湯沢市(ゆざわし)は、秋田県東南端にある市。東を奥羽山脈、西を出羽山地に挟まれた横手盆地の南部に位置する。
面積は790.91平方キロメートルと広大で、秋田県全体の約6.8%を占める。
県境の市で、南側は宮城県および山形県と接し、古くから羽後国(秋田県)の南の玄関口であった。小野小町の、諸説ある生誕地の一つという伝説がある。
市街地は横手盆地の南に位置し、雄物川の東の山の手、鉦打沢川(かねうちさわかわ)の扇状地に広がる。鉄道路線(奥羽本線)や主要道路も雄物川に沿うように南北に延びる。
市の南部を山地が占め、南西は大黒森山、南東は高松岳までを市域とする。南東の高松岳から流れる高松川が南から流れる雄物川と合流し、東鳥海山と檜山の間を北上して横手盆地に抜ける。東から流れる皆瀬川が雄物川に合流する周辺が市の北限となる。
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。
冬季は-15℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、近年でも2018年2月2日に-18.6℃、2018年2月23日に-17.0℃、2021年1月6日に-16.4℃を観測している。
ブランド農作物として三関(みつせき)地区で、江戸時代から優良株を選んで栽培されてきたセリ「三関せり」がある。豪雪に耐えて根が太く長くなり甘みや食感が増し、秋田県の郷土料理きりたんぽ鍋の具などに使われる。
中心となる駅:湯沢駅
秋ノ宮温泉郷泥湯温泉など各地に点在する温泉地や、犬っこまつり、小町まつり、七夕絵どうろうまつりなど季節ごとの様々なまつりなど、豊富な観光資源を抱え、年間約120万人の観光客が訪れている。現在はインバウンド対策としてGPS機能を利用した観光ナビゲーション『湯沢まちあるき』などを活用し、多言語に対応した情報発信も行なっている。
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