『ファンタシースターオンライン2』(ファンタシースターオンラインツー、PHANTASY STAR ONLINE 2)は、セガが開発・運営するオンラインゲーム。『PSO2』と略される。2012年7月4日、正式サービスが開始された。
なお、本項目ではゲームについて解説を行ない、外部メディア展開(生放送・舞台・アニメ等)については『ファンタシースターオンライン2のメディア一覧』にて、イベント関連については『ファンタシースター感謝祭』にて取り扱う。
三人称視点(Third-person view)のアクションゲーム。全体的な難易度は低め。自由度の高いキャラクタークリエイト、アバターの着せ替え要素、レアアイテムの探索がメインコンテンツ。
キャッチコピーは「新たなる10年へ」「終わりなき冒険を、今ふたたび。」「RPGの未来を、君の手に。」「ぶっ飛ぼうぜ、 超現実へ」「集え、英雄! 伝説のPSO2へ」「翔べ、閃光の宇宙へ。」など。
ゲームコンセプトとしては「4つの革命」と題して、「無限の冒険」「オンラインRPG最高のアクション」「究極のキャラクタークリエイト」「境界を超えるRPG」の4項目が詳細に解説されている。
ゲームタイトルには“2”と付けられているが、世界観やストーリーは完全に独立しており、『ファンタシースターオンライン』や過去のシリーズ作品を知らない新規層が予備知識なくプレイしても支障がないように配慮されている。一方で設定の流用やアイテムのリメイクも多く見られ、旧来ファンの確保も視野に入れられている。
基本料金は無料で、アイテム課金によって収益を上げるシステムとなっている(F2P)。またオンラインモード専用で、接続は日本国内からに限定されている。
対応プラットフォームの多さが本作の特徴であり、2012年7月4日にWindowsPC版、2013年2月28日にPlayStation Vita版、2014年4月7日にスマートフォン版(PSO2esと題した関連ゲーム)。2016年4月20日にPlayStation 4版のサービスが開始されている。2018年4月4日にはNintendo Switchでのサービスが開始(クラウド版として)。2018年12月19日にはPC版のPSO2クラウドのサービスが開始した。各プラットフォーム間におけるプレイヤーデータの同期が可能であり、スマートフォン版以外はほぼ同じ環境でマルチプレイが可能である。 2020年9月16日にPS Vita版のサービスが終了した。2020年12月16日にハンゲーム版のサービス終了が予定されている。
ただし、Windows版でハンゲームIDを取得してプレイしている場合はマルチプラットフォームに対応しておらず、様々な制限が存在する(PS Vita版でのアカウント共有不可、ワンタイムパスワード利用特典であるOTP倉庫の利用不可、およびその継続特典の受け取り不可、PSO2esの利用不可、およびその関連サービスの利用不可、ACプリペイドカードの利用不可、その他SEGA側で追加するゲーム外連動イベント等の利用不可)。2020年2月5日に、ハンゲームIDからSEGA IDへのゲームデータの移行が可能となった。
PC版では外部ID(LINE,Twitter)の使用が可能であり、PS4版、Nintendo Switch版はかんたんログイン機能に対応しているため、SEGA IDを所持していない場合でもプレイすることが出来る。ただし、他プラットフォームとのデータの利用やワンタイムパスワードの利用、『PSO2es』との連携などはできない。のちにSEGA IDと連携させることは可能。
定期メンテナンスはアップデート内容の都合などによって変動する場合があるが、基本は毎週水曜日11時 - 17時である。
2014年12月に舞台化作品が上演。2016年、2019年にアニメ作品が地上波にて放映。また、当ゲームのBGMをメインとしたコンサートなども開催された。
新光歴238年より物語は始まる。4つの種族(ヒューマン・ニューマン・キャスト・デューマン)により構成された惑星間航行船団、通称「オラクル」は数多くの銀河を行動範囲内に収めていた。銀河の外宇宙で新たに発見された惑星に最初に降り立つのが調査隊『アークス』であり、調査と交流のために互いに協力し合って未知の惑星の謎を解明して行く。主人公(プレイヤー)は新たなアークスとして冒険が始まる。
公式アナウンスによるアップデート詳細については セガPSO2公式:ロードマップ を参照。
プレイヤーキャラクターは、1アカウントにつき最大30キャラ登録可能。3キャラ目までは無料で、4体目以降は有料となる。
キャラクターの外見や声などはいつでも変更することが出来る(後述)。最低1体のキャラクターを作成しない限りゲームをプレイすることが出来ない。
プレイヤーキャラクターを作成する際に選択出来る種族は4種類となっている。
従来のシリーズには「ビースト」という種族が居たが、今作には追加予定は無かったのだが要望が多かった為、雰囲気だけでもと2017年4月12日のアップデートでの新スクラッチ「グラールコレクション」の回数ボーナスで顔のパターンの中に「ビースト」のパターンが追加出来るようになった。
PSO2ではプレイヤーキャラクターにレベルは設定されておらず、各クラス(職業)のレベルが強さの基準となっている。
クラスは基本クラスのハンター、レンジャー、フォース、ブレイバー、バウンサー、サモナー、派生クラスのファイター、ガンナー、テクター、後継クラスのヒーロー、ファントム、エトワールの合計12種類となっており、クラスは自由に変更出来る。
派生クラスの3種類については、EP2以前は特定のクライアントオーダーをクリアすることによって解禁される形式だったが、EP3実装時に仕様変更され(キャラクター作成時には選択できないものの)ゲーム初期段階からクラス変更可能となった。
後継クラスについては特定のクライアントオーダーをクリアすることによって解禁される形式。
各クラスにはそれぞれ固有武器と、全クラスで装備可能な例外武器が1種類用意されている。
一度上げたクラスレベルはクラスを変更しても維持されるが、各クラスのクラスレベルはそれぞれ独立しているため、初めて選択するクラスであればレベル1から育て直すことになる。
主人公はアークスの一員として、船団『オラクル』を構成する宇宙船のシップ(Ship、ゲームサーバーのこと)に乗船し、そこを活動拠点としている。そのため各ゲームサーバーにはシップ番号と固有のシップ名が付けられている。他シップへの移動は特定条件を満たした上での有償実施となっているほか、移動出来るデータにも制限がある。
各シップには複数のブロック(ゲームロビー)があり、ここでプレイヤー同士の交流やアイテムの売買などが行える。同じシップ内であれば、ブロック間の行き来はゲーム内ロビーのテレポーターを使用して自由に可能となっている。
チャレンジブロックでは特定のクエストのみ受注することができ、このブロック内では「チャレンジャー」という専用クラスに固定される。また、通常ブロックとは一部機能や情報が異なる状態になる。
バトルブロックでは特定のクエストのみ受注することができ、このブロック内では「バトルウォリアー」という専用クラスに固定される。また、通常ブロックとは一部機能や情報が異なる状態になる。共通シップにしか存在しない。
異なるシップのプレイヤーが集まることのできる唯一のサーバー。このサーバー内はチャレンジブロックとバトルブロックのみになっている。通常シップとは一部機能や情報が異なる状態になる。所属シップとはゲーム内ロビーのテレポーターを使用して自由に移動可能となっている。
冒険の舞台はランダムフィールドシステムによって毎回フィールド内のマップ生成が一部の目標地形を除き、登場エネミーの出現位置・発生イベントなども含め完全なランダムで構成・生成される。
ゲーム内で主人公に敵対するモンスターで、ボスエネミー、レアボスエネミーの種類があり、難易度によって強さが変化する。
難易度スーパーハード以上で現れる「侵食核」のついた「ブーストエネミー」が登場し、侵食核のない通常エネミーより更に強化されるほか、侵食核自身が攻撃を行うなど行動アクションにも変化が発生する。
「ボスエネミー」はエネミーの中でも通常のエネミーとは異なる体力・攻撃力・防御力が高い強敵であり、また倒すとボスエネミー特有のアイテムドロップが出現する。
またレアエネミーは通常エネミーとは外見が異なり、通常タイプよりアイテムドロップ確率が高くなる。
レアボスエネミーは難易度ベリーハード以上のクエストでごくまれに出現し、ボスエネミーの中でも更に強化されており、倒すとボスエネミー特有のアイテムドロップのほか、通常ボスエネミーからは得られないレアアイテムを入手出来る場合がある。
PSO2の戦闘システムは、いわゆる3Dアクションゲームに類別される。
表示には「通常視点」と称されるキャラクター見下ろし型の視点と、「肩越し視点」と称されるキャラクターの右肩付近に固定された視点の二種類があり、両者はプレイヤーの任意でいつでも切り替え可能となっている。なお「通常視点」の場合キャラクターの向きとカメラの向きを別々に変えられるが、「肩越し視点」の場合キャラクターの向きとカメラの向きは連動しており常に一致する。
操作は、PC版の場合キーボードとマウス、およびゲームパッドに対応しており、キー配列やボタン配置のカスタマイズも可能。PS Vita版の場合、通常視点2種、肩越し視点3種から任意のボタン配置を選択でき、それらの選択とは別にカスタマイズも可能。
戦闘中は攻撃やジャンプ、回避などのアクションと、フォトンアーツ(PA)、テクニックなどの攻撃方法をクラスによって切り替えつつ行う。
1980年代後半にリリースされたファンタシースター第一作より引き続き、前作『PSO』も含むファンタシースターシリーズにおいては伝統的に、BGMの切り替わりがスムーズで切れ目を意識させない特徴があり、今作PSO2もその特徴を受け継いでいる。
PSO2の音楽データは旋律ごと小節ごとに非常に細かく分けて用意されており、ゲームで流す際にリアルタイムで組み合わせて流す仕組みになっている。このためBGMが途切れることなく、状況変化に応じて曲調を切り替えることが可能となっている。また、プレイヤーを飽きさせない工夫として、プレイ状況における各種パラメータから3つの基本数値を計算、それに応じて曲調を遷移させる工夫を行っている。
2013年2月28日のPS Vita版サービス開始に伴い実装されたイベント。公式サイトにおいて告知された時間に、アークスロビーのショップエリアにあるステージ広場にて、NPC歌手のミニライブが開催されるというもの。ミニライブは1ステージにつき1曲、約5分程度。ライブ中は、キャラクターがステージ付近にいる場合のみ、「ライブカメラ視点」への切り替えが可能となる。また、ライブ時にロビーにいたキャラクター全員に時限ボーナスが付与される、ライブ開始から30分後には必ず緊急クエストが発生する(ため、ユーザーには事実上の緊急クエスト予告と見做されている)という特徴がある。また、2014年9月10日にアンコール機能が追加され、チャット発言による「アンコール」が一定数に達するとアンコール曲が流れるようになった。
2013年6月19日にはNPCアイドル歌手「クーナ」のJ-POP曲『Our Fighting』、およびアンコール曲のバラード曲およびエピソード1エンディングテーマ『永遠のencore』。2014年9月10日にはJ-POP曲の和風ロック調アレンジ版『終わりなき物語』とアンコール曲『Our Fighting(ver.MIYABI)』が実装された。2017年12月6日にはバラード曲ひよびエピソード1エンディングテーマのクリスマスアレンジ版『永遠のencore(ver.X'mas)』が実装された。
また初音ミクと巡音ルカのデュエットによるスペシャルコラボライブが、2014年7月23日〜8月27日にかけて開催された。同ライブ曲の『Living Universe』は、過去のシリーズ作品『PSPo2』の主題歌。また、ミクとルカのモデルは『Project DIVA』のものを流用している。
2015年7月22日には新たに、プレイヤー参加型ライブイベント「アークスダンスフェス」が実装。ショップエリアのモニュメントがライブステージとなり、これにアクセスすることでプレイヤーキャラクターもステージに立ちライブ中に自動でダンスするというもの。またライブ中に所定のタイミングでキーやボタンを押すことで、花火や紙吹雪といったエフェクトが増加するという音楽ゲーム的な要素も取り入れられている。
ダンスフェス曲は、NPC「光吉猛修」の『We're ARKS!』、およびNPC 「PSO2放送局メンバー」は「桃井はるこ」「榎本温子」「会一太郎」の『レアドロ☆KOI☆恋!』。ダンスの振付は両曲ともパパイヤ鈴木によるもの。また各NPCはいずれも同名の実在人物をモデルとしている。
2016年8月10日には新たに、地球親善大使に就任した小林幸子のステージライブが実装された。ライブ曲はオリジナル新曲「ヨーコソ・アークス」。また、アンコール曲は「千本桜(小林幸子ver.)」である。
2017年6月14日には新たに、クーナの新曲である『Cosmic twinkle star』、およびエピソード4エンディングテーマ『光の果て』のライブが実装された。上記のアークスダンスフェスのように、ショップエリアのモニュメントがライブステージとなり、これにアクセスすることでプレイヤーキャラクターもステージに立ちライブ中に自動でダンスする。
2018年6月には期間限定のコラボライブとして「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」(P3D)」(ライブ曲は『Mass Destruction("P3"+"P3F" ver.)』、歌は「Lotus Juice」、メインダンサーは「結城理(主人公)」、パートナーダンサーは「桐条美鶴」と「エリザベス」)「「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」(P5D)」(ライブ曲は『Rivers In The Desert(mito Remix)』、歌は「Lyn」、メインダンサーは「高巻杏」、パートナーダンサーは「雨宮蓮(主人公)」と「奥村春」)からそれぞれ1曲ずつ双方のキャラクター達がダンスを披露するライブが開催された。このライブではクラブベルベット(ペルソナシリーズに登場するベルベットルームがダンスフロアに変化した部屋)をはじめ、リズムゲームで使用されるフォントやSE、ダンスを披露するキャラクターのモデルはATLUSペルソナチーム(Pスタジオ)からの提供によるもの。またキャラクターモデルやダンスモーションについてはP3D・P5Dゲーム本編の物をそのまま使用することが出来なかったため、PSO2側の調整が行われている。コラボライブ実装に伴い、再現衣装やヘアスタイル、アクセサリナリーなどが入手可能なコラボスクラッチが配信された。
2022年2月9日にはPSO2:NGSでステージライブに可能。レテムシティにて、NPC「ナーデレフ」が実装された。ライブ曲は『戦いの歌 ~Against fate~』と『弔いの歌 ~The beginning wind~』である。また、セントラルシティ、クヴァリスキャンプとスティアキャンプのモニターでライブが中継された。
グローバル版のステージライブにて、クーナ、アークスダンスフェスとナーデレフの曲は日本語版と英語版に可能。
PSO2はWindows PC版以外にも2018年4月時点でスマートフォン版、PlayStation Vita版、PS4版、Nintendo Switch版が展開されており、同じアカウントの同じデータを使用して別媒体でプレイすることが出来るが、Vita版は2020年9月16日にサービスを終了した。ハンゲ版は2020年12月16日でサービスが終了する予定になっている。
PSO2の基本になっている、Windows PC専用クライアント。SEGAが配布しているSEGA ID対応版と、ハンゲームが配布しているハンゲームID対応版とがあり、システム等は同一であるもののSEGA IDとハンゲームIDに互換性はなく、SEGA IDをハンゲーム版クライアントで利用することはできず、逆もまた同様である。
サービス開始から永らくの間ハンゲームIDでプレイした場合、SEGA IDへのプレイデータの移行は不可であったが、2020年2月5日にハンゲームIDからSEGA IDへのゲームデータの移行が可能となった。SEGA ID対応版ではSEGA IDだけでなく、LINE、Twitterアカウントによるゲームプレイが可能であり、SEGA IDとの連携も可能。
2020年8月7日に配信された『PSO2 STATION!+』において、ハンゲーム版のサービスを2020年12月16日の定期メンテナンスを以て終了することが予告され、8月11日に公式サイトで正式に発表された。この発表を以てハンゲームIDでの新規受付や有料ポイントの販売が停止され、引き続きSEGA IDでのプレイを行なう場合は2020年12月16日の定期メンテナンスまでに受付を行う必要がある。また、ハンゲームにて既に支払いを行なっている有料ポイントの払戻は2020年12月18日から2021年3月10日の間に申請を行う。
2018年12月19日にサービス開始し、SEGA版のクライアントでのみ対応している。ゲーム起動時に通常版かクラウド版を選択できる。クラウド版の制限に関してはNintendo Switch版と同様だが、コミュニケーションに関してのみ制限がない。
Windows PC専用の、ベンチマーク機能とキャラクター作成機能のみが付いたツール。ゲーム本編を体験するような機能はない。2016年2月現在の公開ヴァージョンはEP4 ver. 1.0(ver. 4.0)。
Windows PC版の移植で、一部の機能はPS Vita向けにアレンジされているものの、基本的にはWindows PC版と共通するゲームシステムを持つ。そのためWindows PCとPS Vitaで同一のSEGA IDが利用でき、またWindows PC版のユーザーと一緒にプレイすることも可能。なおハンゲームIDには対応していない。
クライアントにはダウンロード版とパッケージ版、PS Vita同梱版があり、それらのクライアントは全て同一のプログラムである(後発のパッケージも同様であり、その旨がパッケージ外装に記載されている)。パッケージ版およびVita同梱版のクライアントはPS Vitaカードに収録されているが、ダウンロード版はメモリーカードに3.1〜3.3Gの空き容量を要する。それらとは別に、メモリーカードにアップデートデータ用の容量が必要。
正式稼動当初はアップデートデータに1.2GB以上の空き容量を要し、パッケージ版は最低4G、ダウンロード版は最低8Gのメモリーカードが必要とされた。その後のアップデートデータの容量増加に伴い、2016年12月現在は32GB以上のメモリーカードでプレイすることが推奨されている。なお、2017年7月26日のアップデートデータ再構築に伴い、クライアントとアップデートデータの合計サイズは約14.1GBになる。
2020年3月24日放送の「PSO2 STATION!」内にて8月19日予定のアップデートを以て PS Vita版のサービス終了が告知されたが、新型コロナウィルス流行の影響により9月16日終了予定に延期された。
Android OSおよびiOSに対応しており、タイトルは『ファンタシースターオンライン2
2020年4月14日に北アメリカにてサービス開始。日本では非対応、日本語と英語音声とテキストは可能で、Xbox Networkアカウント、PlayStation Networkアカウント、Steamアカウント、Epic Gamesアカウントが必要。
日付や時間等は、特記のない限り日本時間。
2013年9月4日に配信したアップデートプログラムのうち、11時00分 - 14時42分(=当初発表 後日訂正 11:00 - 22:17)の間に配信されたWindows PC版のプログラムにより、『PSO2』とは無関係であるハードディスク内のデータが消去される不具合があったことが判明した。この不具合のあるアップデートを完了させたプレイヤーは20,514人(後に200名追加)であり、多くのプレイヤーが不具合の影響を受けたとみられる。この不具合により、HDD内のデータの消去およびWindowsが起動不可能となったプレイヤーが続出し、Twitterおよび2ちゃんねる上では騒動となった。これに対して、セガは不具合が発生したプレイヤー全員に5000円分相当の金券または10000AC(ゲーム内有料ポイント)の送付、および個別対応を行うことを発表。また、全てのプレイヤーへのお詫び対応をすることも明らかにした。また、6日にはプロデューサーである酒井智史から不具合に対するお詫びと説明が掲載された。お詫び対応については、ユーザーが自身でデータ削除の発生を確認し申告する必要がある。どの部分が削除されるかなど、確認するための情報が一切公表されていない(12月22日現在)ため、ハードディスク内全てのファイルをチェックする必要がある。補足などの追加投稿も含め約2万2000件の報告が寄せられ、公式サイトでは11月末までに報告済みユーザーの99%に対しての対応が完了したとされている。
なお、これらの不具合はWindows PC版限定のもので、PS Vita版のアップデートデータに不具合はなかった。
2014年6月19日夕方より、ゲームサーバーに対して原因不明の接続障害が発生。同日夜に、接続障害の原因が第三者からのDDoS攻撃によるものと公式発表され、『PSO2』および『PSO2es』サービスの一時停止措置が取られた。この影響で、予定されていた『アークス候補生!』の放送も中止された。また、2日後の21日には「ファンタシースター感謝祭2014」大阪会場の開催を控えていたが、これについてはアークスグランプリ(ゲームクライアントを用いたイベント)も含めて問題なく開催されることが告知された。
翌20日午前、『PSO2』および『PSO2es』公式サイトもDDoS攻撃の対象となり、接続障害が発生。公式Twitterアカウント、it-tells、公式ブログといったセガ運営ではない各種の外部サービスによって発表され、また今後の経過報告もそれらの外部サービスを通じて発表することが告知された。
24日夕方、『PSO2』および『PSO2es』公式サイトを暫定的に再開。翌25日には、今回の接続障害に対して一部のサービスやキャンペーン等の期間延長措置を取ることが発表された。
27日午後、DDoS攻撃は小康状態に移行していることが発表され、同日夕方には『PSO2』の一部サービスが再開した。PC版およびPS Vita版のサービスは再開したが、アークスキャッシュ購入手続きおよび『PSO2es』については再開保留とされた。また『PSO2es』に関しては、対策を施したアプリでApple社の審査を受ける必要があるため、再開に時間がかかることも合わせて告知された。
30日夕方、「不特定の第三者によるDDoS攻撃は確認されていない」としてアークスキャッシュ購入手続きを再開。
7月16日夕方、『PSO2es』のサービス再開。これにより、DDoS攻撃で停止した全サービスの再開となった。
PSO2ではセキュリティ強化の一環として2015年5月29日よりサードネットワークス社提供によるワンタイムパスワード(SecureOTP)を導入したが、2015年8月30日の障害を筆頭に、度重なる不具合により接続できない問題が頻発した。同年12月15日よりGoogleが提供する「Google Authenticator」(Google認証)を新たに導入した。Google認証導入後もSecureOTPによるサービスは継続されていたが、不具合が改善されないと判断されたことから2016年9月28日の11:00を以てSecureOTPサービスを終了した。
この年より開催されたファンタシースター感謝祭2013の福岡会場にて会場に入場できない、入場できてもメイン会場にたどり着けない、複数人が熱中症で倒れるという騒ぎが発生した。運営サイドはファンタシースター感謝祭の前身である全国ファン感謝祭2010福岡大会の来場者を参考(2011年は東日本大震災の影響により福岡大会は中止)に400人程度と想定し福岡市にある小規模ホール「スカラエスパシオ」(床面積421m2。2010福岡大会と同じ会場)にて開催したが、当日は想定の5倍となる2,000人が来場したことからこの騒動になった。この影響により決勝会場であるディファ有明では抽選方式による入場制限が行われた(ただし、抽選制の発表は7月1日であり、それ以前から抽選制としていた可能性がある)ほか、翌年より各会場の大型化が実施され、福岡会場も北九州市にある「西日本総合展示場」(床面積7,000m2)に変更されている。
2015年11月19日、電子掲示板「2ちゃんねる」に爆破を予告する書き込みがあった。内容から、4日後の23日にパシフィコ横浜国立大ホールで開催予定のファンタシースターシリーズ音楽イベント「シンパシー2015」に対する爆破予告と見做され、20日に公式サイトから対応が発表された。開催日には事前の告知通り、会場内にあるコインロッカーが閉鎖されたほか、金属探知機を使用した手荷物検査が実施された。また、主催のセガゲームスは神奈川県警察へ相談し、県警は威力業務妨害の容疑で捜査を進めていた。その後、該当の書き込みをした埼玉県春日部市在住の31歳男性が12月9日に書類送検され、略式起訴により罰金刑が確定した。「ログインエラーで利用できず、頭に来てやった」と供述しており、動機として上述のワンタイムパスワード(SecureOTP)の不具合に対する不満が挙げられた(この事件から間もなくGoogle Authenticatorの提供が開始されている)。
2017年2月3日にも、ツイッターにて、オフラインイベントでの殺害予告およびスイーツパラダイスにて開催されていた「アークスカフェ」での爆破予告が投稿された。オフラインイベントは直近の開催予定が無かったものの、アークスカフェは名古屋スパイラルタワーズ店にて開催中だったため、愛知県警によってスイーツパラダイス客などの避難、周辺の封鎖が行われた。その翌日深夜、投稿者の出頭により収束。2月4日以降の営業は通常通り行われた。
ゲームクライアントは原則として公式サイトから無料でダウンロード可能だが、各種の特典アイテムが同梱されたパッケージ版、そのほか設定資料集、公式CDソングなども発売されている。
2020年7月24日、Xbox Games Showcaseにて、セガはPSO2の次回作として『PHANTASY STAR ONLINE 2 NEW GENESIS、PSO2:NGS)』を発表して同日、33カ国対応のグローバル版もXboxポータル限定で同時リリースするとの告知が行われ、後日にXbox・Microsoftストア・Steam・Epic Gamesストア版も追加された。これによりユーザはドメインチェックされるようになり日本版に日本国外からログインすることはできなくなり、その逆も同様となった。これはPSO2のグローバル版と同様の仕様でありその影響で日本版Ship2の人口は大幅に減少した。
同日に公開されたフォローアップPVにおいて、以下の点をPRしている。
PS4版、Switch(クラウド)版、PC(ダウンロードとクラウド)版、Xbox・Microsoftストア・Steam・Epic Gamesストア版においてタイトルが「ファンタシースターオンライン2」から「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」に更新されることに伴い、PS4版「PSO2」のアプリケーションデータは追加ダウンロードコンテンツとして公開されるため、既存プレイヤーを含め、PS4版で「PSO2」をプレイするためにはこれを追加インストールする必要がある。
2021年6月9日に正式サービス開始の予定だったが、直前の不具合発覚への対応が長引き、翌10日未明からの開始となった。
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