『ハリー・ポッター』(英: Harry Potter)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズを原作とする、英米の映画シリーズ。ワーナー・ブラザース製作。現在8作。シリーズ累計の興行成績は世界歴代3位の77億ドル。「魔法ワールド」に含まれる。
概要
1999年末、デヴィッド・ハイマンとワーナー・ブラザースとの映画化権の契約が完了。契約金は100万ドルで、ローリングは起こったことに対する発言権を維持し、脚本に意見をいう権利を持ち、とくに英国における特定の種類の商品化に対して拒否権を行使できるようにした。代わりにワーナーは世界中で商標としての「ハリー・ポッター」を管理する権利を得た。
契約が結ばれた段階ですでに1巻から3巻までが2000年のベストセラーリストの上位5位に入っていた。
監督には2000年3月27日に『ホーム・アローン』、『ミセス・ダウト』などを手がけたクリス・コロンバスと契約。
ハリー・ポッター役はイギリス中の学校をまわってオーディションを繰り返し、興味がある子はワーナー・ブラザースのウェブサイトを通じて連絡するようにと呼びかけた。最終的にハイマンが友人と一緒にウェスト・エンドの劇場に芝居を観に行ったとき、その友人の息子で演技の世界で活動を始めたばかりのダニエル・ラドクリフに目が止まった。
また、監督のクリス・コロンバスは「ホーム・アローン」シリーズでマコーレー・カルキンの両親が映画が原因で離婚したことを反省し、両親にも注意して審査した。
ミネルバ・マクゴナガル役にはデイム(大英帝国勲章)の称号を持つマギー・スミス、セブルス・スネイプ役にはアラン・リックマン、アルバス・ダンブルドア役にはリチャード・ハリス、モリー・ウィーズリー役にはジュリー・ウォルターズ、ほとんど首無しニック役にはジョン・クリーズと英国の名優を揃えた。
ルビウス・ハグリッド役には原作者ローリングの希望でロビー・コルトレーン、脚本を担当するのは『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』を手がけたスティーブ・クローブスに決まった。
撮影地には多くの観光名所から是非にという申し出が殺到したが、最終的にはグロスター大聖堂が本シリーズのおもな舞台となるホグワーツ魔法魔術学校の主要な撮影地に選ばれた。ほかにもウィルトシャー州のラコック大修道院、ダラム大聖堂、ホイットビー大修道院などで撮影が行なわれた。ロンドンのオーストラリア高等弁務官事務所はホグワーツとグリンゴッツ両方の舞台となった。ノースヨークシャーにあるゴースランド駅はホグズミード駅になった。
子役たちは撮影中は休学していたが、学業を続けることが法律で義務付けられているので、個人教師も一緒に撮影地を回ることになった。イギリスは冬の天気が悪いため撮影はたびたび延期され、2001年3月終了というスケジュール通りにはいかず、子供たちの休学期間を7月まで延長することになった。
撮影が行なわれたイングランドのリーブスデン・スタジオでは、映画の撮影に使用されたセットや小道具、衣装などを見学できる「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン-メイキング・オブ・ハリー・ポッター」というツアーを行なっている。日本では、としまえん閉園後の跡地において、世界で2か所目となる同様の展示を行なうテーマパーク「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の設立が2020年8月に正式決定され、2023年6月16日に開業した。
2022年1月1日には、映画第1作『賢者の石』公開20周年を記念し、キャストやスタッフが集結した特別番組『ハリー・ポッター20周年記念: リターン・トゥ・ホグワーツ』(Harry Potter 20th Anniversary: Return to Hogwarts)がHBO Maxで配信された。
おもな撮影地
ホグワーツ城はアニック・カースルとダラム大聖堂が基になっていることから撮影にも使用された。以下に、いくつかの撮影地を掲載する。
- ハリー・ポッターの村(Harry Potter village)とも呼ばれるレイコックや村の修道院が撮影場所となった。
一覧
受賞
興行収入
ランキング
キャスト
スピンオフ
2013年9月12日、ワーナー・ブラザースは『幻の動物とその生息地』「1巻P102九行目」(Fantastic Beasts and Where to Find Them)を元にした映画を制作することを発表。第1作は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。『ハリー・ポッター』シリーズから約70年前のニューヨークが舞台となる。脚本はJ・K・ローリング。全5部作予定 。
テレビ放送
日本
2010年7月に日本テレビが当時公開されていなかった第7作と第8作を含む全シリーズの地上波放映権を獲得。『金曜ロードショー』→『金曜ロードSHOW!』にて放送した。
アメリカ
2016年にNBCユニバーサルが2018年から2025年までのテレビ放送とデジタル配信の独占放映権を獲得。USAネットワークやSyfyなどの系列テレビ局にて、全シリーズと「ファンタスティック・ビースト」シリーズを放送している。
なお、2020年5月27日からワーナー・ブラザーズの親会社であるワーナーメディアが定額制動画配信サービス「HBO Max」を開始するのに伴い、アメリカ国内でのデジタル配信権をNBCユニバーサルから買い戻している。
HBO Maxは本シリーズ第1作の公開20周年を記念した特別番組を制作し、2022年1月1日に配信した。日本では『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』として、U-NEXTから同月8日に独占配信した。
映像ソフト化
発売・販売元はワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント。
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- ディスク22:『死の秘宝 PART2』本編Blu-ray 3D
- ディスク23:特典Blu-ray
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- 封入特典
- フォトブック<完全翻訳版>(390P)
- 各寮のトリビアカード(グリフィンドール / ハッフルパフ / レイブンクロー / スリザリン)
- その他特典
- ピクチャーレーベル仕様
- バック・トゥ・ホグワーツ仕様 特装パッケージ
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)
- Growing Up with Harry Potter – photo essay by Time(英語)
- [1](英語)
- Harry Potter United States Postal Service(英語)
- Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) - X(旧Twitter)(英語)
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