![豊橋総合動植物公園 豊橋総合動植物公園](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/Playground_BotanicalGarden.jpg/400px-Playground_BotanicalGarden.jpg)
豊橋総合動植物公園(とよはしそうごうどうしょくぶつこうえん)は、愛知県豊橋市大岩町にある動物園・植物園・自然史博物館・遊園地の4ゾーンで構成される複合施設。愛称は『のんほいパーク』。「のん」(ですね)と「ほい」(やあ、おい)は東三河地方の方言。
豊橋市の動物園は、1899年(明治32年)に豊橋駅前に開園した私立の安藤動物園から始まる。1954年(昭和29年)に公立の豊橋動物園として豊橋公園に開園、1970年(昭和45年)に豊橋子供自然公園として現在の大岩町へ移る。そして1992年(平成4年)に39.6 haの広大な敷地内に整備され、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)として開園に至る。
時期限定で夜間営業であるナイトZOOや、ナイトドリーム(基本的に遊園地だけの夜間営業)なども行う。
入場者数は1992年度の開園時に99万人、豊橋市制施行100周年記念行事で冷凍マンモスを展示した2006年度は92万人、ゾウ放飼場やレッサーパンダ舎のオープンの2019年度には96万人を越えて全国の公立動物園の70園中で8位、私立動物園を含めた90園中では10位になった。2020年度は新型コロナウイルスによる臨時休園が響き、80万人に留まった。
2017年度の時点の開園時からの平均入園者数は74万人。
2021年(令和3年)では130種800頭が飼育されている。アジアゾウは6頭で群れの飼育がされており、これは公的な動物園では最多である。また、今では主な動物園で行われているホッキョクグマの飛び込みも1995年(平成7年)に全国で最初に始めている。ライオンを下方向から見られる通路があるのも国内唯一である。
1970年(昭和45年)の子供自然公園時代に「無柵放養式」と呼ばれる檻(おり)を使わずに堀などで隔離して自然な形で見られるような展示を採用した。これは当時でも最先端の手法とされる。開園当時の獣舎から新しい獣舎へ切り替えた場所は、より自然な姿や生息地の環境を身近に感じることができるようになっている。
展示のテーマごとに割り当てた展示施設は、多くの哺乳類・鳥類などの剥製を示す動物資料館に、日本の動物園にはいないマーゲイの例を含めてアライグマ、アルマジロ、センザンコウ、プロングホーン他を置く。夜行性動物館は館内の照明は、午前9時40分ごろに落とす。注意書きがあり撮影時にはカメラのフラッシュを使わず、AF補助光を必ず解除する。アフリカヤマネ、サーバルキャット、ショウガラゴ、ツチブタ、フェネック、ヨツユビハリネズミを観察できる。
#なかよし牧場エリアでは土曜、日曜、祝日の定時にキソウマに乗馬したり、またがるだけの簡単な体験をしたり、もぐもぐひろばでは入場時間ごとにエサの種類が決まっていて、異なる動物の飼養を体験する
テーマ別の展示
D51形蒸気機関車 (D51 89) が設置されている。触れたり、乗ったりは不可。
オランウータン舎と同じ建物にある。空調機を使い、年間を通じて室内の温度を保っている。
以下は、おおむね名称の50音順に一覧にする。
国内最大級の放飼場とプールがある。
国内最大級のカバのプールを設置。土曜・日曜に展示動物がよう、金曜に水を入れ替える。
1988年(昭和63年)5月1日に開館、生物の進化と郷土の自然史をテーマとしている。約6,700万年前のエドモントサウルスの実物化石をはじめ、ティラノサウルス、トリケラトプスなどの恐竜からマンモスの全身骨格化石が並び、映像やクイズなどで楽しめる。
また大型映像シアターでは、日本最大級の幅約18 m、高さ約10 mの巨大スクリーンに投影する3D映像は東海地方初となる最新鋭4Kシステムを採用。
館内に入ると、イントロホールに「化石壁」があり、実物の化石に手で触れることができる。特別企画展示室は大型映像シアターを使い、日本最大級のシルバースクリーンに4K画質の3D映像で作品を上映できる。テーマを設けた展示室の一つ、ガラパゴス物語展示室はガラパゴス諸島のジオラマやチャールズ・ダーウィンの生い立ちなどを紹介し、エドモントサウルス展示室は、エドモントサウルス・アネクテンスの実物化石、恐竜の化石の密集地層「ボーンベッド」、恐竜の皮膚の化石等を示す。自然史スクエアには、ティラノサウルス、トリケラトプスの全身骨格標本を展示する。
東三河地方をメインとした郷土の自然展示室は動植物の実物標本やレプリカ、ジオラマを用いて地域の自然や研究史を展開する。外通路にはラブカの液浸標本がある。時代ごとの展示は、古生代展示室で地球誕生から恐竜の出現直前までの歴史をクイズやゲーム、標本などで把握する。中生代展示室にはユアンモウサウルス、アンモウサウルス、アロサウルス、ステゴサウルスの全身骨格、アンモナイトの化石を配置、新生代展示室でアケボノゾウ、ケナガマンモスの全身骨格や多数の実物化石、600点以上の標本や壁面大型映像などで学べる。
屋外の付帯施設野外恐竜ランドにブラキオサウルスの親子、トリケラトプス、イグアノドン 、アンキロサウルスなどの恐竜模型を設置してある。
1996年(平成8年)4月27日にオープン。野外展示と温室で構成し、約2700 m2の温室は「常夏の景」をテーマに、850種の植物を展示する。屋外では1万5000株の大花壇など、四季によって変わる植物の様子を楽しめる。「すいれんの園」(#モネコーナー)に植えたスイレンは、フランスの画家クロード・モネが描いた「睡蓮」の子孫にあたる個体を取り寄せ、花期は6月から9月ごろ。フランスから贈られたシダレヤナギも植栽してある。
すいれんの園・モネコーナーのスイレンも、周辺のシダレヤナギもフランスから贈られたもの。
木本を主体とした花木の園はサザンカ、ツツジ、ツバキ、ツルバラ、バラを見せる。紅葉の森にはイロハモミジ、ジュウガツザクラ、シュウメイギク、ドウダンツツジ、ブルーベリーなど落葉広葉樹を集めた。
草本をテーマに、ふるさとの雑木林(どんぐりの森)にはウマノアシガタ、ウラシマソウ、カンアオイ、ハナイカダ、フキ(フキノトウ)、マンサクを植栽する。対照的に日本の庭にはクロマツ、サルスベリ、シダレザクラ、タイサンボク、ハクウンボク、モミジを展示し、花と香りの園は嗅覚に訴えるクリスマスローズ、サザンカ、ツツジ、ツバキ、バラが並ぶ。
園内には全13種の有償のアトラクションがあり、#植物園ゾーンのボート池にあるボートと、園内をめぐる園内バスが含まれる。料金は個別に大人 100–300円、子供(中学生以下) 100–150円に設定。1日乗り放題券は大人 1,000円、子供(中学生以下) 500円で、貸しボート料ほか一部種類を除き、アトラクション10種類が1日何回でも利用できる。
同じ敷地に2016年(平成28年)3月23日にオープンした本格的なスポーツカート「のんほいサーキット」もある。
小型のりもの。
日本でも珍しい公立のカートコースで、全長400 mと本格的なコースのレイアウト監修を元F1レーサー山本左近(豊橋市出身の)に依頼した。遊園地の#1日乗り放題券は対象外。ナイトレースが楽しめ、園内の施設終了後は夜間専用の出入口から入場する。また、のんほいサーキットでは実力ごとに運転者を分けて走行する「クラス分け」システム採用し、初心者にも安心な仕様となっている。
自動車運転免許証を取得していない、あるいは不携行でも利用できる。初回のみライセンス取得の申し込み(走行料込み1,000円)が必要で、未成年者は保護者の同意を求められる。ヘルメットの下に装着するフェイスマスクは持参するか、その場で購入する(100円または500円)。安全に考慮し、ヘルメットとグローブ、運転に不向きな靴を履き替えるレンタルシューズ、服装が適さない場合としてスカートやワンピース、ストールなどを指定し、着替え用のジャージや防風用ウインドブレーカーを無料で貸し出す。
定期的にタイムアタックイベント、競技会(別料金)など催事を企画し、雨の日には走行時間を延長するなど対応をしている。
ターゲットタイム(目標タイム)をクリアすると記録が保存され、自動的に次の走行から上のグレード(クラス)で走る資格を得る。タイム記録はHPでいつでも確認できる。
カナールと呼ばれる水路から続く噴水場は、簡単な水遊びができる。イベント時や夜間営業時には、水路沿いの道にキッチンカーや屋台が並ぶ。芝生を貼った憩いの広場は広い休憩場所の一つ。ここのほか、イベント会場にもなる野外コロシアムではステージを上演する。
1992年(平成4年)の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)オープンと同時に誕生。カバとシロサイをイメージして茶畑和也がデザイン。
以下の一覧に示したマスコットは、着想を得た動物と名前、性別以外は基本的に同じ設定である。
1954年(昭和29年)3月20日、インドゾウの「豊子」は豊橋公園内の動物園の開園に先駆けて「豊橋博覧会動物園」で披露される。サーカス出身だった豊子は1973年(昭和48年)10月に死亡、同年12月11日に「ダーナ(雄)」(のちにマーラを儲ける)、「チャンチャル(雌)」が来園する。翌年、「トヨ(雌)」が到着するが半年後に死亡。
2016年時点、日本唯一の飼育である(平成28年)。1998年(平成10年)6月27日に「バック(雄)」が南アフリカから来園。2016年(平成28年)3月10日に老衰のため死ぬ。
「シズク」が事故のため2020年(令和2年)4月6日に死亡。序列の高いシマウマにちょっかいを出され、パニックを起こしてゲートに激突した可能性が高いとされた。
;シロサイ 1992年(平成4年)、シロサイ「トム(雄)」と「タンディ(雌)」が南アフリカから来園。2003年(平成15年)12月8日には「フクコ(雌)」が東北サファリパークから来園、老衰のため死亡(2015年(平成27年)1月23日)。2018年(平成30年)9月16日 には、「ソフィア(雌)」を南アフリカの施設から迎え、同年11月18日に公開、名前が決まったのは12月10日。
ふくろうの森リニューアル・オープンを迎えた2021年(令和3年)3月6日当日、「キルア(雄)」と「アスティ(雌)」の2個体の展示を開始。1週間後には「ミア(雌)」も追加された。
「アサヒ」を2017年(平成29年)6月29日 に公開。アサヒは同年5月12日に尾張旭市の街中に現れ保護された個体である。
フェネック「リアン(雄)」の展示をアフリカ園内の夜行性動物館にて2017年(平成29年)3月4日に開始。フェネック「アミ(雌)」、同年5月23日 - リアンとペア展示を開始。
「チー(雌)」と「ミー(雌)」の公開は、2021年(令和3年)3月23日に始まる。当園では初めての飼育となる。
「ハヤテ」と「オト」は自殺対策強化月間に合わせて、当園と豊橋市保健所の健康増進課が製作した啓発ポスターに2頭揃って採用され話題になる(2019年(平成31年)3月)。「ハヤテ」は老衰のため2019年(令和元年) 5月16日に死亡、2ヶ月前に作られた啓発スターに再び反響が起きた。
1996年(平成8年)4月15日 に「ヤヨイ」(1994年生、雌)がマリンピア松島水族館から来園、貝殻をガラスに打ち付ける癖がついて2009年(平成21年)12月3日 - 12月13日には飼育されているプールの強化ガラスにヒビを入れた。メインプールのガラスは強化ガラスで15 mm厚、2枚重ねに設置したうちの内側の1枚全体にヒビが走ったため、当園は同施設を閉鎖して入れ替え工事を行った。「ヤヨイ」は19歳10か月で2014年(平成26年)1月に老衰のため死亡。
「きなこ」が2013年(平成25年)12月14日に浜松市動物園から来園。
東海3県唯一のレッサーパンダとして「ショウショウ(雄)」を2020年(令和2年)2月8日に公開、セレモニーも行われた。環境に馴染むのに時間がかかった「リーファ(雌)」は、「ショウショウ」より公開を遅らせて2020年(令和2年)3月14日 に展示施設にデビュー。
発表順
豊橋市市制100周年記念事業
レストランは、昼時間に合わせての営業時間になっているが、夜間営業の時は多くのキッチンカーが並ぶので、夜の飲食にも困ることはない。また、朝から夕方の営業時間でもキッチンカーが出店している場合があり、アイスや「のんほいイチゴとブラックサンダークレープ」など、のんほいパークでしか食べられないものもある。
のんほいサーキットの飲食店以外は、株式会社イデアル・アトレが経営する「cafeこすたりか」が営業している。
2019年(平成31年 / 令和元年)から園内の売店は、すべて株式会社アクアが運営している。
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公式ウェブサイト
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