![座頭市海を渡る 座頭市海を渡る](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
『座頭市海を渡る』(ざとういちうみをわたる)は、1966年の日本映画。勝新太郎の代表作、座頭市シリーズの第14作。
それまで関八州を中心として描かれていた座頭市シリーズだが、本作では本州を離れ、四国が舞台となる。敵役もそれまでのやくざ一家とは異なり、馬賊を相手に戦う趣きの異なる一作である。
これまで斬ってしまった人々の菩提を弔うために、四国八十八箇所を回る旅に渡る座頭市。もうこれから人を斬るはめにならないよう、金比羅様に願掛け参りをするが、遍路の途中で馬に乗った栄五郎という男に襲われ、やむなく斬ってしまう。主を失った馬に従って行くと、たどり着いたのは栄五郎が住んでいた芹ヶ沢の集落だった。栄五郎の妹・お吉は、兄を殺されたと知り、一度は市に斬りかかるが、それをよけようともしない市に心を開くようになる。お吉の話では、栄五郎は借金30両のかたに、土地の馬喰である藤八から命じられて、その仲間・新造の弟を殺したという市を襲うよう仕向けられたということだった。山向こうのごろつきと呼ばれる藤八は暴力にまかせ、芹ヶ沢の支配権を手にしようと画策してもいた。それを知った市は、お吉の後見人となってこれを守ろうとするが、芹ヶ沢の名主・権兵衛は、市をうまく使って藤八一家と対決させようと目論んでいた。そんな折、いよいよ藤八一家が村を襲う日がやって来る。申し合わせた村人たちは扉の向こうに隠れてしまい、市はたった一人で藤八一家に立ち向かう。
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