![川越富洲原駅 川越富洲原駅](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bf/Kintetsu_Kawagoe_tomisuhara_sta_001.jpg/400px-Kintetsu_Kawagoe_tomisuhara_sta_001.jpg)
川越富洲原駅(かわごえとみすはらえき)は、三重県三重郡川越町大字豊田にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線の駅である。駅番号はE16。
1929年(昭和4年)の伊勢電気鉄道四日市 - 桑名間開業時に、伊藤平治郎の誘致により富洲原駅が開業した。近鉄名古屋駅方面から須賀浦海水浴場に来る観光客で賑わっていたという。当時の富洲原駅は、現在の駅より300m南側に離れた四日市市平町に立地していた。1945年(昭和20年)、隣の三重郡川越村の朝明川付近にあった無人駅の川越駅が富洲原駅と統合され、両駅の中間の距離である300m北の川越町豊田地区に富洲原駅が移動した。
現在の駅の所在地が四日市市富洲原地区ではなく同町豊田地区である事から、平成初期は『富洲原川越駅』を提案していたが、のちに駅名を『川越富洲原駅』とする条件に変え、川越町が駅整備事業を全額負担する前提で近鉄と交渉を行ってきた。この結果、2009年(平成21年)3月20日に駅名を「富洲原駅」から「川越富洲原駅」に改称した。東口広場と西口広場には駅前広場が設けられ、「川越富洲原駅前交番」が設置された。なお、近鉄が所有するのは改札内のみであり、橋上のその他の施設はエレベーターも含め、川越町道となっている。
1945年(昭和20年)に建築された旧富洲原駅の駅舎は切り妻風の木造平屋建てであり、面積は約150m2で現存する駅舎では数少ない木造駅舎建築物であり、貴重な近代化遺産として文化財レベルの価値がある事から、文化財として移設して保存する運動もあったが、橋上駅化後に取り壊された。
島式ホーム2面4線を持つ待避可能な地上駅である。ホーム長は停車目標上は5両編成だが、待避線は6両編成の停車に対応している。トイレは改札内にある。
桑名駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
当駅の利用状況の変遷を下表に示す。
近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り。
三岐鉄道がかつて当駅と富田駅とを結ぶ「富洲原新線」を1959年(昭和34年)頃に構想したことがある。富田駅からスイッチバックする形で富洲原駅に乗り入れる計画で、これは同社三岐線の旅客の大半が富田駅から近鉄に乗り換えていたことから計画されたものであった。しかし貨物輸送の増加がする中で旅客列車を富田駅でスイッチバックさせる形態が運用上のネックとなったため、この計画は中止された。近鉄への乗り入れは後年三岐朝明駅(現・信号場)から分岐して近鉄富田駅に乗入れる「近鉄連絡線」の建設によって結実する。
駅名のローマ字表記は、2009年(平成21年)の改称直後は「川越」と「富洲原」の間にハイフンのない"KAWAGOETOMISUHARA"と綴られていたが、2015年(平成27年)の駅ナンバリング導入の際、大文字・小文字混じり表記に変更し、"Kawagoe-Tomisuhara"とハイフンが入るようになった。
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