福山大学(ふくやまだいがく、英語:Fukuyama University)は、広島県福山市に本部を置く、日本の私立大学である。広島県福山市と広島県尾道市にキャンパスがある。略称は福大である。
2024年(令和6年)4月より、工学部の「スマートシステム学科」を「電気電子工学科」に、生命工学部の「生物工学科」を「生物科学科」に、「生命栄養科学科」を「健康栄養科学科」にと、3つの学科名を変更する(2024年4月時点で3つの学科の1年生から4年生の全学年が対象)。
開学は1975年である。現在は、経済学部、人間文化学部、工学部、生命工学部、薬学部の5学部を持つ総合大学である。また、大学院には、経済学研究科、人間科学研究科、工学研究科、工学研究科生命工学系、薬学研究科の5研究科がある。キャンパスの所在地は、広島県福山市東村町三蔵985(通称「福山市学園町1番地三蔵」)と、広島県尾道市因島大浜町452−10である。関連施設として、広島県福山市のキャンパス敷地内に女子学生寮(爽風館)がある。また、広島県福山市丸之内1丁目2番40に、学校法人福山大学社会連携推進センターがある。姉妹校として、同じ学校法人福山大学を設置者とする福山平成大学がある。
福山大学は、地域社会に広く開かれた大学として、学問にのみ偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重し、調和的な人格陶冶を目指す全人教育を行う。この建学の精神は、次の三蔵五訓としての教育の理念と一体である。
三蔵五訓
福山大学は,教育基本法の精神に則り,学校教育法の定めるところに従い,広く知識を授けるとともに深く専門の学芸を教授・研究し,知的・道徳的及び応用的能力を展開させ,人格円満で教養の高い有為な人材を育成することを目的としている。また, 本学の知的資源を提供することによって地域社会の発展に寄与するとともに, 地域から国際社会につながる未来創造人を育成することを使命としている。
福山大学は、信頼と愛に基づく人間関係を育む<心情と愛の教育>、人の生命を尊重し自然を畏敬する<人間と自然を尊ぶ教育>、理論と実践とをつなげる<知行合一の教育>により、豊かな人間性を基盤に調和のとれた人格陶冶を目指す「全人教育」を教育理念としている。
この教育理念を実践するために、次の教育目的を定めている。
すべての学部・研究科。
内海生物資源研究所(マリンバイオセンター)、マリンバイオセンター水族館
三蔵祭運営委員会 - 企画部・制作部・渉外部・広報部・管理部
他多数
他多数
協定校
2024年1月10日、広島県警福山西警察署は福山大学3年生の男Aを大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。逮捕容疑は2023年9月2日午後6時40分ごろ、福山市今津町のコンビニで乾燥大麻約1グラム(0.989グラム)を所持した疑いである。Aは10日に逮捕された際の尿検査で大麻の陽性反応が出た。2023年9月2日夜にコンビニ店内に落ちていたビニール袋入りの乾燥大麻を店員が見つけ、コンビニから「不審な落とし物がある」と福山西署が通報を受けて防犯カメラの映像などからAが浮上し逮捕に繋がった。
2024年1月11日午前、Aは福山大学学友会サッカー部員であることから、広島県警は福山大学内の部室(福山市東村町)を家宅捜索した。同日、福山大学学長が福山大学公式サイトに、本学の学生が2024年1月10日に大麻所持の容疑により逮捕されたことを認めお詫びを掲載した。警察の取り調べにAは「まちがいありません」と容疑を認めた。今回の事件を受けて、同11日から福山大学は学友会サッカー部員約120人全ての部員を対象に緊急聞き取り調査を開始した。
2024年1月12日、Aは送検された。
2024年1月23日、広島県警組織犯罪対策第三課や福山西署は、福山大学学友会サッカー部員で同大学2年生の男Bを大麻リキッドを譲渡の疑い(大麻取締法違反)で逮捕した。同年1月10日午前2時15分ごろ、Bは福山市内の自宅で、大麻成分の入った液体「大麻リキッド」約0.628グラムが入った容器1本をAに有償で譲り渡した疑いである。警察がAを逮捕する前にAの自宅を捜索したところ大麻リキッドを発見し、AがBの関与を供述したことからB逮捕に繋がった。また、乾燥大麻を所持したとして既に逮捕されていたAは大麻取締法違反(譲り受け)で再逮捕された。AとBは「間違いありません」と容疑を認めた。警察によるAのスマートフォン解析によりAとBはSNSで受け渡しの場所や金額についてやりとりしていたことが分かった。また、福山大学による学友会サッカー部員約120人聞き取りの際にBは関与を否定していた。Aはこれまでの警察の調べに対し「ほかにも複数が大麻を使用していた」と供述した。同23日、福山大学学長が福山大学公式サイトに、本学の学生が2024年1月23日に新たに大麻取締法違反の容疑で逮捕されたことを認め2回目のお詫びを掲載した。福山大学広報部長は「調査に強制力はなく、学校である以上、学生を信じるしかなかった」と取材で説明した。警察は大麻リキッドの入手ルートを含め詳しく調べた。
2024年1月25日朝、AとBは広島地方検察庁福山支部に送検された。福山大学が1月11日から学友会サッカー部の部員約120人から聞き取り調査を行ったが、大麻に関与したという話は出ていない。
2024年1月26日現在、福山大学学友会サッカー部は活動を自粛していて再開のめどは立っていない。
2024年1月31日、広島県警組織犯罪対策三課などは、福山大学学友会サッカー部で同大学4年生の男Cと3年生の男Dを大麻取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕した。2024年1月10日午前2時半ごろ、福山市東村町の路上で大麻を若干量所持していた疑いである。既に逮捕されているAとBが「福山市内で(A、B、C、Dの)4人で大麻を吸った」と供述し、CとDの関与が発覚し逮捕に繋がった。Cは「(A、B、C、Dの)4人で大麻を吸った」と供述し、Dは「間違いありません」と容疑を認めている。今回の事件をめぐり福山大学は学友会サッカー部員約120人に聞き取り調査を行ったが、CとDは大麻への関与を否定していた。同31日、福山大学学長が福山大学公式サイトに、本学の学生が2024年1月31日に新たに大麻所持の容疑により逮捕されたことを認め3回目のお詫びを掲載した。また、ちょうどこの日は、福山大学は31日から2月1日、2日と3日間の日程で運動部を対象に薬物乱用防止研修の実施を始めた初日の真っ最中で、研修の冒頭で福山大学学長が「この研修をゼロからの再生の第一歩にしたい」と挨拶し、同大学薬学部薬学科石津隆教授による講義「薬物乱用防止研修 身近に迫る薬物の恐怖!」が行われ、学友会サッカー部や野球部などに所属する学生約60人が参加した。取材を受けた同大学学友会サッカー部キャプテン(3年生)は「自分たちが知らない薬物の怖さも教えてもらった。もしやっている人がいたら、それは駄目だと言える人間になる」と誓った。警察は引き続き、大麻の入手経路などの捜査を進めた。
同2024年1月31日、福山大学学友会サッカー部は、広島県学生サッカー連盟に天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会広島県予選出場辞退を申し入れた。
2024年2月1日、CとDは送検された。捜査で、1月10日にBがAに大麻リキッドを譲渡した時間帯にCとDが合流し、路上で大麻をA、B、C、Dの4人で回して吸ったと明らかになった。警察は、4人が常習的に大麻を吸っていた可能性も視野に、4人で所持した大麻の特定や、すでに押収している大麻の入手ルートの解明を進めるとともに、ほかにも関わった学生などがいないか交友関係を捜査を進めた。
2024年2月9日、広島地検福山支部はCとDの2人(1月31日に逮捕)を処分保留で釈放した。捜査関係者によると、逮捕された4人のうち複数人が、1月10日未明に福山大キャンパスにほど近い福山市東村町の「路上で、たばこ状に包んだ乾燥大麻を4人で回して吸った」という趣旨の供述をした。また、広島地検福山支部はBも処分保留としており、広島県警は今後、任意で捜査を続けるとした。
2024年2月20日、広島県警は岡山県倉敷市の建設作業員の男Eを大麻取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕した。2024年1月9日午後7時45分ごろ、Eは倉敷市新田のコンビニの駐車場で帰省中のAに乾燥大麻1グラムを4000円で譲り渡した疑いである。Aの供述などからEが浮上し逮捕に繋がった。EはAが大学進学する前の倉敷市の先輩と後輩の関係で、Aはこれまでの取り調べに「Eから大麻を譲り受けてほかの学生3人(B、C、D)と吸った」などと説明しており、広島県警は、1月9日にEがAに倉敷市で乾燥大麻を譲渡し、翌10日未明にA、B、C、Dの4人が福山市内の路上で大麻を紙に巻いた状態で回して吸ったとみている。Eは警察の取り調べに対し「(譲渡は)事実ではない」と供述して容疑を否認した。Aは起訴され、B、C、Dの3人は釈放されて在宅での捜査が続けられた。
2024年2月21日朝、Eは送検された。Aは2023年9月に福山市内で大麻を所持していた罪で起訴されているが、捜査関係者によるとその時に所持していた大麻はEから譲り受けたものではない可能性がある。警察は大麻の入手先などを捜査を進めた。また、同日、2024年2月14日付けでBは大麻取締法違反(譲り渡し)の罪で起訴、Aは大麻取締法違反(譲り受け)の罪で追起訴された、と報じられた。起訴状などによると2024年1月10日、Bが福山市内の自宅で大麻リキッド約0.628グラムを7000円の約束で受け渡し、Aが受け取った疑いである。
2024年2月27日、広島地方裁判所福山支部でAの初公判があり、「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察は「Aは大学1年の冬から友人らとともに大麻を購入し使用していた」「2023年9月2日に福山市内のコンビニエンスストア付近で氏名不詳の密売人からチャック付きのプラスチック袋に入った大麻を購入してバッグに入れた」そして「その後、たばこを買おうとコンビニエンスストアに入って財布を取り出したところ大麻が入った袋を落とし、発見した店員が通報したことで発覚した」と述べた。弁護側は報道陣の取材に対し「すべての起訴が終わってないが争うつもりはない」と答えた。次の裁判は2024年3月22日に行われる予定。福山大学学友会サッカー部を巡り、関係者の間で困惑が広がっている。
2024年2月28日、福山大学学長が福山大学公式サイトに「元サッカー部員による不祥事に対する大学としての対応」を掲載し説明した。福山大学学長より学友会サッカー部部長・監督・コーチに対して厳重注意が行われた。
2024年2月29日、活動自粛中の福山大学学友会サッカー部は近日中の練習再開を目指す、と報じられた。
2024年3月1日、福山大学大学長は、スポーツを含む学生の課外活動を司る学内の委員会がサッカー部の総意に基づき提出された活動再開の上申を審議し可及的速やかに活動を再開させることが適切との判断を下した結果を受けて、学内での活動については3月4日からの再開を認めることとし、対外的な活動については関係諸団体の判断に委ねることとした。福山大学学友会サッカー部が所属する中国大学連盟事務局は4月下旬に開幕する中国大学リーグについて「連盟に参加を禁じる規定はない。大学側と協議していくことになる」とした。同日付けで、福山大学学友会サッカー部員3人A、B、Fは、2023年12月にAの自宅で乾燥大麻を若干量持っていたとして大麻取締法違反(共同所持)で送検された。
2024年3月4日、福山大学学友会サッカー部は活動再開した。
2024年3月12日までに福山区検察庁は、Eを麻薬特例法違反罪(譲り渡し)で略式起訴した。福山簡易裁判所は罰金20万円、追徴金4千円の略式命令を出し、Eは即日納付した。略式起訴と命令はいずれも11日付。
2024年3月13日付で広島地方検察庁福山支部は、福山大学学生Cと同じくDの2人をいずれも「情状全般を考慮した」として不起訴処分にした。
2024年3月22日、広島地方裁判所福山支部でAの公判があり、Aは起訴内容を認めた。検察の冒頭陳述によると、AはBに大麻が欲しい旨を元々伝えており、2014年1月8日にBから通信アプリLINEで大麻リキッドの購入を持ちかけられた。Aは一度、誘いを断ったが、Bから「値段は1万円を切る」と伝えられるとAはBに分割での購入を願い出て、1月10日にAはBから大麻リキッドを受け取った。次回公判は、4月26日予定。
2024年3月29日、中国大学サッカー連盟が福山大学学友会サッカー部を無期限の活動停止を検討していることが報じられた。
2024年4月1日、広島県警はA、Bと福山大学学生(当時2年生)男F(犯行当時福山大学学友会サッカー部員)の3人を大麻取締法違反(共同所持)の疑いで書類送検した。広島県警組織犯罪対策3課によると、容疑は2023年12月10日午後7時半ごろ、3人は共謀して福山市内にあったAの自宅で乾燥大麻を若干量所持した疑い。3人は「売人から一緒に買った」と容疑を認めたうえで、「売人から買った大麻を紙たばこにして3人で回して吸った」などと供述したが、入手ルートは特定できなかった。警察は、福山大学学友会サッカー部に所属していたあわせて5人が大麻を使用していたと結論づけ、これまでの捜査で関与した学生の全容が明らかになったことから、この4月1日の書類送検をもって、一連の事件捜査を終えた。この4月1日の送検について福山大学の担当者は「全く把握しておらず、驚いている。連絡はなく、捜査を受けた学生(F)が誰なのかもわからない。部員であれば残念だが、部活をどうするかなどについても、現時点では対応のしようがない」と取材にコメントした。
2024年4月9日付けで広島地検福山支部は、2023年12月にAの自宅で乾燥大麻を若干量持っていたとして書類送検された福山大学学友会サッカー部員A、B、Fの3人について、「情状全般を考慮した」として不起訴処分とした。Aの公判は続いており、Bは大麻リキッドで起訴された公判が控えている。
2024年4月13日夜、中国大学サッカー連盟は理事会で処分案を決めた。処分は確定しておらず、今後、日本サッカー協会の裁定委員会が中国大学サッカー連盟の処分案を踏まえ最終決定する。処分が確定するまでは、中国大学サッカー連盟の公式戦に出場可能で、福山大学学友会サッカー部は4月28日開幕の中国大学リーグ1部にエントリーしている。
2024年4月19日、広島地方裁判所福山支部で大麻リキッドを譲渡したなどのBの初公判が行われた。Bは起訴内容を認め、検察側が懲役1年を求刑して即日結審した。Bは、「高校2年の時に地元の友人に誘われ、大麻を吸い始めた」「仲間と吸うことが多く、娯楽感覚だった」と述べた。検察はBは、「逮捕を免れるために大麻リキッドを川に捨てた」「高校2年生の頃から繰り返し大麻を入手・吸引していて、依存性があり、再犯のおそれもある」「他人に大麻リキッドを譲り渡して拡散するなど、規範意識が希薄だ」「地元の知人という大麻の購入元を明らかにしておらず、再犯の懸念もある」として懲役1年を求刑した。弁護側は「大麻の売買は初めてで、仲間内で行われたことなどから悪質ではない」「深い罪の意識があり反省している」「家族や大学に迷惑をかけたことを反省している」「医療機関の依存症外来に通い、専門家の指導を受けている」などと情状酌量を求めた。 Bは「自分のとった軽率な行動を非常に後悔しています。今後は、一切大麻と関わらないと誓います」と述べた。判決は4月26日予定。
2024年4月26日、広島地方裁判所福山支部(松本英男裁判官)はBに、「安易に興味本位から大麻を使用し始め、今回も初めてではなく大麻への親和性が認められる。求められるまま大麻を譲り渡しており、規範意識にも相当に問題がある」と指摘したうえで、「犯行を認めて今後は大麻を使用しないと述べて反省している」、母親による監督や、「反省の態度と更生の意欲を示し、21歳と若年で前科もない」ことなどから、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決を言い渡した。同日、Aの裁判も開かれ、検察は「大学1年の頃から大麻の入手・吸引を繰り返し依存性が認められ、犯行に至った意思決定は非難に値する」「所持した量も決して少ないものではない」「規範意識が薄いと言わざるを得ない。猛省と再犯防止のため厳正な処罰が必要だ」として懲役1年を求刑した。判決は5月8日予定。
2024年5月8日、広島地方裁判所福山支部(松本英男裁判官)はAに、「所持していた大麻を紛失し、その時点で検挙のおそれを認識していたのに大麻リキッドを譲り受けの犯行に及んでいて、大麻に対する親和性が認められ、規範意識にも相当問題があり、刑事責任を軽くみることはできない」と指摘したうえで、「被告は犯行を素直に認め、事の重大性を理解し、反省の態度と更生の意欲を示している」などとして懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
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