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ジリナ - コシツェ線


ジリナ - コシツェ線


ジリナ - コシツェ線(ジリナ - コシツェせん、スロバキア語:Železničná trať Žilina – Košice)は、スロバキア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は180

歴史

1870年9月1日に、コシツェ - キサク間がキサク - プレショウ間と同時に開業した。その後1871年から1872年にかけて、残りの区間がジリナ側から順次開業した。

急増する交通量のため、1930年代中期より複線化工事がはじまって、1955年まで長引いた。その過程でストレチノトンネルおよびヴァーフ川鉄道橋が追加で建設されるのが必要であった。ルジーン - マルゲツァニ区間が、ルジーン地域の山池造成のために、複線化工事の際に移設された。電車線は1956年から1961年まで設備された。1970年代にリプトフスカー・マラ山池は水力発電の目的に造成されて、リプトフスキー・ミクラーシュ郡の区間移設が不可避であった。

1993年にこの路線は、チェコスロバキアの分離の結果でスロバキア国鉄の所属となった。2020年9月25日に鉄道施設運営主体のスロバキア国鉄がポプラド - シュトルバ区間の改修工事を開始した。工事の目的はブラチスラヴァ - コジツェ区間鉄道の現代化であり、工事費の中、7700万ユーロはEUの支援プログラムにより調達される。

運行形態

優等列車はプラハ発着便またはブラチスラヴァ発着で、それぞれ別の種別名となっているケースが多い。SC,RJ,EN,ECがプラハ発着、RJ,Rがブラチスラヴァ発着である。

超特急「スーパーシティ(SC)」

プラハ~ジリナ~コシツェ間に、一日1往復運行する。ジリナ以西は127号線に直通する。プラハ~コシツェを7時間半で結ぶ。

2015年以前は、シトルバを通過していた。

超特急「インターシティ(IC)」

ウィーン/ブラチスラヴァ - ジリナ - コシツェ間に運行しており、下記2系統に分かれる。

  • 速達便(キサク、ポプラドのみ停車)
    一日1往復の運行で、ブラチスラヴァ~コシツェを4時間40分で結ぶ。ウィーンにも直通する。2016年末に運行を開始した。
  • 主要駅停車便(旧レギオジェット)
    一日3往復運行している。ジリナ以西は120号線に直通する。ブラチスラヴァ~コシツェを5時間で結ぶ。なお、2020年春は運休、夏は一日1往復のみ運行。
    過去の運行形態
    2015年以前は、全列車がシトルバおよびスピシスカー・ノヴァー・ヴェスを通過していた他、夜行便も週3往復運行されていた。
    2016年度および2017年冬に限り、レギオジェット(RJ)として運行していて、大部分がシトルバにも停車していた。
    2020年春から2021年冬にかけて、運休や減便があったが、2021年4月10日に運行を再開した。

  • 過去の運行便
    2015年以前にも、上記旧レギオジェットとは別に、一日2往復(休日は1~3往復)運行していた。なお、週1往復のみフメンネー発着があり、ヴェリカー・ロヂナ以東で188号線に直通していた。
    2019年5月に、7日間限定で、コシツェ発ブラチスラヴァ行夜行列車が一日1本運行していた。この列車は、途中ポプラド・タトリ、リプトフスキー・ミクラーシュのみに停車する。

超特急「レギオジェット(RJ)」

下記1系統が運行している。

  • プラハ - ジリナ - コシツェ
    一日3往復運行する(昼行2往復、夜行1往復)。ジリナ以西は127号線に直通する。所要時間は、昼行便が8時間、夜行便が8時間半。
    過去の運行形態
    2015年以前は、ユーロシティ(EC)として、一日2往復運行していた(昼行1往復、夜行1往復)。また、全列車マルゲツァニを通過していた。
    2015年末に、種別がレギオジェットに変更された。
    2016年末に、夜行便のみマルゲツァニ停車となった。
    2017年末に、一日3往復に増発された。
    2020年春 - 2021年春にかけて、昼行1往復が運休していた。

  • 過去の運行系統
    2017年以前は、プラハ - ジリナ - ヴルートキ - ズヴォレン間に一日1往復運行していた。ジリナ以西は127号線に、ヴルートキ以東は170号線に直通していた。2015年以前はユーロシティ(EC)として運行していた。
    2016年度、および2017年冬に限り、ブラチスラヴァ - ジリナ - コシツェ間に、一日3往復運行していた。詳細は下記インターシティ(IC)の項目を参照。

寝台特急「ユーロナイト(EN)」

下記2系統が運行している。

  • スロヴァキア号: プラハ/ブラチスラヴァ - ジリナ - コシツェ - フメンネー
    一日1往復運行する。ジリナ以西は127号線に直通する。プラハ~コシツェを9時間40分~10時間20分で結ぶ。プラハ行に限り、シトルバ、クラリョヴァニ、ヴルートキを通過する。ブラチスラヴァ発の車両を連結し、ジリナで併結・分割する(ジリナ以西は区間リーフリク(RR)として運行)。
    過去の運行状況
    かつては、コシツェ発着であった。また、ブラチスラヴァ行の車両はコシツェ方面行のみ連結していた。上下ともシトルバ、マルゲツァニを通過していた他、クラリョヴァニはコシツェ方面行が通過、プラハ方面行が停車であった。
    2015年末に、上下ともクラリョヴァニ、ヴルートキに停車する様になった。
    2017年末に、フメンネーまで延伸され、上下ともブラチスラヴァ行の車両を連結する様になった。
    2018年末に、上下ともマルゲツァニ停車となった一方、コシツェ方面行がシトルバ停車、プラハ方面行がクラリョヴァニ、ヴルートキ通過となった。

  • 過去の運行系統
    • プラハ - ジリナ - コシツェ (ボヘミア号)
      2015年以前は、プラハ - フメンネー間のリーフリク(R)として一日1往復運行していた。ジリナ以西は127号線に直通していた。コシツェ以東は190号線に直通していた。また、ジリナ方面のみ、ブラチスラヴァ行の車両を連結し、ジリナで分割していた(ジリナ以西は区間リーフリク(RR)ポロム号として運行)。プラハ~コシツェを9時間~9時間半で結んでいた。
      2015年末に、ユーロナイト(EN)に格上げされた。また、キエフ発着の車両を連結する様になり、コシツェ以東で分割、普通列車として190号線に直通する様になった。
      2017年末に、季節運行列車となり、プラハ - コシツェ間のみの運行となった。
      2018年末にマルゲツァニ通過となった。
      2019年末に運行休止。

超特急「ユーロシティ(EC)」

  • LEOエクスプレス号: プラハ - ジリナ - キサク - プレショフ - キサク - コシツェ (LEO Express社の運行)
    一日2往復の運行。ジリナ以西は127号線に直通する他、途中188号線のキサク - プレショウを往復するルートとなる。スピシスカー・ノヴァー・ヴェス - プレショウ間は、キサク駅を経由せず、短絡線を通って直通する。所要時間は9時間前後
    過去の運行状況
    2015年末に、一日2往復の運行を開始した。スピシスカー・ノヴァー・ヴェス - プレショウ間は、キサク駅を経由せず、短絡線を通って直通していた。
    2019,20年度は、プレショウ - コシツェ間でもキサクを通過していた。
    2021年度に限り、1往復がプレショウを経由しないルートとなった。また、残りの1往復もキサク停車であった(188号線への入線時、および180号線への復帰時、それぞれ1回ずつ計2回停車)。
    2022年度は、2020年以前の運行形態に戻り、キサク停車となった。

  • 過去の運行系統
    • LEOエクスプレス号: プラハ - ジリナ - コシツェ (LEO Express社の運行)
      2015年以前、一日2往復運行していた。スピシスカー・ノヴァー・ヴェスを通過していた。ジリナ以西は127号線に直通していた。所要時間は8時間20分前後。
      2016年度以降、プレショウ経由便のみが運行していたが、2021年度に限り一日1往復が復活し、スピシスカー・ノヴァー・ヴェスにも停車していた。
    • コシチャン号、ロハーチェ号: プラハ - ジリナ - コシツェ
      当初はコシチャン号として、週1往復運行していた。ジリナ以西は127号線に直通していた。所要時間は7時間半。なお、シトルバとヴルートキを通過し、キサクに停車していた。
      2015年末に、ロハーチェ号に改称された。
      2018年末に休止。

特急「リーフリク(R)」

下記2系統が運行している。

  • タトラン・ゼンプリーン号: ブラチスラヴァ - ジリナ - コシツェ - フメンネー
    一日1往復の運行。ジリナ以西は120号線に、コシツェ以東は190号線に直通する。シトルバを通過する。
  • タトラン号: ブラチスラヴァ - ジリナ - コシツェ
    2時間に1本の運行。ジリナ以西は120号線に直通する。所要時間は6時間。
  • 過去の運行系統
    • ファトラン号: オストラヴァ - ジリナ - ヴルートキ - バンスカー・ビストリツァ
      2015年以前はズリーフレニー・ヴラク(Zr)として運行して、ジリナ - ビストリツァ間に2時間に1本運行していた。ヴルートキ以東は170号線に直通していた。
      2016年度に、レギオナルエクスプレス(REX)に種別変更された。
      2017年度は、半数がオストラヴァまで延伸された。ジリナ以西は127号線に直通していた。
      2021年末に休止。

特急「区間リーフリク(RR)」

  • タトラン号: トレンチーン - ジリナ - コシツェ
    一日1往復の運行で、週1日に限り2本運行する。ジリナ以西は120号線に直通する。週1日の増発便を除き、ジリナ以西快速として運行する。
    過去の運行形態
    2019年以前は、「カッソヴィア」号の愛称名(週1日の増発便は「ホポク」号)で運行していた。ジリナ - ポプラド間でプラハ発着の車両を連結し、ジリナ以西は寝台特急スロヴァキア号に連結されて127号線に直通していた。
    2019年末に、プラハ発着便の併結を取りやめた。
    2021年末に、愛称名が「タトラン」号に変更された。

  • シャリシャン号: ブラチスラヴァ - ジリナ - マルゲツァニ - フメンネー 【金・日曜運行】
    週1往復の運行。ジリナ以西は120号線に直通する。マルゲツァニ以東は、キサクを経由せず、短絡線経由で188号線に直通する。クロンパヒに停車し、西行に限りリプトウスキー・フラードクにも停車する。
    2019年以前はリーフリク(R)の種別で運行していた。
  • 過去の運行系統
    • タトラン号: ジリナ - ポプラド ( - コシツェ) 【夏季運行】
      2020年に、夏季のみ一日1往復の運行を開始した。ポプラド以東の快速を延伸する形で「ポラーチ」号として運行していた。ポプラド以東は快速として運行していた。
      2021年は「タトラン」号に改称された。
      2021年限りで休止。
    • コシツェ - ポプラド・タトリ
      2018年以前、現在の快速が、この種別で運行していた。

快速「レギオナルエクスプレス(REX)」

下記2系統が運行する。

  • ポプラド - コシツェ 【平日運行】
    平日のみ、一日3往復運行する。
    過去の運行形態
    2018年以前は、一日1-3往復の運行で、種別は区間リーフリク(RR)であった。スピシスケー・ヴラヒ、スミジャニを通過していた。
    2019年度に一日2.5往復となった。また、夏季に限り、休日も一日1往復運行していた他、平日・休日とも一日1往復がジリナまで区間リフリーク(RR)として乗り入れる様になった。
    2019年末に一日3往復となった。当時の愛称名は、それぞれ「タトラン」「ロムニツァ」「ポプラド」であった。タトラン号が、夏季にジリナまで直通していた。
    2021年限りで、夏季の休日、およびジリナへの延長運転が取りやめられた。

  • ブダチーン号: ジリナ - リプトフスキー・ミクラーシュ - ポプラド・タトリ 【平日運行】
  • ホチ号: ジリナ → ルジョンベロク 【平日運行】
    平日のみ一日1.5往復の運行。
    過去の運行状況
    かつては、ジリナ - ルジョンベロク間のみに一日1往復の運行であった。また、ジリナ - クルペリャニ間各駅停車(ただしヴルートキ貨物駅は通過)であった。
    2015年末に、リプトフスキー・ミクラーシュまで延伸された。
    2017年末に、ジリナ方面行に限り停車駅が削減された他(ストレチノ、ヴァリーンも停車駅から外された)、ルジョンベロク始発に短縮された。
    2018年末に、ルジョンベロクまで一日1.5往復、ミクラーシュまで一日1往復に増発された他、西行の列車はポプラド・タトリ始発となった。
    2019年末に、ポプラド・タトリまで一日1往復に増発された。なお西行は、ミクラーシュ以東普通列車として運行する様になった。
    2020年末に、西行がストレチノとヴァリーンに停車する様になった。
    2021年末に、西行が全区間快速として運行する様になった。

  • コシツェ - マルゲツァニ - バンスカー・ビストリツァ 【夏季の土曜運行】
    一日1往復の運行。マルゲツァニ以西は173号線に直通する。
    2020年に運行を開始した。2020年はズリフレニー・ヴラク(Zr)の種別で運行していた。
  • プレショウ - - マルゲツァニ - バンスカー・ビストリツァ 【夏季の日曜運行】
    一日1往復の運行。マルゲツァニ以西は173号線に直通する。マルゲツァニ以東は、キサクを経由せず、短絡線経由で188号線に直通する。
    2020年に運行を開始した。2020年はズリフレニー・ヴラク(Zr)の種別で運行していた。

普通

下記2系統に分かれる。

  • ジリナ - コシツェ
    1~2時間に1本の運行。ただし、リプトフスキー・ミクラーシュ - ポプラド間は本数が少なく、午前中は6時間程度運行されない時間帯もある他、休日は一日5往復しか運行していない。
    2019年以前は、休日一日3往復の運行であった。
  • リパニ - キサク - コシツェ
    1時間に1本の運行。キサク以北は188号線に直通する。

過去の運行種別

  • 超特急「エクスプレスニー・ヴラク(Ex)」
    プラハ~ジリナ~ヴルートキ~ズヴォレン~ブラチスラヴァ間に、一日2往復運行していた。ジリナ以西は、他のプラハ発着便と違って120号線に直通し、ヴルートキ以東は170号線に直通していた。2015年12月、全列車がジリナ発着となり休止。
  • 快速「ズリーフレニー・ヴラク(Zr)」
    • ジリナ~ヴルートキ~ズヴォレン
      2015年12月、種別名をレギオナルエクスプレス(REX)に変更した。
    • ポドフラヂェ - ヴラヒ - ノヴァー・ヴェス 【夏季の土曜・休日運行】
      2020年に限り、一日4往復運行していた。ヴラヒ以西は187号線に直通していた。停車駅はレギオナルエクスプレス(REX)と同じであった。

駅一覧

以下では、スロバキア国鉄180号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • SC:超特急「スーパーシティ」 ※プラハ発着
    • IC:超特急「レギオジェット」 ※ブラチスラヴァ発着
    • RJ:超特急「レギオジェット」 ※プラハ発着
    • EN:寝台特急「ユーロナイト」 ※プラハ発着
    • EC:超特急「ユーロシティ」 ※プラハ発着
    • R:特急「リーフリク」 ※ブラチスラヴァ発着
    • RR:特急「区間リーフリク」
    • REX:快速
    • Os:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過

(*1): 2015年以前の駅名は「ストレチノ」。

参考文献

  • Josef Gonda (1898) (ドイツ語). Das Eisenbahnwesen in Ungarn vom Jahre 1867 bis zur Gegenwart. Geschichte der Eisenbahnen der Oesterreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska. pp. 355–418. https://archive.org/details/geschichtedereis03aust/page/n5/mode/2up 
  • Röll (1914) (ドイツ語). Enzyklopädie des Eisenbahnwesens: Kaschau-Odenberger-Eisenbahn. Band 6. Berlin / Wien: Urban & Scharzenberg. pp. 331, 332. http://www.zeno.org/Roell-1912/K/roell-1912--061-0331 

外部リンク

  • 路線経路、主要施設、許容速度: OpenRailwayMap
  • Elmar Oberegger. “Kaschau-Oderberger-Bahn” (ドイツ語). oberegger2.org. Elmar Oberegger. 2017年5月25日閲覧。

脚注


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ジリナ - コシツェ線 by Wikipedia (Historical)