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1992年モナコグランプリ


1992年モナコグランプリ


1992年モナコグランプリ (L Grand Prix Automobile de Monaco) は、1992年のF1世界選手権第6戦として、1992年5月31日にモンテカルロ市街地コースで開催された。

予選

ナイジェル・マンセルが開幕6戦連続ポールポジション (PP) を獲得。アイルトン・セナは1.1秒差をつけられ、1988年から続けてきたモナコ連続PPが4でストップした。

開幕戦から迷走続きのアンドレア・モーダは、ロベルト・モレノが今回初めて予備予選を通過し、予選も最下位ながら決勝進出を果たした。結果的に、このチームが選手権から追放されるまでに決勝を走ることができた唯一のレースとなり、モナコというドライバーズサーキットでモレノの健闘が光った。モレノは自身のF1キャリアの中で、代役出場で2位表彰台に立った1990年日本GPと同じくらい、このモナコGP予選を忘れられないと語っている。

予備予選結果

  • 上位4台が予選進出

予選結果

  • 26台が決勝進出

決勝

展開

スタート直後の1コーナー(サン・デボーテ)でセナがパトレーゼのインを突いて2番手に上昇。オープニングラップこそトップのマンセルに肉薄せんとするセナだったが、その後は徐々に引き離される展開となる。

一方、3位以下は混戦模様となる。3位のパトレーゼはオーバーステアに苦しみ、セナを抜き返すどころではなくなっていた。4位争いはアレジとシューマッハとのドッグファイトとなるが、ロウズヘアピンでシューマッハが強引にインを突く形でアレジと接触、アレジは左のサイドポンツーンを損傷、程なくしてシューマッハはアレジを仕留める。その時のダメージが原因でアレジはリタイアとなる。6位争いはベルガーとブランドルで展開されるが、ブランドルはガードレールに接触してノーズを損傷し後退。しかしベルガーもギアボックストラブルでリタイア。パトレーゼとシューマッハの間で3位争いとなるが、手負いのマシンでパトレーゼも奮闘、シューマッハに付け入る隙を与えない。

残り8周、28秒ほどのリードを保っていたマンセルが左リアタイヤに異変を察知して緊急ピットイン、慌ててタイヤ交換を行うが、ピットアウトした時にはセナに先行されていた。これで1992年シーズン初めてトップに立ったセナをマンセルはフレッシュタイヤの利を活かしファステストラップを連発しながら猛追、残り3周でセナの背後に追いつく。しかしセナは限界寸前のマシンとタイヤを駆使し、パッシングポイントの少ないモナコの要所要所を締めて逃げをうつ。マンセルもマシンを左右に振ってアタックを試みたが、過去の両者のバトルで見られたような接触共倒れは起こさなかった。セナはそのままチェッカーフラッグを受けてシーズン初優勝、モナコ4連覇で最多タイとなる5回目の優勝を飾り、マンセルの開幕6連勝およびモナコ初優勝(ルノーエンジンにとっても)を阻止した。その直後、セナのマシンから白煙が上がる。マンセルもまた、表彰台でこれまで見せなかった疲労困憊状態となり、シャンパンファイトの後は座り込んでいた。

マンセルを襲ったタイヤトラブルはホイールの問題ではないかと云われたが、レース前にメカニックがタイヤを装着した時にタイヤウォーマーのストラップを噛んでしまい、ナットとハブの間に僅かな繊維が残っていたため、レース終盤にナットが緩んでしまったのが真相であった事が後日明かされた。

なお、マンセルが緊急ピットインした際の映像を捉えていたのは日本のフジテレビの独自カメラだけであり、フジテレビブース以外の中継陣は状況がしばらく掴めていなかったとの事である。

決勝結果

  • ファステストラップ:ナイジェル・マンセル 1:21.598 (LAP 74)
  • ラップリーダー:ナイジェル・マンセル (LAP 1-70)、アイルトン・セナ (LAP 71-78)

脚注

外部リンク

  • Official Result - Formula1.com
  • 1992年F1第6戦モナコGP結果 - Everyday F1


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 1992年モナコグランプリ by Wikipedia (Historical)