![大笠山 大笠山](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/de/Ogasayama_from_Maeoizurugatake_2010-10-17.jpg/400px-Ogasayama_from_Maeoizurugatake_2010-10-17.jpg)
大笠山(おおがさやま)は、石川県白山市と富山県南砺市との県境にある標高1,822 mの両白山地の山。日本三百名山に選定されている。
両白山地の主稜線の北部に位置する。白山国立公園に含まれ、山の南側は特別保護地区、北側が特別地域に指定されている。山体は酸性火成岩からなる。1993年(平成5年)に、大笠山を源流とする境川(庄川の支流)に境川ダムが完成した。その後、境川との合流部の大畠谷に鉄製の吊橋が設置され、フカバラノ尾根に登山道が整備された。1997年(平成9年)10月には、東砺波郡上平村(現在の南砺市)が、大笠山の約800 m東の稜線上に大笠山避難小屋を建設した。山頂の西500 mには大笠池(標高約1,720 m、長径80 m - 短径30 mの楕円形)があり、オオルリボシヤンマ、モリアオガエル、マメゲンゴウなどが生息している。
山名の由来は、越中側から見た山容が編笠状であるためとされている。加賀側からは、山頂直下に広い平地があることから「千丈平山」と呼ばれていた。金沢市方面からその端正な三角形の山容を望むことができる。国土地理院の地形図では、南西に「千丈平」と呼ばれる平坦地がある。
境川ダムが建設される以前は、富山県道54号福光上平線のブナオ峠(大獅子山と大門山との鞍部)からの登山道が利用されていた。フカバラノ尾根の登山道整備後は、多くの登山者がこの登山道を利用するようになった。境川ダムの上部の登山口付近には桂湖ビジターセンターや桂湖オートキャンプ場などがあり、毎年6月1日にビジターセンターで大笠山の山開きが行われている。南の笈ヶ岳からの主稜線には、深い藪や木が生い茂っていて一般登山道はない。
山頂には、国土地理院の一等三角点(点名は「大笠山」)、山名と展望図の御影石、テーブルとベンチなどが設置されている。
両コースの登山口とも最寄りのインターチェンジは、東海北陸道五箇山インターチェンジである。
初夏に登山道では、コブシ、ホンシャクナゲの広葉樹の花が見られる。上部に行くにつれて、ブナ林からダケカンバやオオシラビソへと植生が変わる。また上部では、クマザサが多く見られる。またイワウチワ、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ニッコウキスゲ、ハクサンコザクラなどの高山植物も見られる。
両白山地の主稜線上にあり、その北部に位置する。南には笈ヶ岳がある。
以下の源流となる河川は、日本海へ流れる。
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