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国鉄タキ16100形貨車


国鉄タキ16100形貨車


国鉄タキ16100形貨車(こくてつタキ16100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。

本形式と同一の専用種別であるタキ8050形についても本項目で解説する。

タキ16100形

タキ16100形は、サラシ液専用の35t 積タンク車として1969年(昭和44年)7月11日から1974年(昭和49年)8月3日にかけて3ロット4両(タキ16100 - タキ16102、タキ16104)が、川崎重工業の1社のみで製作された。何故か16103は当初より欠番である。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

本形式の他にサラシ液を専用種別とする形式には、タ4100形(3両)、タラ600形(2両)、タラ700形(2両)、タサ4900形(1両)、タキ4900形(1両)、タキ4950形(4両)、タキ8050形(1両、後述)、タキ18500形(6両)の8形式があった。

所有者は、望月燃料、大和紡績の2社でありその常備駅は東海道本線の岩淵駅(現在の富士川駅)、山陰本線の益田駅であった。

1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、80(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合3(小))が標記された。

荷役方式は、タンク上部の液入管からの上入れ、S字管を使用した液出管と空気管使用による上出し方式である。

車体色は黒色、寸法関係は全長は11,300mm、全幅は2,610mm、全高は3,715mm、台車中心間距離は7,200mm、実容積は30.9m3、自重は17.5t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1両(タキ16102)がJR貨物に継承されたが、1990年(平成2年)2月に廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。

  • 昭和44年度 - 2両
    • 川崎重工業 2両 望月燃料(タキ16100 - タキ16101)
  • 昭和47年度 - 1両
    • 川崎重工業 1両 望月燃料(タキ16102)
  • 昭和49年度 - 1両
    • 川崎重工業 1両 大和紡績(タキ16104)

タキ8050形

1967年(昭和42年)6月16日にタキ2800形より1両(タキ2943)の専用種別が「サラシ液」に変更され、記号番号は新形式名であるタキ8050形タキ8050)とされた。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

種車となったタキ2943は1951年(昭和26年)7月18日にタキ1400形(タキ1416)として川崎車輛にて製造され、その後1957年(昭和32年)にタキ2800形へ改造された。つまり本車は2回改造され2回形式名が変更された車である。

専用種別変更に伴う改造工事は川崎車輛にて施工され、その改造内容は断熱材、キセ(外板)を撤去し積載荷重は27t に減トンされた。

所有者は、大和紡績であり、その常備駅は山陰本線の益田駅であった。

車体色は黒色、寸法関係は全長は9,560mm、全幅は2,435mm、全高は3,756mm、台車中心間距離は5,860mm、実容積は23.5m3、自重は15.5t、換算両数は積車4.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1978年(昭和53年)1月24日に廃車となり同時に形式消滅となった。

参考文献

  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

  • 国鉄の車両形式一覧


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 国鉄タキ16100形貨車 by Wikipedia (Historical)