分島 花音(わけしま かのん、1988年6月28日 - )は、日本の女性シンガーソングライター、チェリスト、作詞家、作曲家、イラストレーター。
ソロアーティストとしてはJ-POP初のチェロ・ボーカリストと言われている。ソニー・ミュージックパブリッシング所属。
両親の勧めで3歳の頃からチェロを習い始め、中学時代から音楽活動を開始。弦楽アンサンブル・グループやチェロデュオを結成し、15歳で古楽コンサートにバロック・チェロで参加。チェリストとして多数のリサイタルやジョイント・コンサートを経験する。中学の終わり頃から音楽創作を始める。高校に進学し、軽音楽部に所属。ボーカルを始める。高校1年の文化祭で初めてボーカリストとしてステージに立つ経験もする。
高校在学中、Sony Music主催のオーディションに応募し、ファイナリストに選出。その後Sony Musicと契約する。契約後、現在活動休止中のMALICE MIZERのリーダーで、現在はソロサウンドプロジェクトMoi dix Moisとして活動する、ヴィジュアル系アーティストのManaと出会う。ソニーからの依頼を受けたManaは、チェロを弾きながら歌うという独特なスタイルに魅かれ、分島の音楽プロデュースを請け負った。Manaにとっては初の女性アーティストのプロデュースであった。
2008年5月28日、Manaプロデュースのもと、シングル「still doll」でDefSTAR RECORDSよりデビュー。チェロ・ボーカリストのメジャーデビューは日本初のことであった。作詞は分島自身が担当。また、ジャケット内のイラストもすでに自身が描いている。
活動からわずか一年足らずで、ファースト・アルバム『侵食ドルチェ』が2009年2月に発売された。さらに同作のヨーロッパでの先行発売、およびフランスでのライブ・イベントへの出演など、海外へ進出する機会も多くなってきている。
2009年8月9日にShibuya O-WESTで初のワンマン・ライブ「絵画的音楽会」を行う。ライブでは3面のチェロを使い分けて演奏した。 なお、Manaによるトータルプロデュースは1stアルバムまでである。2ndアルバムは8曲をプロデュースしている。以降はManaによるプロデュースは終了。
2011年9月、セルフプロデュースによるコンセプト・ワンマンライブ『The strange treat!』を開催。アルバム収録曲の他、学生時代から自身が作詞・作曲してきた未音源化楽曲を披露した。
『私は「シンガーソングライター」としてセルフプロデュースできるアーティストとして頑張っていくのが、オーディションを受けたときからの目標であり、夢でした。』と自身のAmebaブログで述べているように、デビュー当時のプロデュースによる世界観とは違った分島自身の独自の表現で現在は活動している。 同ブログでは『ロリータも大好き!でも、大好きな物はもっといっぱいあって自分の芸術をみなさんに楽しんでもらう上で、既存のアイテムやイメージだけでは伝えきれない事が多過ぎて、自分の表現したい物、好きな物、好きな音楽を、1から手作りで、既存のイメージに頼らないで作ろうと決めました。』とも語っている。現在の楽曲は作詞・作曲とも分島自身が行っている。ちなみにシンガーソングライターを目指す前は作曲家になりたかった。
コンセプトライブではシンガーソングライターのsugarbeansがバンドマスターを担当していることが多い。以前はカラオケ音源とチェロの生演奏によるライブであったが、コンセプトライブ以降ではチェロとともにバンド等の生演奏にこだわって様々な楽器のサポートメンバーを迎えてライブを行っている。
2012年10月にはHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの一員としてVAMPS主宰のハロウィンライヴイベント『HALLOWEEN PARTY 2012』に参加した。きっかけは hydeが分島のデビューシングルCDを聴いて知っていて、2009年に分島自身のアメリカでのOTAKONイベントのためボルチモア滞在中に偶然VAMPSもアメリカツアー中で、ボルチモアにいたhydeと会う機会があって話をしたことである。その後、同年の彼のハロウィンイベントに出演した。
2013年12月18日発売のhideトリビュートアルバム『hide TRIBUTE VI -Female SPIRITS-』に「Beauty & Stupid」で参加。原曲とは違ったジャズアレンジによる仕上がりとなっている。
2012年以降、アニメのテーマ曲に携わる機会が増え、アニメやアニソンファンにもその存在を知られるようになる。 また、作家として多くのアーティストに作詞や作曲などで作品を提供する活動も増える。同時に、自身の作りたい音楽も作り続けコンセプトライブを開催し様々な音楽を披露している。
2019年6月2日に開催されたワンマンライブ『DECADE』にて、アーティストとしては事務所を離れてフリーになること、秋頃から約1年半ロンドンで生活することを発表。ワーキングホリデーでの滞在である。あくまで創作活動はその間も続けることを明言。作家としては引き続き事務所に籍を置く。
2020年2月29日よりエンターテイメント特化型情報メディア『SPICE』にてロンドンでの生活などを綴った月一回の連載コラム『分島花音の倫敦philosophy(ロンドンフィロソフィー)』が始まる(全12回)。
ロンドン滞在中には路上ライブをしたり、新曲のレコーディング、ライブハウスでの演奏などの活動をしている。
2020年末にロンドンでの生活を終え日本に帰国。日本での活動を再開する。
名前は本名である。活動していく中で本名で呼ばれたかったとのこと。ちなみに、いくつか芸名の候補はあった。花音という名前は、音楽好きである両親に「音楽が好きな子になってほしい」との願いを込め付けられた。チェロはずっと同じ先生(分島は師匠と呼んでいる)に習っていて、音楽を楽しむ心や音楽を人に届ける喜びを学んだ。
趣味は絵を描くことや映画を見ること、様々なアートに触れる事。水族館が好きで、ライブやイベントなどで海外に行った際には現地の水族館にも訪れることがある。ディズニーも好きで、年間パスポートも購入していたこともある。
好きな食べ物は生ハム、ワインなど。
幼少期まではクラシック以外は聴かず他のジャンルの音楽には疎かったが中学に入ったくらいからJ-POPなどを友人から手当たり次第貸してもらって聴くようになり、様々な音楽の存在に衝撃を受け作曲にも興味を持ち始める。 ジャズも好きでよく聴いている。ブルースや古い民族音楽にも興味がある。アニメやアニメソングも好む。子供のころから好きで見ていたのはジブリ作品やディズニー作品などで、いわゆる深夜帯のメジャーなアニメを見るようになったのは高校卒業後デビューまでの頃である。
好きなアーティストに関するブログや記事などではジャクリーヌ・デュ・プレ、長野まゆみ、クロード・ドビュッシー、エリック・サティ、アルフォンス・ミュシャ、エミリー・シモン、Lily Chou-Chou、小島麻由美、谷山浩子、倉橋ヨエコ、WHITE ASH、椎名林檎、THE LITTLE BLACK、エド・シーラン・ビリー・アイリッシュ、ゼンデイヤ、グラス・アニマルズなど多岐にわたる名前が登場している。俳優や映画作品はコリン・ファース、マッツ・ミケルセンなど、アメリ、バーレスク、キングスマンシリーズなど。テレビドラマはSHERLOCK(シャーロック)シリーズ、ハンニバル (ドラマ)シリーズなど。谷山浩子については元々家族がファンであり、その影響で10代の頃初めて彼女の音楽に触れ、衝撃を受けた。谷山の主催するライブにゲスト出演もしている。生まれて初めて演奏した曲はモーツァルトの「キラキラ星変奏曲」。思い出の1曲はハイドンの「チェロ協奏曲」。絶対音感を持つ。
自分の持つチェロ4つにそれぞれ名前を付けている。赤のチェロが「七千重(ななちえ)」、茶色のチェロが「八重春(やえはる)」、白いチェロが「三日月(みかづき)」、シルバーのチェロが「百兎世(ももとせ)」。自ら擬人化したイラストも公開している。 百兎世はとにかく重いらしく、塗装を変えただけで重さが変わるとはと驚いている。八重春はデビュー前から使用している。 また、ライブで使われるマトリョミン(マトリョーシカ人形の内部にテルミンとスピーカーを内蔵した小型のテルミン)にも「まーくん」という名前を付けており、名前は2011年11月ライブでお客さんからのアイデアで決まった。はじめてマトリョミンを手にした時の様子もブログにアップしている。ちなみにマトリョミンは4thシングル「signal」のカップリング曲「無重力」の間奏で使われており、分島本人が演奏している。 他には「鉄子」と名付けた鉄琴(手で持てる大きさ)と「バリ子」と名付けたタンバリンも存在するが、ともに現在のライブスタイルでは使われていない。鉄子は1stアルバム収録の「マボロシ」で使用され、バリ子は2ndアルバム収録の「マーマレードスカイ」で使用された。ともに本人がライブで演奏。2016年6月17日のライブツアー『Unbalance by Me』大阪公演で初めて分島本人のライブ用ギター「ホワイトファルコン」を楽曲「モンスター・スター」で演奏した。以降何度かライブで使用している。
作曲の際は、まず鼻歌で簡単なメロディを作ってから、チェロやパソコンで本格的に曲を作り込んでいくというスタイルをとることもある。曲先で、歌詞、タイトルの順に考える場合もあるが特に決まってはいない。
実家では小さい頃から猫を飼っている。それぞれ「コマ」「テジナ」「雛宿(ひなじゅく)」という名前をつけていた。。現在は自宅でアビシニアンの「ルル」とスコティッシュフォールドの「シャシャ」を飼っている。シャシャは左右の瞳の色が違うオッドアイ。
※以降の作品は割愛
※分島花音名義でリリースされた楽曲、あるいは作詞作曲を自ら手掛けた作品に限定
※企画作品・歌唱と作詞・演奏による参加に限定
※他アーティストへの作詞・作曲での参加作品に限定
三澤紗千香
河野マリナ
うたよめ575(作品ヒロインの正岡小豆(CV.大坪由佳)と小林抹茶(CV.大橋彩香)によるユニット)
石田耀子
水瀬いのり
マヤ(CV.水瀬いのり)&エリカ(CV.伊波杏樹)
ヘスティア(CV.水瀬いのり)
フェアリーエイプリル(Aniplex×Sony Musicが贈る「青春」×「バンド」リズムゲーム『バンドやろうぜ!』に登場するバンドの1つでVocal.鳳 葵陽(CV.蒼井翔太)Guitar. 七瀬一真(CV.石川界人)Bass.徳田吉宗(CV.山本匠馬)Drum.藤堂美郷(CV.小林裕介)で構成)
AKIRA
姫柊雪菜(CV.種田梨沙)
Luce Twinkle Wink☆
井口裕香
パチスロ
三月のパンタシア
ベルゼブブ(CV.大西沙織)、ベルフェゴール(CV.久野美咲)、サルガタナス(CV.加隈亜衣)
劇伴
月鈴白奈(CV.高野麻里佳)
DREAM!ing
ASCA
カラ(CV.山本希望)&アネット(CV.伊藤美来)
クロウ(CV.村上聡)&ミトラ(CV.間島淳司)
西田望見
Machico
学芸大青春
ARCANA PROJECT
映像作品音楽
Valkyrie
AZNANA
2008年には、イラストの特技を活かし、オンラインゲームアルテイルにてイラストの審査員や、クイズの出題、神経衰弱へのイラストの提供等のコラボレーションを行なっている。2011年には、ヒラリとしてイラスト本を出版するなど、活動の幅を広げている。自身のシングルの特典にも分島本人が描き下ろしたイラストが度々使用されている。
ヒラリ名義
分島花音名義
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