富良野市(ふらのし)は、北海道北部(道北地方南部)に位置し、上川総合振興局に属する市。
北海道のほぼ中央にあり、富良野盆地の中心都市になっている。『国民体育大会』スキー競技会、『全日本スキー選手権』、『FISワールドカップ』を開催し、テレビドラマ『北の国から』の反響によって多くの旅行者が訪れるようになり(フィルムツーリズム)、周辺地域を含めて北海道を代表する観光地になっている。富良野市を含む6市町村で「富良野・美瑛観光圏」を形成している。
1991年(平成3年)、「富良野市(麓郷)」として「美しい日本のむら景観百選」、2001年(平成13年)に「ふらののラベンダー」として環境省から「かおり風景100選」、「十勝岳山麓に広がる田園風景」として「人と自然が織りなす日本の風景百選」に選定されている。市町村の魅力度ランキング調査ではトップ10にランクインする都市になっている。
近年は世界最高峰といわれる雪質の良さから「北海道パウダーベルト」と呼ばれ、オセアニアやアジア・北米からのスキー滞在客も増加している。
市名の由来は、アイヌ語の「フラヌイ」(hura-nu-i 臭・もつ・所)が転訛したとする説が有力であり、十勝岳を水源とする富良野川が硫黄の臭気を含むことから呼ばれたと考えられている 。
市域は東西約32.8 km、南北約27.3 km、周囲約133.0 km、面積は600.71 km2となっている。東方に大雪山国立公園の大雪山系十勝岳連峰、西方に富良野芦別道立自然公園の夕張山地芦別岳、南方には東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林(東京大学北海道演習林)があり、市域の約7割を山林が占めている。
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている。
ケッペンの気候区分によると、富良野市は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。
近年でも-30℃を下回る気温が観測されることが珍しくなく、2020年2月9日に-31.9℃、2023年1月30日に-31.8℃を観測している。
富良野市は、1896年(明治29 年)に富良野原野殖民地区画の設定が行われ、1897年(明治30年)に福岡県出身の中村千幹らが現在の扇山地区に入植したことに始まる。
富良野市民憲章
都市宣言
2022年(令和4年)9月26日に文化会館の機能と複合化した新しい市庁舎の供用を開始することになった。
基幹産業は農業であり、野菜(タマネギ・ニンジン・メロン・スイカなど)、水稲、畑作(麦類など)、畜産(肉用牛・養豚・酪農・飼料作物)などを生産している。産業別就業者数では、観光に関連した業種を中心とした第三次産業の割合が最も高い。
官民連携のまちづくりが行われており、中心市街地活性化ではちょっとおしゃれな田舎町「ルーバン・フラノ構想」(「ルーラル」(田舎)と「アーバン」(都会)を合わせた造語)を掲げ、新たな拠点空間の創出して観光客を「まちなか」に誘導するための施策や、移住希望者に向けての様々な施策を積極的に展開し、経済のパイの拡大と同時に人口増も図りながら市民にとって暮らしやすい社会を実現していくための事業を展開している。まちの活性化や魅力創出に貢献している取組みが評価され、2016年(平成28年)にふらのまちづくり株式会社が「まちづくり法人国土交通大臣表彰」国土交通大臣賞(まちの活性化・魅力創出部門)を受賞した。また、移住に向けての活動に積極的であり、ふらの市移住促進協議会を設置して情報発信しているほか、「富良野の住まい情報バンク」では移住者向けの物件を無料で掲載している。移住を検討している人々のために「富良野市お試し暮らし住宅」を用意している。近年では、富良野ワインが名産品として全国に知られており、町おこしの一環で富良野オムカレーが名物となり、中心部で提供する飲食店が多い。
市内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「大雪・富良野ルート」、大雪—富良野—十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている。
市街地エリア
北の峰・中御料エリア
麓郷エリア
郊外エリア
富良野で収穫した農産品やそれらを使ったチーズ・ワイン・スイーツはじめ、ラベンダーや、北海道の中心「へそのまち」に関する商品、レトルト食品やソースなどがある。ご当地グルメとして「富良野オムカレー」があり、「富良野オムカレー推進協議会規約」を設けている。富良野産の食材に拘ったふらのバーガーも人気となっている。
「富良野市の概要」参照
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