![エリック・ホズマー エリック・ホズマー](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
エリック・ジョン・ホズマー(Eric John Hosmer, 1989年10月24日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ハイアリア出身の元プロ野球選手(一塁手)。左投左打。愛称はパポ(Papo)。代理人はスコット・ボラス。
高校時代は最終学年に打率.470・11本塁打・27打点を記録。全米No.1の高校生スラッガーとして注目を集め、2008年のMLBドラフト1巡目(全体3位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受けるも、代理人のスコット・ボラスが700万ドルの契約金を要求し、ロイヤルズとの入団交渉は難航した。決裂した場合にはアリゾナ州立大学へ進学する予定だったが、交渉期限の11分前に球団史上最高額となる600万ドルの契約金で入団に合意した。この年はマイナーリーグベースボール#概要で3試合の出場に留まったが、その期待の大きさから、2009年の開幕前には「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングにおいて、球団内ではマイク・ムスタカスに次ぐ2位、マイナー全体では24位にランクインされた。
2009年は乱視と右手甲の亀裂骨折の影響で不振に陥り、A級バーリントン・ビーズとA+級ウィルミントン・ブルーロックスの2球団合計で打率.241・6本塁打・OPS.695という成績に終わった。オフには乱視矯正のためのレーシック手術を受けた。
2010年は本来の打撃を取り戻し、A+級ウィルミントンとAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズで打率.338、20本塁打、OPS.977を記録。オフには「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングで球団トップ、マイナー全体でも9位の評価を受けた。
2011年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで打率.439、OPS1.107という好成績を残し、5月6日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを果たした。5月11日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャー初本塁打を放つと、次の試合でも本塁打を放ち、ロイヤルズ側からは早くもホズマーの契約延長を望む声が上がり始めたが、将来のFA市場を優先するボラスはそれを一蹴した。7月にはアメリカンリーグのルーキー・オブ・ザ・マンスに選出。後半戦は3番を任され、1年目ながら打率.293、19本塁打、78打点という成績を残した。ア・リーグ新人王の投票ではジェレミー・ヘリクソン、マーク・トランボに次ぐ3位に入った。
2012年は3番・一塁手として開幕を迎えたが、5月の後半まで打率が1割台に低迷する有様で、次第に下位打線へと回されるようになった。
2013年は怪我で離脱したマーク・テシェイラに代替選手として、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された。シーズンでは自身初の.300以上となる打率.302・17本塁打・79打点という打撃成績を残す一方、守備・走塁でも活躍。3年連続での2桁盗塁、ゴールドグラブ賞を初めて受賞した。
2014年1月17日にロイヤルズと360万ドルの1年契約に合意した。レギュラーシーズンでは、メジャーデビューから4年連続で規定打席に到達したが、本塁打・盗塁は自身初の2桁未達、得点・打点は自己最少となった。失策の数がリーグ最多ながら2年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。
2015年は158試合に出場し、打率.297・18本塁打・自己最多の93打点をマークした。一塁の守備では、154試合で守りに就いて4失策・守備率.997という成績を残した。また1261刺殺と101補殺はいずれも、リーグの一塁手としては最多であり、3年連続となるゴールドグラブ賞を受賞した。
2016年は初めてオールスターにファン投票にて選出された。7月12日に行われたオールスターゲームでは2安打1本塁打2打点の活躍で、ロイヤルズの選手では1989年のボー・ジャクソン以来となるオールスターMVPに輝いた。この年は25本塁打を放って104打点(リーグ9位タイ)を記録した。一塁手の守備は、154試合で6失策・守備率.995だった。
2017年はシーズン開幕前の2月9日に第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした。自身も大会最優秀一塁手賞を受賞。
シーズンでは全162試合に出場して自己最高の打率.318、25本塁打を記録し、シルバースラッガー賞に選出された。守備面では2年ぶりにゴールドグラブ賞を獲得。オフの11月2日にフリーエージェント(FA)となった。
2018年2月18日にサンディエゴ・パドレスと8年総額1億4400万ドルで契約合意した。背番号は、それまでつけていた『35』が永久欠番だったので、亡くなったロイヤルズ時代のチームメイトだったヨーダノ・ベンチュラがつけていた『30』に変更。シーズンでは打率.253、18本塁打、69打点に留まり、打率はMLBで前年から最も下がった選手となった。
2019年は打率.265、22本塁打、99打点だった。守備ではリーグ最多の14失策を犯した。
2022年8月2日にフアン・ソトが絡む大型トレードでワシントン・ナショナルズへ移籍すると報じられたが、トレード拒否権を行使し残留した。その後同日中にジェイ・グルームとのトレードで、マックス・ファーガソン、コーリー・ロージャーと共にボストン・レッドソックスへ移籍した。オフの12月17日にDFAとなり、そのまま自由契約となった。。
2023年1月14日にシカゴ・カブスと単年契約を結んだ。カブスでは31試合に出場し、打率.234、2本塁打、14打点という成績を残した。5月19日にDFAとなり、同月25日にFAとなった。
2024年2月21日に現役引退を表明した。
広角に打ち分ける打撃技術と選球眼を兼ね備え、メジャー昇格後は毎シーズンを規定打席に達するなど活躍が期待される選手とされる。ロイヤルズの主砲だったビリー・バトラーは「この年代の選手ではずば抜けている」と感嘆し、メジャーデビュー時にロイヤルズの打撃コーチを務めていたケビン・サイツァーも「凄い才能の持ち主だ」とホズマーを絶賛していた。
一塁手としては珍しい強肩の持ち主である。高校時代には投手として90mph台中盤の速球を投げていた。
ゴロ系打球の割合が高く、ロイヤルズからFAになる以前から不安視されていた。実際、パドレス一年目には大台60パーセントを超えた。
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