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アニメ・エキスポ(Anime Expo、略称AX)は、非営利団体、日本アニメーション振興会(SPJA)によって行われるアメリカのアニメコンベンションである。北米最大のアニメ・コンベンションとして有名であり、日本とアメリカのアニメ企業と親密な関係があることから、人気のゲストを呼ぶことでも知られている。
まれな例外を除いては、このコンベンションは伝統的に7月4日の週末に4日間開催される。2009年以降はロサンゼルス・コンベンション・センターを会場としているが、過去にはアナハイム、サンノゼ、ニューヨーク、東京などでも行われた。
アニメ・エキスポはコンベンション中多くのプログラムが行われ、来場者が参加できるゲスト・パネル、卓上ゲーム、大会、ゲームセンター、コンサートなどがある。その中でも一際人気なのがマスカレード・コスプレ・コンテスト、アニメ・ミュージック・ビデオ大会、バトル・オブ・バンド、そしてSPJAによるチャリティーオークション。更に、アニメ・エキスポは多くのゲスト・オブ・オナー(GoH)を毎年招待し、人気アーティストが大きなコンサートも開ている。また、アニメ・エキスポでは企業やファンによって開かれるものも含め、様々な種類のパネル、ワークショップ、イベントが行われる。その上会場では一日中アニメを流すフィルム/ビデオルームも多数用意されている。
他のコンベンション同様、アニメ・エキスポは参加者が数多くの多様な商品を購入できる大きな展示場ホールもある。この展示場ホールにはファンによって作られたアート作品や、ウィッグ、ピンバッヂ、コスプレ関連の商品なども購入できるアーティスト・アリーもある。
毎年増えるアメリカのアニメファンや有名な日本からのゲストを呼ぶことで、このコンベンションは大きく成長し人気を得た。現在アニメ・エキスポは北米最大のアニメ・コンベンションとして認められ、2003年以外(この年は僅かな差により東海岸のコンベンション、オタコンに負ける)は常にアメリカで一番参加者を集めるコンベンションとして北米アニメ業界を支えてきた。1992年に1,750名しかいなかった参加者も2011年には47,000名と増えている。
SPJAはカリフォルニア州外で二度コンベンションを主催したことがある:2002年アニメ・エキスポ・ニューヨークと2004年アニメ・エキスポ・トーキョー
アニメ・エキスポ・ニューヨーク(AXNY)は2002年にニューヨーク州ニューヨークで主催された。イベントは元々はセントラル・パーク・メディアやビッグ・アップル・アニメ・フェス(BAAF)との共同イベントとして行われた。同じ時間枠、会場にてBAAFは映画上映会、アニメ・エキスポ・ニューヨークはコンベンションを開催。両方のイベントのプログラムガイドには共通の著名人ゲストなどの名前が挙がった。SPJAはカリフォルニア州以外でもイベントを主催できるということを立証したかった。このイベントは後に2004年、日本の東京で行われたアニメ・エキスポ・トーキョーの先駆けとなる。SPJAは2004年以降カリフォルニア州以外でイベントは開催していない。
アニメ・エキスポ・トーキョー(AX Tokyo)は2004年、日本、東京・池袋サンシャイン・コンベンション・センターにて開催された。厳密にはSPJAによって主催されたイベントではなく、SPJAのサポートにより特定非営利活動法人SF国際交流会(www.jasfic.or.jp)(JASFIC)によって行われた。JASFICはアニメ・エキスポ・トーキョーで二つのゴールがあった。一つ目のゴールは日本でアニメに関する非組織的団体支援のコンベンションを始めること、二つ目のゴールは世界SF大会(ワールドコン)の主催者に海外からのお客さんも惹きつけられるようなコンベンションに見合う会場が日本にもあるということを示すことであった。アニメ・エキスポ・トーキョーは一回のみとなってしまったが、JASFICは2007年に無事第65回世界SF大会を日本で開催することに成功した。
アニメ・エキスポ・トーキョーは数名直前のゲストのキャンセルがあったものの、赤松健、MiQ、Under17、田母神慈宏などの人気ゲストを40人以上招待した。アニメ・エキスポ・トーキョーはウェブコミック・アーティストのフレッド・ギャラガーや声優のクリスピン・フリーマンなど、初めてアメリカのアニメ業界からの正式なゲストを招待したアニメイベントともなった。
アニメ・エキスポ・トーキョーの参加者は4,249人と及んだが約300人はこのイベントのために海外から駆けつけた参加者だった。更に参加した240人のプレスの中、40人は海外のプレスである。他にも430人は販売業者やゲスト、スタッフとなる。
現段階ではカリフォルニア州以外でのアニメ・エキスポ開催の予定はない。
アニメ・エキスポを主催する日本アニメーション振興会(SPJA)は政府、州によって公認された501(c)(6)非営利団体である。SPJAのスタッフはいくつかの部署にわかれる:アニメ・エキスポ、人事部、財務部、営業部、技術部など。エンターテイメントと事業部門は更に分業化される。エンターテイメントはAV技術、接客、イベント・プログラム、事業部門は展示場ホールや施設を担当するものによってわけられる。2011年ではアニメ・エキスポを運営するのに10人の従業員と750人以上のスタッフやボランティアがいた。
アニメ・エキスポは主にボランティアにより成り立っているが、SPJAには年間を通してイベントを運営する有給の仕事もある。それらの役職には最高経営責任者、エンターテイメント部長、財務部長、人事部長などが挙がる。またSPJAは営業、管理職、法的弁護の専門家も雇っている。
2009年3月27日、トゥルーリー・カラハシが11年間アニメ・エキスポとSPJAの最高経営責任者を務めた後辞任した。
2009年9月、元ユニバーサル・スタジオ幹部のマイケル・ラッタンツィオがSPJAの新しい最高経営責任者として任命される。
2010年1月にはアニメ・エキスポの上層部(コンコム)8人により異なる理想論や和解し難い不和からマイケルはSPJAの希望により解任すると発表。マイケルが2004年からこの団体が親しい関係を築いてきたPRや営業の請負業者の突然の解雇から始め、SPJAのマーケティングを徹底的に再編成しようとしたことが原因である。更に副会長と過去にチームに在籍し戻ってきた二名を残し、他にも二人他の理由で団体を去った。
2010年9月、マイケル・ラッタンツィオは最高経営責任を辞任。会長であったマーク・ペレスが代理最高経営責任となり、2011年8月に正式に会長の座を降り、最高経営責任として任命された。
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