ポーランド語の Ł は L と区別され、元来の発音は軟口蓋化した [l](暗いL、[ɫ])である。ただし現代では聞いた感じの似た [w] で発音されることが多い。
標準的英語(容認発音)の L の発音にも、明るいL(非軟口蓋化)と暗いL(軟口蓋化、[ɫ])の区別があるが、環境により自然に区別され(位置異音)普通は意識されない。音節の母音前の L(lake、clean等)は明るい L、母音後または成節子音の L(milk、uncle等)は暗い L である。暗い L は日本語母語話者にはウまたはオのように聞こえる(上例ではミウク、アンコー)。ポルトガル語でも同様で、特にブラジルでは [ɫ] の代りに [w] で発音する。