![サンデーうぇぶり サンデーうぇぶり](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
『サンデーうぇぶり』は、2016年より小学館が配信している日本のウェブコミック配信サイトおよび漫画配信アプリ。『週刊少年サンデー』『ゲッサン』『月刊サンデーGX』の3誌合同により開設され、各誌にて連載されている作品や過去の作品の再掲載、オリジナル作品の連載を行っている 。
アクティブユーザー数は月間で190万人、日間で65万人であり、公式Xアカウントのフォロワー数は3万9000人(2024年現在)を獲得している。また、オリジナル作品である「死神坊ちゃんと黒メイド」(イノウエ)は、コミックスの累計発行部数が180万部を突破するほどの人気作となっている。
なお本稿では、ウェブサイトとしてのサンデーうぇぶりを「ウェブ版」、アプリとしてのサンデーうぇぶりを「アプリ版」として記述する。
「うぇぶり」という名称は、WEB(ウェブ)とEVERY(エブリー)をかけ合わせたもので、「サンデー系列全誌が毎日素敵な漫画をお届けする漫画サイトにしたい」という思いを込めたものである。
元々は『週刊少年サンデー』のブランドの下に新人作家らが集まり、その過程で新作を生みだす仕組みをデジタル上で実現することを目的として開設された。同誌の前編集長である市原武法はウェブ版の開設にあたり、「新人作家さんたちの熱量に応え、新人さんたちの作品発表の場所をさらに拡大するためにも、すごく魅力的な漫画WEBサイトにしたい」と述べている。
2016年6月15日にティザーサイトが開設され、22日に連載ラインアップとして、「すうの空気攻略」(福井セイ)、「ササミは心配中毒」(五箇野人)、「ジンメン」(カトウタカヒロ)、「漫画学科のない大学」(ゆずチリ)の4作品に、『ゲッサン』より「聖船のラー」(繭住翔太)、『月刊サンデーGX』より「Cue」(花見沢Q太郎)、「今際の路のアリス」(麻生羽呂/黒田高祥)、『週刊少年サンデーS』より「指定暴力少女しおみちゃん」(井上和郎)を加えた計8作品が発表された。
2017年8月にアプリ版がリリースされ、2018年7月に100万ダウンロードを突破。
2018年10月にはロゴデザインを一新し、それまで使用していた旧ロゴから『週刊少年サンデー』のシンボルマークでもあるナマズマークを取り払ったデザインのものに差し替えた。
2019年8月に後述するアプリ版の大型リニューアルに伴い、雑誌の定期購読、会員登録、ログイン、作品の閲覧および購入といった機能がアプリ版に統合された(ただし作品の試し読みは引き続きウェブ版でも可能)。
2021年11月にアプリ版より遅れる形でウェブ版がリニューアルされ、2022年3月にはアプリ版が1,100万ダウンロードを突破した。
2023年12月に動画配信サービスLeminoにて配信されたリアリティ番組「MANGA甲子園」への全面協力を行っている。
アプリ版では、リリース当初コイン制を導入し、1コインにつき1ページ読める仕様となっており、ユーザーには毎日無料でもらえる「フリーコイン」が配布されていた。このフリーコインは15分に1ポイントずつ回復するようになっていた他、「レベルアップ機能」により読む量に応じて保有上限が上がり、ヘビーユーザーほど無料で読める作品数が増えるという仕組みになっていた。これはゲームアプリで採用されている「時間経過によってスタミナが回復する」「ゲームプレイによってレベルを上げていく」というシステムを取り入れたものであり、アプリ版だけでなくウェブ版でも同様の仕組みとなっていた。
2019年8月に大型リニューアルが行われ、アイコンを含むアプリ内のデザインが一新。コイン制が廃止され、チケット、ポイント、コインの3種によるアイテム制が導入された。また、リニューアルを記念して、「MAJOR」や「MIX」などの作品において合計460話分が無料配信されるなどのキャンペーンが組まれた。
現在アプリで使用できるアイテムは以下の通り。
アプリ版では、『週刊少年サンデー』『ゲッサン』『月刊サンデーGX』の3誌を定期購読することができ、申し込みを行ったその日から閲覧が可能となっている(ただし閲覧できるのは発売済みの最新号から)。各雑誌の最新号は発売日の当日にアプリの本棚へ自動で追加される仕組みになっており、購読期間終了後も雑誌の閲覧・再ダウンロードができる。加えて複数の雑誌の定期購読や、毎月3日にポイントが大量に配布されるといったメリットもある。
かつては『週刊少年サンデーS』も定期購読の対象となっていたが、現在は対象から外されている。
連載作品は、「オリジナル連載」「レジェンド連載」「並行連載」の3つに区分けされている。並行連載の作品は少年サンデー・ゲッサン・サンデーGX3誌の現行掲載作の後追い連載が中心となっており、過去にこれらの雑誌で連載されていた一部の作品が復刻連載されることもある。
なお、以下は2024年6月現在のラインアップである。
『夜サンデー』は、サンデーうぇぶり内にて提供されている「インモラル」をテーマとした作品レーベル。2019年1月にウェブ版にて告知がなされ、同年2月に開設された。当初は毎日18時から翌朝6時までの時限付きで作品が公開されていたが、2024年現在はこの時限が撤廃されている。また、本レーベルの作品はウェブ版でしか閲覧ができないようになっている。
本レーベルで扱っている作品は、オリジナルの連載と、過去に他誌で連載されたものを再び掲載する復刻連載の2種類に分類される。
以下は2024年5月現在のラインアップ。
サンデーうぇぶり新人賞は、2017年よりサンデーうぇぶりにて開催されている漫画新人賞。「フリー部門」「4ページ部門」「画力部門」(2021年に新設)の3つからなり、審査開始から結果発表まで1週間と短く、「業界最速クラス」の審査を謳っている。賞の入選者には賞金50万円が贈られ、最終候補を含め全ての受賞者には担当を付けることが確約される。
応募締切は毎月末で、締切を過ぎてしまった場合は自動的に次回分へエントリーされる。応募方法は紙やデジタルでの原稿を送る以外にXでの応募も可能となっている。
また、上記3部門以外に、あらかじめ決められたテーマに沿って描かれた作品を募集する「テーマ部門」があるのも特徴で、2017年より断続的に設けられている。テーマ部門の審査員は基本プロの漫画家が務めており、畑健二郎や福地翼、とよ田みのるといった『週刊少年サンデー』や『ゲッサン』にて連載を持つ漫画家が審査を行っている。一方で、漫画家以外の人間が特別審査員として招かれることもあり、過去にはお笑い芸人の井上裕介(NON STYLE)が務めた他、2024年3月期のテーマ部門ではお笑い芸人コンビの真空ジェシカが務めている。
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