![国鉄タサ4000形貨車 国鉄タサ4000形貨車](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
国鉄タサ4000形貨車(こくてつタサ4000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
その後本形式より専用種別変更が行われ別形式となったタサ3800形についても本項目で解説する。
タサ4000形は、液化プロパン専用の15t積タンク車として1956年(昭和31年)3月16日から1957年(昭和32年)3月26日にかけて5両(タサ4000 - タサ4004)が三菱重工業、日立製作所の2社で製作された。
本形式の他に液化塩化ビニルを専用種別とする形式には、タム9300形(5両)、タキ5800形(29両)、タキ5850形(55両)、タキ10150形(43両)の4形式が存在した。
落成時の所有者は日本ゼオン、信越化学工業の2社である。
その後1961年(昭和36年)5月4日から同年5月19日にかけて3両(タサ4001 - タサ4002、タサ4000)の専用種別変更(液化塩化ビニル→カーバイド)が行われ、タサ4000形を離脱しホキ250形(ホキ333 - ホキ334、ホキ335)に編入された。更に1963年(昭和38年)2月4日には残った2両(タサ4003 - タサ4004)も専用種別変更(液化塩化ビニル→メタノール)が行われ、形式名は新形式であるタサ3800形(タサ3800 - タサ3801)とされ同時にタサ4000形は形式消滅となった。
塗装はねずみ色1号、寸法関係は全長は11,600mm、全幅は2,400mm、全高は3,855mm、台車間中心距離は7,500mm、実容積は25.5m3、自重は22.0t、換算両数は積車4.0、空車2.0であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Bである。
タサ3800形は前述のように1963年(昭和38年)2月4日に2両(タサ4003 - タサ4004)の専用種別変更(液化塩化ビニル→メタノール)が行われ、形式名は新形式であるタサ3800形(タサ3800 - タサ3801)とされた。
本形式の他にメタノールを専用種別とする形式には、タ2900形(39両)、タ3500形(9両)、タム3400形(1両)、タム3450形(1両)、タム3700形(74両)、タム23700形(1両)、タキ5200形(109両)、タキ7950形(25両)の8形式があった。
所有者は種車同様信越化学工業である。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。
車体色は黒、寸法関係は全長は11,600mm、全幅は2,330mm、全高は3,685mm、台車間中心距離は7,500mm、実容積は22.5m3、自重は16.5t、換算両数は積車3.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Bである。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には2両とも車籍がJR貨物に継承されたが、1990年(平成2年)4月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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