用できる。ただし株主優待乗車券では高速バス・深夜急行バスを利用できない。
以下のような定期券や割引制度がある。
2014年4月1日から発売を開始した金額式定期券。大人トクトクていき(大人通勤)、学生トクトクていき(大人通学)、こどもトクトクていき(小児)の3種類があり、有効期間は1ヶ月と3ヶ月の2種類。大人トクトクていきでは、記名式の他に持参人式 の選択が可能。
大人トクトクていき、学生トクトクていきは片道運賃額180円から360円まで設定があり、券面に記載の片道運賃額以内であればどの区間でも乗車でき、片道運賃額を超える区間を利用の場合はその差額の精算のみで利用できる。片道運賃額360円のトクトクていきを購入した場合、相鉄バス全線定期券として全ての一般路線で利用可能となる。こどもトクトクていきは片道運賃に関わらず一律料金での発売で、同じく一般路線全線で利用可能。深夜バスは本券を提示の上、深夜運賃の半額が別途必要(この場合もICカードと現金とでは支払額が異なる)。ただし電車線(相鉄線)、横浜駅 → 海老名駅間の深夜急行バスと各高速バス、海老名市・綾瀬市コミュニティバス、初詣輸送などの特別便には適用されない。
発売は相鉄バス営業所、案内所及び相鉄線の主要駅(横浜駅、二俣川駅、三ツ境駅、海老名駅)で行っており、大人トクトクていきの持参人式は、営業所及び案内所のみ発売。
2018年3月18日から発売を開始したIC型金額式定期券。IC大人トクトクていき(大人通勤)、IC学生トクトクていき(大人通学)、ICこどもトクトクていき(小児)の3種類があり、有効期間は1ヶ月、3ヶ月および6ヶ月の3種類。記名式のみで持参人式は無い。
相鉄バス定期券情報を、交通系ICカードに記録する形で販売するもので、鉄道線のIC定期券と一体とできる代わりに券面にはバスの定期券情報は記載されない。このため定期券購入時に発行される「IC定期券内容控」を一緒に携帯する必要がある。
利用方法や発売箇所はトクトクていきと同じだが、片道運賃額を超える区間を利用した時の差額や深夜バス利用時の深夜運賃の半額分は、ICカードに必要残額があればIC運賃で1円単位で自動的に引き落とされる。 なお2020年3月18日より、全ての券種について相鉄線全駅の自動券売機でも購入が可能となった。
相鉄バスと神奈川中央交通が共同運行する116系統(三ツ境駅 - 若葉台中央)で利用可能な共通定期券。発行会社にかかわらず両社のバスに乗車できる。トクトクていきとは異なり他系統では利用できない。深夜バスでの取り扱いや発売箇所はトクトクていきと同様。
その他の共通定期券発行区間では(横浜駅 - 東泉寺前、海老名駅 - 寒川駅)相鉄バスでの発売は行っていない。その他の系統の区間式定期券は2014年3月31日をもって発売を終了し、その後はトクトクていきでの発売となる。
65歳以上の人が相鉄バスの路線バスを使うときに1乗車100円で乗車できる会員証。3000円券と5000円券の2種類があり、後者の方が有効期間が長い。ただし、電車線(相鉄線)、横浜駅 → 海老名駅間の深夜急行バスと各高速バス、海老名市・綾瀬市コミュニティバスには適用されない。神奈川中央交通の「かなちゃん手形」に類似した制度で、神奈川県では敬老パスを発行していないことから設定されている(横浜市は独自に敬老パスを発行している)。
相鉄バスの通勤定期券を持つ利用者を対象とし、土日祝日、お盆休みと年末年始にその家族・親族が同伴でバスを利用する場合に同伴者の運賃を1乗車100円(子供は50円)とする制度。また、通勤定期券所持者が定期券の額面表示以外の区間を乗車する場合にも適用される。なお、深夜バスは2倍の運賃(大人200円、子供100円)で利用できる。ただし、大人トクトクていきの本人分(区間外乗車・差額での対応)、電車線(相鉄線)の定期券、通学定期券やほほえみ会員証は対象外で、横浜→海老名間の深夜急行バス、各高速バスと海老名市・綾瀬市コミュニティバス、初詣輸送などの特別便にも適用されない。
小学生以下の子供を対象に、ゴールデンウィークと公立学校の休業日の期間に1乗車につき現金50円で乗れるキャンペーン。 相鉄バスの乗合バスであれば系統・区間問わず運賃支払い時にキャンペーン利用の旨を申し出ることで適用される。ただし以下の条件がある。
横浜駅、星川駅、和田町駅、上星川駅、鶴ヶ峰駅、二俣川駅、保土ケ谷駅から概ね2kmのバス停まで、相鉄バス全路線で有効の定期券。いずれも片道運賃は横浜市内均一運賃220円(IC216円)だが、トクトクていきの220円区間券と比べて割安となっている。深夜バスでの取り扱いや発売箇所はトクトクていきと同様。すでに発売を終了している。
2013年4月15日より路線変更した浜4系統と旭4系統桜木町駅方面間をまたぐ利用に関して新設された制度。横浜駅西口方面から乗車時に運転士に申し出ると車内で乗継券が発行され、保土ケ谷駅東口まで乗車した後、旭4系統の桜木町駅行きに乗車する際に運賃箱に乗継券を入れるようになっている。また、桜木町駅→横浜駅西口間の逆ルートでも乗継券は発行される。ただし旭4系統の美立橋 - 保土ケ谷駅東口 - 横浜駅西口間は乗継券の利用が不可となっている。
担当営業所ごとに系統番号順、方面別で記述する。各路線とも、担当営業所の略号+数字の組み合わせによる系統番号を付与(一部例外あり)。
横浜車庫に入る路線は2つ存在し、1つめは峰沢団地前方面の浜13系統(横浜車庫方面)・浜20系統(新桜方面)で、2つめは片倉町入口方面の浜7系統(三ツ沢方面)・浜11系統(横浜車庫方面)・浜44系統(横浜車庫方面)である。それ以外の路線は横浜車庫を通過する。なお、峰沢団地前のバス停は横浜駅西口方面より離れた場所に設置している。(横浜車庫方面専用バス停留所で本数は比較的少ない)
浜1系統は横浜駅西口から三ツ沢総合グランド入口、羽沢団地前、西菅田団地を経由して小机駅へ向かう路線。三枚町までは浜13系統と同じルート。東泉寺前までは浜44系統と浜83系統との共通定期券取り扱い区間で行先表示機には「共通定期券取扱車」と表示してあった。西菅田団地停留所は横浜市営バス12・36・295・326【急行】系統の同名停留所とは別位置で、菅田の丘小学校近くにあったが、2024年5月7日に移転された。折返し場がある。両バス停間の距離は徒歩で約10分程度ある。平日ダイヤのみ横浜駅西口 - 東泉寺前 - 西菅田団地 - 小机駅間の便が1日7本運行される。
2014年7月7日ダイヤ改正で横浜駅西口 - 小机駅から延伸され新横浜駅までの路線とされた。横浜駅西口行きは小机駅のロータリーには入らず、小机駅行きのみ駅ロータリーに入る。1日6本運行される。
2024年6月1日には「池上小学校下」から「菅田の丘小学校下」へ改称された。
なお西菅田団地 - 横浜駅西口と西菅田団地 - 新横浜駅区間は横浜市営36系統・295系統も走行しており、こちらは横浜市営バス道路碑前で左折し、菅田道路を経由して横浜駅西口と新横浜駅を走行している。
横浜駅西口第2のりばから発車し、狭隘道路を走行してサンモール西横浜、元久保町地区を経由する。2013年4月15日のダイヤ改正および路線変更で元久保町から岩井町、岩井町坂上、保土ケ谷橋を経由して保土ケ谷駅東口に向かうルートに変更。狭隘区間を走行するため中型車を使用。
横浜駅西口から三ツ沢西町まで北上した後、岡沢町から交通裁判所を経由し、宮田町まで狭隘道路を走行、楠町経由で横浜駅西口に戻る循環路線。鶴屋町三丁目停留所は平日のみ経由し、土曜と休日は同停留所を経由せずに横浜駅西口第2バスターミナルに到着する。朝・夜間には三ツ沢西町始発便や洪福寺止まり便が運行されている。狭隘区間を走行するため中型車を使用。
平日のみ横浜駅西口 → 交通裁判所 → 洪福寺の経路で深夜バスが運行されているが、通常便とは異なり、31番乗り場から発車する。
横浜駅西口発着路線の出入庫路線。大型車、中型車ともに充当。ニッパツ三ツ沢球技場での試合開催日は開催時間に合わせて臨時便を増発する。
横浜駅西口 - 片倉町入口間は浜1・13・44・83系統と同じルートで運行している。片倉町入口のバス停を出てすぐに左折し横浜車庫へと向かう(峰沢団地前は通らない)。
横浜市営バス201・329系統とともに横浜国立大学の構内に入る路線で、平日のみ運行される。一方循環路線にあたり大学構内では往復通過経路もある。
オープンキャンパスなど横浜国立大学でイベントが開催される際に、臨時の直行バスを運行する場合がある。その際には通常使用される浜10系統の行先表示ではなく、専用の行先表示が使用される。
横浜駅西口から三ツ沢総合グランド入口を経由して釜台住宅第3、上星川駅に至る路線で、上星川駅発着便は「釜台経由」と案内される。日中時間帯は1時間に3 - 4本の運行で、うち2本が釜台住宅第3で折り返す。運行本数は浜5系統と同じく比較的多い。平日には横浜駅西口 - 釜台住宅第3 - 常盤園入口 - 上星川駅の深夜バスも運行される。また、釜台、上星川方面から横浜西口に向かうバスは2020年10月19日より保土ケ谷中央病院の正面玄関を経由するようになった。2023年10月1日のダイヤ改正で平日最終便は横浜駅西口 - 釜台住宅第3の深夜バスの設定が再開された。
一部便は横浜車庫 - 釜台住宅第1 - 上星川駅の運行となっている。
横浜駅西口から三ツ沢総合グランド入口を経由して三枚町まで北上してから羽沢、七里堰、川島住宅を経由して上星川駅に至る路線(三ツ沢総合グランド入口 - 三枚町までの区間は浜1系統と浜44系統と浜83系統と同じルート)。横浜駅西口と上星川駅を結ぶ系統は浜13系統以外に、浜11系統があるが、前者は「三ツ沢グラウンド・羽沢経由」、後者は「釜台経由」と案内される。
横浜駅西口 - 三ツ沢総合グランド入口 - 片倉町入口間は浜7系統と同じ経路を運行する。一部便は横浜車庫 - 羽沢 - 上星川駅の運行となっている。
浜16・浜19系統は、星川駅方面から西谷浄水場、市沢町を経て、西原住宅・鶴ヶ峰駅・新桜ケ丘団地へ至る路線。以前は和田町駅を中心として運行されていたが、2022年4月1日の星川駅駅前広場完成に伴い、星川駅を拠点とする運行形態に変更された。一時期は二俣川営業所が担当していたが、同営業所の廃止により再び横浜営業所に移管された路線である(系統番号の頭文字は二俣川営業所時代も「浜」だった)。
浜16系統は、横浜駅西口第3バスターミナルを起点に、鶴屋町三丁目、洪福寺、星川駅、和田町駅、市沢町を経て西原住宅に至る路線。坂本町(上星川駅付近)までは相鉄線とほぼ並走している。主力となるのは星川駅 - 西原住宅間で、日中を中心に毎時1本の横浜駅西口発着便が加わる。また平日日中は、旭区役所アクセス路線として星川駅から鶴ヶ峰駅南口へも運行しており、市沢町~鶴ヶ峰駅南口は旭1系統と平行して運行している。 2022年4月1日より、鶴ヶ峰駅バスターミナル発着から鶴ヶ峰駅南口発着に短縮されている。
2017年の横浜駅西口バスターミナル再編に伴い、横浜駅西口の乗場が第2バスのりばから第3バスのりば(天理ビル前)に変更された。
浜19系統は、全便星川駅発着で、市沢町まで浜16系統と同じルートで運行した後、新桜ケ丘団地に至る路線。平日と土曜は深夜バスも運行している。
浜17・18系統は、東戸塚駅西口と保土ケ谷区中西部(藤塚町・新桜ヶ丘団地・星川周辺)を結ぶ系統である。他系統同様に大型路線車 での運行だが、途中で有料道路の横浜新道を走行するのが特徴である。なお道路運送車両の保安基準第55条の特認を受けて、制限速度70km/hに対して60km/h以下で走行するため、立席でも乗車可能である。
もともとは、横浜駅西口 - 岡沢町- (横浜新道) - 歌舞伎台- 戸塚駅と、横浜駅西口 - 岡沢町- (横浜新道) - 品濃町 - 川上団地(→後の旭16系統)の系統である。1980年10月1日に東戸塚駅が開業したことで、横浜駅 - 戸塚駅の相鉄便は東戸塚駅発着に区間短縮された。東戸塚駅開業当初は西口駅前広場およびアクセス道路が未完成だったため、川上北小学校経由で東口に発着した。(1983年9月1日東戸塚駅西口バスターミナル開設に伴い移転)。
しかし当時の横浜新道は片側2車線であった上、保土ヶ谷トンネルを起因とする渋滞が慢性的に発生し、横浜駅西口発着便の定時性は低かった。加えて環状2号線等の道路整備が未完成であったため、特に朝夕ラッシュ時は一般道の渋滞も激しく、今井・藤塚・新桜ケ丘・法泉地域から保土ヶ谷・二俣川・和田町の各駅へ60分近くかかることも珍しくなかった。そうした中で当系統は、10数分で東戸塚駅へアクセスできること、最渋滞区間から外れており、なおかつラッシュ渋滞と逆方向であり定時性が高いことで利用率が高かった。旺盛な需要に応える形で、ソニー研究所前 - 東戸塚駅で設けられた区間便が基である。
折返しは当時、新保土ヶ谷インターチェンジ傍にあったソニー中央研究所の構内道路 を用いた。
1995年の藤塚インターチェンジ開設に伴い、ソニー研究所前での折返しができなくなったため、5月8日から同時期に横浜新道の藤塚IC~星川入口に沿って新設された側道を通って折り返す形となり、変則的な循環系統となった。
1999年4月5日、相鉄バスの大規模な系統改廃に伴い、横浜駅西口および川上団地発着便を廃止、続いて2003年3月28日、神奈中東11系統も東05系統とともに廃止された(神奈川中央交通戸塚営業所・舞岡営業所も参照)。
2004年、ソニー中央研究所の廃止に伴い、バス停名を「藤塚町」に改称。
2016年2月8日より新道の経路を「川上IC~藤塚IC・星川入口」から「今井IC~藤塚IC・星川入口」に、「横浜ゴルフ場下」「品濃町」各停留所が新道上から側道上にそれぞれ変更する形で、大半が旭17系統へ置き換えられた。運行本数は1時間に3本程度で、朝には藤塚町始発便(星川ランプ経由)が運行される。
2016年7月4日より、ダイヤはそのままに、担当営業所が旭営業所から横浜営業所へと変更となったため、系統番号も旭16→浜18、旭17→浜17にそれぞれ変更された。
浜18系統は、藤塚町発星川ランプ経由の東戸塚駅西口行きと東戸塚駅西口発星川ランプ止まりの2つがある。前者は休日朝の始発便1本のみの運行、後者は夜間に数本(平日最終便は深夜バス)の運行である。
浜18系統は「川上IC~藤塚IC・星川入口」間を、浜17系統は「今井IC~藤塚IC・星川入口」間を新道で走行する。従って、品濃町と横浜ゴルフ場下は新道上と一般側道上の2箇所があり、前者は浜18系統、後者は旭6・浜17系統が通る。 なお、富士見橋~星川ランプ間は浜45系統と平行している。
2012年11月26日ダイヤ改正で新設された。毎日1往復のみの運行であるが、川島住宅 - 環2市沢下町間は新規に路線免許を取得した区間で、この系統が唯一の路線バスである。
浜44系統は2022年10月1日より横浜市営バス浅間町営業所から移譲。午前は天屋先回り・午後は東泉寺前先回りの循環路線。東泉寺前までは浜1系統と浜83系統との共通定期券取り扱い区間である。また、横浜市営バス担当時代に深夜最終一部の便にあった八反橋止まりが当営業所への移譲時に廃止され、新たに横浜車庫発着便が新設された。
浜83系統は2023年10月1日より横浜市営バス浅間町営業所から移譲。三ツ沢総合グランド入口、東泉寺前を経由して上菅田東部公園へ向かう路線。東泉寺前までは浜1系統と浜44系統との共通定期券取り扱い区間である。終点の上菅田東部公園には折返し場があり、近くには上菅田特別支援学校がある。以前は折返し場前に旭硝子中央研究所が存在したが、移転し現在は閉鎖されている。
二俣川駅と東戸塚駅から左近山方面に向かう系統群である。旭1系統の二俣川駅南口 - 万騎が原大池 - 左近山第5・6便、旭6系統の二俣川駅南口 - 左近山団地 - 市沢町 - 東戸塚駅西口便を主体としている。 もともと左近山団地へは二俣川駅から旭1・旭2の両系統がアクセスしており、旭6系統は環状2号線の開通に伴い、2001年4月に東戸塚駅西口 - 市沢小学校として開業した系統である。だが旭6系統は開業後間もなく、2001年12月より既存の旭1系統のコースと結び本数を増やし、現在の一体的な運行形態となった。
旭1系統は、二俣川駅南口から万騎が原大池を経由して左近山団地・鶴ヶ峰駅に至る路線。左近山第6折り返しが多いが、一つ手前の左近山第5発着も存在する。また平日日中は、旭区役所アクセス路線として、概ね毎時1本がさらに市沢町、くぬぎ台団地入口、鶴ヶ峰駅南口を経由して鶴ヶ峰駅バスターミナルまで運行している。なお、市沢町~鶴ヶ峰駅南口は浜16系統と、くぬぎ台団地入口~鶴ヶ峰駅南口は旭75系統とそれぞれ平行して運行している。
旭2系統は平日朝夜と土曜の深夜バスのみ運行。二俣川駅北口を発着とし、保土ヶ谷バイパスを走行して左近山団地へ直行する路線。旭1系統と異なり、万騎が原や南本宿交差点は経由しない。
旭6系統は前述の成り立ちから、東戸塚駅西口を起点と見た方が分かりやすい。東戸塚駅西口から市沢町、左近山団地を経由して二俣川駅南口へ至る路線。東戸塚駅西口から横浜ゴルフ場下までは浜17系統と同じルートで、そこから環状2号線を走行し、環2市沢下町交差点から市沢町へ向かい、市沢町から二俣川駅南口の間は旭1系統と同じルートである。地図でみるとよくわかるが、市沢町を経由するために新桜ケ丘保育園~左近山第6は、北方に大きく迂回する形となっている。
このため平日朝の二俣川駅南口・左近山第1発の便は、浜19系統の経路を一部用いて、市沢町非経由かつ左近山第6 → 環2市沢上町を直行する経路とし、その補完として市沢小学校発着便を運行して定時性を確保している。 またこの経路を用いて、市沢町非経由の左近山第5 - 東戸塚駅西口の便が運行される。これらの市沢町非経由の便では、行先表示や車内放送で「環状2号線直通」と案内される。
その他に、区間便として東戸塚駅西口発市沢町経由左近山第1止まりの便がある。
東戸塚駅西口~市沢小学校の便は平日のみ運行。朝ラッシュ時が大半を占めるが、平日日中にも1本運行している。
なお左近山第4~左近山第5間の交差点を南下すると、旭4・浜45系統の美立橋折返場が至近にあり、左近山第5発着の多くの便は回送で行き来している。
旭4系統は二俣川駅と保土ヶ谷駅とを南本宿・今井・法泉地域を経由して結ぶ系統群である。途中の美立橋は、かつて保土ヶ谷営業所があった場所で現在でも折返場があり、運行上の結節点となっている。 一部の便は保土ヶ谷駅から先、横浜駅西口や桜木町駅まで足を延ばすが、二俣川駅北口 - 桜木町駅・横浜駅西口の通し運行便は設定されておらず、最遠で桜木町駅・横浜駅西口・星川駅(平日の2往復のみ)からの便は美立橋まで、二俣川駅北口からの便は保土ケ谷駅東口までの運行である。様々な運行形態があるが、運行本数の面からみると美立橋 - 保土ヶ谷駅東口が主体となり、深夜バスもこの区間に設定されている。
旭4系統の二俣川駅北口発着便は、日中時間帯は高地・寺下経由だが、朝夕は保土ヶ谷バイパスを経由して相鉄線の踏切を避けて運行する(1991年12月23日より)。1時間に2本程度運行される二俣川駅北口 - 保土ケ谷駅東口間を主軸とし、日中を中心に桜木町駅 - 美立橋便が1時間に1本程度運行される。このほかに美立橋 - 保土ヶ谷駅東口便が適宜入る。なお、昨今のダイヤ改正により美立橋〜横浜駅西口便が大幅に減便され、日中時間帯は概ね二俣川駅北口〜保土ケ谷駅東口便が1時間に2便、美立橋〜桜木町駅便が1時間に1便の運行となっている。
2016年2月8日より、桜木町駅発着の平日日中便が「南区総合庁舎前」(同日より移転開設)及び「市大センター病院前」経由に変更。「浦舟町」「白妙町」の各停留所も新設された。また車両へのバックアイカメラの設置が進んだことと、ダイヤの見直しにより、日中時間帯の寺下経由便で、高地 - 左近山入口(現:南本宿インター前)の狭隘区間でのすれ違いが無いようにした結果、二俣川駅北口 - 美立橋での誘導員乗務が廃された。
横浜駅西口発着系統は往路と復路で楠町~横浜駅西口間の経由地が異なり、横浜駅西口行きは鶴屋町三丁目を、美立橋行きは北幸二丁目を経由する。
2017年の横浜駅西口バスターミナル再編に伴い、横浜駅西口の乗場が第2バスのりばから第3バスのりば(天理ビル前)に変更された。
旭5系統は平日日中のみ2本運行で、美立橋 - 保土ケ谷町(保土ケ谷町2丁目)は旭4系統と同一経路、その先は岩崎町、星川一丁目を経て星川駅へ至る。1991年12月22日までは、星川町、大門通、天王町を経て、洪福寺からは保土ケ谷駅東口経由の横浜駅西口発着便と同様に、鶴屋町三丁目経由(復路は北幸二丁目経由)で横浜駅西口とを結んでいた。その後は減便の上で二俣川駅発着便のみとなり、大門通から反対方向に曲がって保土ケ谷駅西口へ至る形態となっていた。2021年4月5日の再編により、旭5系統はさらに星川駅までと路線が短縮され、2022年4月1日星川駅駅前広場開業に伴い星川駅周辺の経路が変更されて現在の形態となった。かつては今井・法泉地区からの保土ケ谷区役所へのアクセス路線の意味合いもあったが、浜45系統(美立橋 - 星川駅 - 保土ケ谷駅西口)開業後はその意味合いも薄れていた。2021年の旭5系統再編のお知らせでは「保土ケ谷駅西口へは浜45系統をご利用ください」と案内されている。
鶴ヶ峰駅(旭10系統の一部は横浜駅西口)からよこはま動物園・ひかりが丘団地・中山駅・旭台方面と、中山駅からひかりが丘団地・よこはま動物園方面の路線で構成される。よこはま動物園を発着する系統は、よこはま動物園ズーラシアの多客時や「ナイトズーラシア」による閉園時間延長日などには臨時便を増発して運行する場合がある。いずれの系統も220円(IC220円)均一運賃である。鶴ヶ峰駅~中山駅間は経由地が異なるが、神奈川中央交通横52系統・中53系統と競合している。
旭9系統は、都岡辻まで途中無停車の後、横浜旭陵高校前を経由してよこはま動物園に至る。神奈川中央交通5系統の鶴ヶ峰駅 - よこはま動物園便と同じルートで国道16号線を走行。よこはま動物園ズーラシアの開園時間前の運行であり、横浜旭陵高校への通学輸送が主な役割である。
旭10系統は、鶴ヶ峰駅から白根小学校前を経由してよこはま動物園に至る系統。動物園開園までは、旭24系統とともに「大池」 発着であった。こちらが相鉄バスの鶴ヶ峰駅からよこはま動物園ズーラシアへのアクセスのメイン系統であり、開園時間帯を中心に運行する。一部に横浜駅西口発着便(2017年7月24日より横浜駅西口発は第3バスのりばから発車)の運行があり、楠町から鶴ヶ峰駅まで神奈川中央交通横04・5・横52系統と同じルートを走行する。所要時間は長くなるが、横浜駅西口とよこはま動物園の間を乗り換えなしで利用できる唯一の路線バスとなる。
2015年4月1日より横浜駅発着便の一部が、旭12系統の経路である白根小学校前 - 旭台を往復して経由するようになった。 2021年4月5日のダイヤ改定で横浜駅発着便は日中の旭台経由を除いて廃された。
旭11系統は、鶴ヶ峰駅から市営集会場前を経由して中山駅に至る路線と、途中の公団集会場で分岐して西ひかりが丘で折り返す路線がある。鶴ヶ峰駅 - 公団集会場間は、後述の旭15と合わせ平日日中で毎時4本、土休日は毎時6本と頻発し、公団集会場発の平日朝7時台は17本運行されている。西ひかりが丘発着便の割合が高く、中山駅発着便は毎時平均1 - 2本程度で、60分程度間隔が開く時間帯がある。ただし、鶴ヶ峰駅 - 中山駅間を通し利用の場合、神奈川中央交通横52・中53系統(横浜駅西口・鶴ヶ峰駅 - 今宿 - 中山駅)より運賃が安く、所要時間も短いことが多い。
旭12系統は、旭10・旭11系統の支線という位置付けにある路線で、白根小学校前から旭台に向かう。一部中型車での運行。日中は毎時2本、平日朝夕は3本程度の運行。
旭13系統は、中山駅からひかりが丘団地とよこはま動物園ズーラシアへの輸送を担う。旭11系統中山駅発着便の運行間隔が大きく開く時間帯に旭13系統を運行することによって中山駅側の運行本数を確保しており、ひかりが丘団地~中山駅は後述の旭37と合わせ日中毎時2 - 4本程度が確保される。
旭14系統は、横浜市営バス136系統と同一経路。通常は朝のみの運行であるが、ひかりが丘団地を経由せずに最短ルートでよこはま動物園に到着できるため、朝以外の時間帯に臨時便を運行する場合もある。
旭15系統は2015年4月1日新設。西ひかりが丘から先は横浜市営バス240系統と共に、路線バス空白域だった緑区森の台地区を経由して中山駅まで運行する。旭11系統の延長にあたる位置付けともいえ、中山駅~公団集会場をショートカットする形になるため、同区間の所要時間は旭11系統よりこちらの方が短くなる。日中のみの運行で、2時間に1本程度。道路環境の都合で中型車での運行。
もともとは、希望ヶ丘駅・二俣川駅南口から南希望ヶ丘・善部・さちが丘地区への輸送を主とする路線と二俣川駅南口から万騎が原地区を循環する路線である。その他に平日と土曜のみ二俣川駅南口からと希望ヶ丘駅から緑園都市駅へ発着する便が各1本存在する。
2016年7月4日より、隼人中学・高校にバス停と転回場が整備されたことと、さちが丘陸橋付近の渋滞回避とを目的として系統の新設と時間帯に応じて経由地が異なる系統が走る形態に変更された。 さらに2019年3月11日より運行形態が見直され、系統の新設・廃止が行われた。
運行形態をまとめると次の通りになる。
二俣川駅~希望ヶ丘駅の通しの系統は、全て南万騎が原駅経由となり、旭19万騎が原循環の機能も持つとともに、さちが丘方面は運行が無くなる。二俣川駅発は旭99、希望ヶ丘駅発は旭89で運行され、隼人中学・高校へは希望ヶ丘駅発の便が旭80・旭87・旭89で経由するが、二俣川駅発の便は経由しない。
この時間帯は、旭26と旭88が交互に運行される。旭26は万騎が原住宅地内で旭19万騎が原循環と同様に、往路・復路共に住宅地内を時計回りにぐるっと循環してから先へ進むのが特徴で、このため同一便が同じ停留所を2度通過する。
※旭88は都市計画道路鴨居上飯田線の開通に伴い、2023年3月28日14:30頃から、さちが丘バス停及び周辺の経路が変更された
この時間帯も、さちが丘経由・南万騎が原駅経由が交互に運行されるが、南万騎が原駅経由は万騎が原住宅地内を循環しない旭89となる。
なお旭19万騎が原循環は14~17時台に運行され、緑園都市駅発着便は二俣川発はこの時間帯に、緑園都市発は朝方と夕方(土曜は朝方のみ)に運行される。
旭20系統は二俣川駅北口と旭高校入口の間を、保土ヶ谷バイパス経由で途中無停車で運行する路線で、出入庫路線という位置付けである。 2017年3月13日より旭36→旭20系統に系統番号が変更された
旭21系統は中沢地区にあるニュータウンを経由して旭高校入口に向かう路線。運行本数、乗客ともに多い路線で、旭高校入口行きの大半はニュータウン第1を経由するが、旭23系統の運行時間終了後の二俣川駅北口発の便は旭22として運転免許センターを経由する。 旭24系統は2021年4月5日より新設された系統。平日20時台に二俣川駅北口発のみの設定で旭22と同様に運転免許センターを経由した後、旭32系統と同様に金ケ谷から三ツ境駅へ向かう。
旭23系統は神奈川県警察運転免許センターや神奈川県立がんセンターへのアクセス路線で、運転免許センターでの試験開始時間に合わせて運行本数を多く設定しているのが特徴である。比較的短距離の一方循環路線で19時台までの運行であるが、運転免許センターへの来場者を中心に乗客が多い。
旭32系統は2017年3月13日に新設された路線で、旭21系統と旭34系統をかけ合わせたような経路をとる。1時間に1本の運転で朝~夜19時台までの運行。
三ツ境駅からのよこはま動物園ズーラシアへの来園アクセスを担うが、鶴ヶ峰駅・中山駅便と異なり北門までの延長運転は行われない。旭32~34系統合わせて1時間に3本程度運行される。旭32・旭34系統が走行する笹野台住宅地内は一部で一方通行規制があるため、往路・復路で経路が異なる。
旭32の新設と同時に、2017年3月13日に系統番号の変更が行われ、旭24→旭34系統、旭25→旭33系統となった。旭33、34系統は三ツ境駅から旭高校入口を経由してよこはま動物園に至る路線で、案内上は旭34系統が「岸本経由」、旭33系統が「中丸経由」とされている。
もともとは岸本経由のみで旭10系統終点の大池までの運行であったが、三ツ境駅 - 旭営業所での回送経路を営業化することで、1988年9月1日より「中丸経由」が設定された(車両側の案内は「丸子茅ヶ崎経由」)。そして1999年4月24日から周辺系統と共によこはま動物園発着となった。
旭37系統は2021年4月5日に新設された路線で、旭34系統と旭13系統をかけ合わせたような経路をとる。平日日中に1往復のみ。。
三ツ境駅から中原街道を南西に向けて運行する系統群である。
旭27系統は南瀬谷小学校に向かう短距離路線であるが、これらの中では最も多く運行されており、朝夕は毎時5 - 9本、日中時間帯でも毎時3本が確保されている。
旭28・旭29系統は南台出張所から、さらに南下してニュータウン南瀬谷に向かい、旭28系統はニュータウン南瀬谷で折り返す往復運行、旭29系統は境橋を経由して三ツ境駅に戻る循環運行の形態をとる。こちらは両系統合わせて1時間に1本程度となり、そのためどちらかしか運行しない停留所は2時間程度間隔が開く時間帯がある。
1996年8月26日より新桜ケ丘・今井・法泉地区からの要望に応える形で新設された。平日は保土ケ谷駅西口発着便の割合が高く、土曜休日は星川駅発着便の割合が高い(土曜休日は13時台以降の全便が星川駅で折り返す)。かつては本系統も旭4系統を名乗っていたが、2017年3月13日より担当が旭営業所から横浜営業所へ変更になり、系統番号は独立する形で旭4→浜45に変更された。2023年10月1日より担当が横浜営業所から旭営業所へ再度変更になり、系統番号は浜45→旭45に変更された。
2021年10月1日、横浜市営バス保土ヶ谷営業所から移譲。市交通局路線計画課によると、回送で現地まで走らせ、短い距離を往復していたといい、新型コロナの影響を受けた市内のバス事業全体の効率化を図るうえで移管することになった。
116系統は、三ツ境駅から矢指町入口、亀甲山を経由して若葉台中央に至る頻繁運行路線で、神奈川中央交通中山営業所と共同運行。1時間当たりの運行本数は神奈中運行便と合わせて6 - 9本程度(神奈中が運行する十日市場駅発着の境21系統を含む)。本数の多い若葉台近隣公園前経由と本数の少ない地区公園前経由が設定されている。2007年11月30日までは横浜市営バスとも運行していた。その名残で相鉄バスとしては唯一、横浜市営バスと同じ数字のみの系統番号が使用されている。相鉄バス担当便は全体の約3割で、特に地区公園前経由便の運行は1日数本のみとなっている。若葉台中央では神奈川中央交通や横浜市営バス・東急バスによる十日市場駅・青葉台駅方面行きのバスに乗り継ぎができる。相鉄バスナビでは神奈川中央交通の便は案内対象外となっている。相鉄バスでストライキが発生した場合、神奈川中央交通便のみの運行となるので本数が減少する。
綾1系統は大和駅とニュータウン南瀬谷を結ぶ路線。ニュータウン南瀬谷を発着するバスとしては三ツ境駅発着の旭28・29よりも本数が多く、日中は30分間隔で運行している。相鉄バスで横浜市瀬谷区と大和市を跨ぐ路線は旭29系統と綾1系統、深夜急行バスのみである。
海老名駅から海老名市の南東部を結ぶ路線。
綾11・綾12は「国分寺台経由」と案内され、国分寺台第12まで同じルートで運行し、ここまでは1時間あたり5本程度運行されている。国分寺台第12より先は、吉岡芝原へ向かう綾11、綾瀬市役所へ向かう綾12、そして国分寺台第12止まり(この経路も綾11系統となる)の3つの経路があり、3種類とも時間帯を問わずほぼ均等に設定されている。吉岡芝原バス停は神奈川中央交通の綾瀬車庫バス停と同一の折返し場にあり、乗継が可能である。
綾22・綾23は「下浜田経由」と案内される。海老名中学校・大谷小学校・下浜田を経由し、国分寺台第8で綾11・綾12系統と合流する。綾22系統は国分寺台第10まで両系統と同じルートをたどった後、分岐してハマキョウレックスへ向かう。綾23系統は国分寺台第8ですぐに分岐し、杉久保住宅を経て農大前に至る。綾22系統は平日朝に運行が集中し、日中は1時間に1本程度で、土休日は運行本数が減少する。綾23系統は日中は20分間隔で運行される。
2016年3月14日より綾22・綾23を新設、同時に従来の綾13(海老名駅東口 - 国分寺台・杉久保住宅経由 - 農大前)・綾21(海老名駅東口 - 郵便局前・下浜田経由 - 国分寺台第12)は廃止された。
綾31はアツギ株式会社前(旧・厚木ナイロン)を経て、海老名市南部の杉久保を経て農大前に至る。鉄道から離れた地域を走行していることもあり、日中は20分間隔の運行となっている。
行先の「農大」とは、神奈川県立かながわ農業アカデミー(旧神奈川県立農業大学校)を意味しており、海老名市の隣・厚木市に所在する東京農業大学とは関係ない。 また、杉久保バス停の手前で、いったん神奈中バス長16系統の経路に合流するが、相鉄バスと神奈中バスの杉久保バス停は別の場所に設置されている。2023年10月1日には「厚木ナイロン」から「アツギ株式会社前」へ改称された。
海老名駅から小園方面に向かう路線で、綾41系統は綾瀬車庫、城山公園を経て綾瀬市役所に向かう。途中の東名綾瀬バス停で、東名高速バスへの乗り継ぎが可能。綾瀬市内は鉄道駅が無いため、市外の鉄道駅へのアクセスにはバス路線が必要不可欠であり、当路線も20分間隔で運行され、朝夕はさらに本数が増える。1日数本綾瀬車庫発着の便もある。綾43系統は綾41系統の経路違いで、早川を経由して綾瀬市役所に向かう。平日、土曜は終日運行(1-2時間に1本程度)するが、休日は運休する路線。
海老名駅から富士塚まで同一ルートを走行し、綾51系統は綾瀬市役所、綾52系統は相模大塚駅南口、綾53系統は綾瀬車庫に向かう。これらの系統を合わせて1時間に4 - 6本程度運行される。
綾51系統は、市民スポーツセンターまでは同一ルートで運転するが、2016年9月5日に新設された観音橋経由と、2016年9月4日までと同一ルートの保健医療センター(現綾瀬タウンヒルズ経由)に分かれる。2016年9月5日以降は綾瀬市役所行きの朝、海老名駅行きの夜の数本以外は観音橋経由に変更された。2017年12月16日付で保健医療センター停留所が「綾瀬タウンヒルズ前」に改称された。日中は30分間隔で運行。
綾52系統は県道40号(厚木街道)を東進し、米軍厚木基地前を通り相模大塚駅へ向かう。日中はおおむね平日・土曜40分間隔、休日は毎時2本の運行。
綾53系統は出入庫を兼ねており、時間帯により運行本数が異なる。また平日夕方に限り「日立相模」発の海老名駅行きがあり、日立製作所相模事業所構内に「日立相模」停留所が設置され、構内関係者のみ利用可能である。
(土休日)
綾61系統は海老名駅と工場の多い地域である早川中央地区を結び、海老名駅 - 綾瀬中原(2014年1月19日までは早川中央第1)間は途中無停車となる平日のみ運行の急行路線。一般客が利用できるのは早川中央第2までである。早川中央第3は東ソー株式会社構内に専用の停留所が設けられており、関係者のみ利用可能である。平日は昼間でも1時間おきに運行される一方、土休日は運休する。2013年3月27日の改定で新設された。
綾62系統は海老名駅 - 早川中央第3区間の各停として、2014年1月20日始発より運行開始した。2016年3月14日の改定で土休日にも運行が開始され、平日とは異なるルートで県道42号線を経由し、早川中央第2→第1の順に停車している。2017年1月30日以降は平日ダイヤも県道42号線経由で早川中央第2→第1→第3の順に停車していた。これは経路上の通行止めによるもので、道路工事の完成に伴い、2018年10月1日より早川中央第1→第2→第3の順に改められた。
綾72系統は大和駅、相模大塚駅南口から厚木飛行場のすぐ近くを通って綾瀬車庫に至る路線。
もともとは、現在の綾71と同じさがみ野駅入口を通る経路だったが、蓼川地区の道路整備に伴い、綾瀬市からの要望を受けて、まず2000年5月29日から綾52系統と共に、綾瀬車庫発着便が蓼川経由となった。残る飛行場正門折返しも、2010年10月1日より蓼川経由に経路変更された。
大和駅発着便は1日数本のみで、綾1系統の出入庫として設定されているが、大和駅から相模大塚駅南口までは途中停留所が無いために停留所間の距離も長い。
海老名市コミュニティバス本郷ルート及び寒川町コミュニティバス北ルートの代替として、2014年10月1日から実証運行が開始された路線である。神奈川中央交通平塚営業所との共同運行であるが、共通定期券の取り扱いはない。相鉄バス運行便は海老名市コミュニティバスで使用されていた日野・ポンチョ、神奈中運行便は寒川町コミュニティバスで使用されていた三菱ふそう・エアロミディMEをそれぞれ使用する。両社を合わせて平日10往復、土休日6往復の運行。
運行期間は当初は2015年3月31日までの予定であったが、その後2016年3月31日まで延長された。更に2016年3月に当分の間運行されることが発表され、同時に海老名市・寒川町の協力の下、運行車両を一般路線バスと同一のカラーリングへと変更している。 2017年4月1日から本格運行を開始、運賃支払い方法を申告式前払いから整理券式後払いに変更。相鉄バス担当が綾73系統、神奈中バス西担当が海73系統と系統番号が付番された。
綾75系統は相模大塚駅北口、さがみ野駅から県公社東原団地前を経由して小田急江ノ島線の南林間駅を結ぶ路線。相模大塚駅南口発着路線を除いて他の相鉄バスの一般路線とは孤立している。1時間に2本程度の運行で、大多数はさがみ野駅 - 南林間駅間の区間便であるほか、平日と土曜朝には県公社東原団地前始発のさがみ野駅行きが設定されている。
海老名市コミュニティバス、綾瀬市コミュニティバスともに、綾瀬営業所が運行を担当。
横浜駅西口 - 上星川 - 西谷駅 - 白根町 - 二俣川駅北口 - 希望ヶ丘 - 三ツ境駅 - 南台交番前 - バザール前 - 大和駅→相模大塚駅→さがみ野駅入口→富士塚→望地→海老名駅
夜行高速バス、都市間高速バスからは撤退し、中距離高速バスとして空港連絡バスと観光地への路線を運行している。
西横浜営業所設立前の、(旧)横浜営業所・三ツ沢営業所の所管系統を含む。
旭営業所設立前の、保土ヶ谷営業所・二俣川営業所の所管系統を含む。
旭営業所の系統番号は、当初は系統毎に系統番号を振る方式(神奈中と同じ)であった。ところが、二俣川駅 - 美立橋 - 保土ケ谷駅を経由する系統のように、多種類だが種類当たりの本数は少ない路線では、本数の割に系統番号の種類ばかりが膨らんでしまい、
という有様になってしまった。このため1994年5月、横浜市営バスと同じ系統群での附番方法に切り替え、既存の系統番号は整理・統合されて欠番が発生した経緯がある。なお「浜〇〇」「綾〇〇」はその後の導入である。
綾瀬営業所管内は企業の工場などの施設内へ向かう系統が多く、統計資料等で載っている系統でも、実態は関係者専用の系統が少なくなかった。
都市間高速バス(夜行・昼行)については全線撤退した。相鉄の撤退後、大阪線・徳山線・高松線の3路線は共同運行会社が東京便を横浜経由として存続、金沢線・田沢湖線の2路線は同じ神奈川県の江ノ電バスに路線を譲渡した(のち江ノ電バスも全線撤退)。新潟線のみ相鉄の撤退とともに廃止された。
車体の塗装は、当初は路線ごとに専用デザインが用意されたが、のちにどの路線でも車両を運用できるよう塗装が統一された。高速車の塗装はいずれも白地にネイビーブルーを基調としたデザインとなっていた。
三菱ふそうトラック・バス、いすゞ自動車、日産ディーゼル(現:UDトラックス)製を中心に導入され、日野自動車製は少数に留まる。営業所によってメーカー別の割合に差があり、綾瀬営業所はいすゞとUDトラックス、横浜営業所は三菱、旭営業所はいすゞと三菱が多く、高速バスは三菱製が多い。
2022年現在、相鉄バスが所有する日野自動車製の車両は、2005年式ブルーリボンIIワンステップ車2台と海老名市コミュニティバス用のポンチョ、2018年から導入が進むブルーリボンハイブリッド、および特定輸送用のメルファである。
車体架装は、三菱車は三菱ふそうバス製造(旧:呉羽自動車工業)の純正車体で導入している。いすゞ車は長年富士重工業製車体を採用し、同社がバス車体架装事業から撤退するまで採用していた。富士重工のバスボディ製造事業撤退後はいすゞバス製造の純正車体で導入している。日産ディーゼル車も富士重工業製車体を採用していたが、同社の撤退後は西日本車体工業製車体で導入された。同じ富士重工業製車体を架装していても、社番でシャーシメーカーは容易に判別できた。
いすゞ製ノンステップバスについては2001年の導入当初からいすゞバス製造の純正車体を採用している。
一般路線バスは基本的に前中2扉で、運賃支払い方法は先払いが基本で、一部綾瀬地区に後払いがあるが、車両の仕様は統一されている。このため中扉は、構造上引戸を採用しているノンステップバスなどを除き、1997年式から基本的に4枚折戸を採用している。
大型車の配置が多いが、狭隘路線向けと特定輸送用に中型車の配置もある。いすゞ製、三菱製(三菱ふそう・エアロミディMK)が導入されたが、エアロミディMKが生産終了となったため、いすゞ(ジェイ・バス)製が中心となっている。過去には日産ディーゼル製の導入事例もある。
かつては大型短尺車を導入した時期もあり、狭隘路線や乗客の少ない路線で使用していた。
また「ワンロマ車」と呼ばれる、座席が2人掛けロマンスシートで中引戸の路線・貸切兼用車が、横浜営業所と綾瀬営業所を中心に配置されていた。
一般路線バスの旧々塗装は、白地に臙脂色をアクセントにしたツートーンであった。1977年4月12日から採用された旧塗装は、アイボリー地にグリーンとライトグリーンのラインを用いたスリートーンであった(ワンロマ仕様の車両は二色の緑ラインの境目にさらに赤帯が入る)。この旧塗装はアイボリーホワイト地に相鉄(SOTETSU)・安全(SAFETY)・サービス(SERVICE)の頭文字である「S」を2色の緑の帯で配したものとなっている。旧々塗装車も順次塗り替えられ、1983年3月には全車塗り替わった。当初は後面窓下の緑帯内にも「相鉄」のロゴが入っていたが、1983年度からロゴが省略されて単なる緑帯となり、ロゴが入っていた車両も塗り替え時に順次ロゴが省略された形に改められた。
2008年10月からは、CIによって制定された相鉄グループカラー(アイボリー地にブルーとオレンジ)の現行塗装に変更された。しかしながら2020年現在、旧塗装車の新塗装への塗り替えは行われていない。
旧々塗装の頃から正面窓下に、相模鉄道株式会社の社紋が掲げられていたが、1987年にシンボルマークが制定されると、社紋から順次交換された。さらに相鉄グループCIロゴが導入されてからは、グリーンのスリートーン塗装の車両は前面のシンボルマークが撤去され、車体両側裾部分にCIロゴが貼られている。
なお、相模鉄道(後の相鉄ホールディングス)と相鉄バスが共存している間、後者に所属する車両の前扉上部には「相鉄バス」と記され、バス停留所での社名表記にも「相模鉄道」と「相鉄バス」との違いがあった。
写真はすべて相模鉄道、相鉄ホールディングス時代。
一般路線バスでは、1990年代末より積極的にワンステップ・ノンステップ車両を導入して低床化を図っており、10年程度で置き換えが終了した。乗降時に空気ばねのエアーを抜いて車高を下げるニーリング機構付きの車両も多い。当初のワンステップバスは車椅子乗降用スロープが装備されなかったが、交通バリアフリー法の施行を機に標準装備となり、現在ではワンステップ・ノンステップを問わずほとんどの車両に装備されている。
2008年6月に施行された改正道路交通法に伴い、2007年度以降に導入した一般路線バス(大型車)には客席にシートベルトを備える。しかし本法の制限を受ける自動車専用道を経由する車両は、道路運送車両の保安基準第55条の特認を受けた対応を施して運行することとなったため、2012年度以降に導入された車両ではシートベルトは省略されている。
相鉄グループカラー(新塗装)が採用された2009年以降は、窓ガラスをUVカットガラス(緑色の着色ガラス)に変更する、吊革の持ち手を丸型から三角型に変更してつかみやすくするなどの改良が加えられている。2009年導入の車両では、着色ガラス装備であるが吊革は従来通りの車両もある。2010年以降導入以降はいずれも全車標準装備となっている。
添乗員乗務の系統が存在した2015年度までに導入された一般路線バス(大型車)の一部には、中扉後部に添乗員が立席乗務できるスペースが取られていた。末期は座席との仕切りがあるのみで、通路側の仕切りや機器類は一切なかった。
扉開閉時のブザーは基本的に車両の製造メーカーに関わらず、ノンステップバスとワンステップバスで異なるものを採用している。他のバス事業者では車体の製造メーカーによって装備のブザー音が使い分けられていることが多い。このほか、ウィンカー点滅時に連動して「キンコン」という音を鳴らすウィンカーチャイム(右左折警報音)を各車両に装備しており、停留所の着発時や右左折時、徐行時などに使用している(音は川崎鶴見臨港バス、京急バス、東急バスと同様のもの)。
安全運行の一環として、運転席には営業所との交信用に無線機が設置され、営業所から全車両への一斉連絡、車両個別からの営業所への連絡にも対応している。
路線バスの各車両は基本的に行路が固定されており、後面窓右上部に3桁の番号札を下げている。
大型路線車と高速用車両、そして中型路線車もほとんどの配置車両が三菱ふそう製で、大型車は三菱ふそう・エアロスター、中型車は三菱ふそう・エアロミディMKで占められていたが、三菱ふそうが中型車を生産終了したことで、代替の中型車をいすゞ製に求めたこともあり中型車はいすゞ・エルガミオが主流となった。また2018年から導入が進むブルーリボンハイブリッドも台数が増えてきている。
2017年に配置された新型いすゞ・エルガミオは、白色LEDを装備し、ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートで導入された。中型車は基本的に浜4・浜5系統と、出入庫で浜7系統で使用される。
2009年には大型車で相鉄グループカラーを採用した日産ディーゼル製のワンステップバス(日産ディーゼル・スペースランナーRA)も5台導入されたが、同じく相鉄グループカラーの三菱ふそう車の導入に伴い、2012年までに綾瀬営業所(一部は一時的に旭営業所)に転属した。
高速車は、三菱ふそう・エアロバスが二俣川駅 - 羽田空港線で使用されている。
横浜新道を走る浜17・浜18系統には、道路運送車両の保安基準第55条の特認を受けた車両が用いられる。
相鉄バスで在籍車両数が最も多い営業所である。
三菱ふそう製(エアロスター)といすゞ自動車製(エルガ)が大半を占めるが、日産ディーゼル製の車両(スペースランナーRA)や、1台のみでいすゞ・エルガとの統合車種であるが日野自動車製のブルーリボンIIも在籍している。また2018年から導入が進むブルーリボンハイブリッドも在籍している。
また、特定輸送用としていすゞガーラミオ(横浜市西部地域療育センタースクールバス)、三菱ふそうローザ(県立がんセンター送迎車)などが在籍する。
中型車は、一時期は貸切・契約輸送用車両のみであったが、2013年に中型ノンステップバスのいすゞ・エルガミオが3台導入された。主に旭15系統に用いられる。
一般路線で使用する車両のほとんどが大型車であり、大型車は保土ヶ谷バイパスや横浜新道を営業運転や回送運転で走行することが多いため、多くが道路運送車両の保安基準第55条の特認を受けており、道路運送車両の保安基準第55条が施行された2007年前後に導入された車両の中には、全座席にシートベルトを備えている車両もある。
契約輸送用として、横浜市西部地域療育センター送迎用車両(日野・メルファ)と、戸塚カントリー倶楽部送迎用車両、神奈川県立がんセンター送迎用車両(共に三菱ローザ)が配置されている。
大型路線車は、日産ディーゼル製(UA系、スペースランナーRA)、いすゞ自動車製(エルガ)が中心である。
綾瀬営業所の富士重工製ボディ架装車は、いすゞ自動車製は2017年2月で全廃となり、日産ディーゼル製のみ配置されている。
大型路線車のノンステップバスは26台の配置で、残りの車両はワンステップバスである。いすゞ・エルガには深夜急行バス用の車両も存在する。相鉄グループカラーの車両は日産ディーゼル車で2008年から2年間導入された後、2012年からは綾瀬営業所に約5年ぶりに導入されたいすゞ車も登場し、2013年からはエルガノンステップ・AT仕様車が導入されている。
日野車はブルーリボンIIが1台と、海老名市コミュニティバス、綾73用の日野・ポンチョ、そして2018年から導入が進むブルーリボンハイブリッドが在籍する。
三菱ふそう車の台数は少なめであるが、一般路線用と貸切輸送用のエアロスターロマンスバス、トップドアの貸切仕様車、綾瀬市コミュニティバス「かわせみ」用の三菱ふそう・エアロミディMEが在籍している。海老名駅 - 羽田空港線が横浜営業所から移管された際に三菱ふそう・エアロエースが2台転入し、同路線で使用されている。
1992年(平成4年)以降、神奈川県を含めた首都圏が使用車種規制の対象区域に指定されたことなどから、おおむね12年程度で車両を更新している。そのため、同社で役目を終えた旧車両は中古車事業者等に譲渡され、その後は地方のバス事業者や自家用バスとして、またはミャンマーやインドネシアなどの海外へ輸出されている(一部は直接海外へ譲渡されている車両もある)。
車両側面に記載される社番(社内における車両番号)は、1966年からは4桁の数字により付番される(それ以前は3桁であった)。
千の位はメーカーおよび用途の記号、百の位が購入年の西暦下1桁、下2桁が通し番号(基本的には10年ごとに開始番号が01?と51?と交互に入れ替わるが、その通りでない場合もある)。
となっている。
千の位の数字の意味は以下の通り。
社番の例:8960 → UDトラックス製、2009年購入、10番目の車両。
近年はナンバープレートに希望ナンバーを導入したため、社番とナンバープレートの数字が一致しており、上記の例ではナンバーは「相模230 あ 89-60」となる。
鉄道事業と同様に、映像業界ではロケーション撮影(ロケ)に協力的であることで知られており、バスにおいては車両の内外で撮影されている。
2016年時点、下記の作品にて確認されている。
相鉄グループ全体での受注実績は、相鉄グループのロケーションガイド 受注実績 を参照。
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