楠木 ともり(くすのき ともり、1999年12月22日 - )は、日本の女性声優、シンガーソングライター。東京都出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。レコードレーベルはSACRA MUSIC。
中学2年生の時からアニメが好きになり、『こばと。』の再放送を観た際に花澤香菜の演技に惚れ、声優を目指した。養成所には通わず、独学で声優の勉強をしていた。
2016年、ソニー・ミュージックアーティスツ主催のオーディション企画「アニストテレス」の第5回で特別賞を受賞。この際、経験者でないと声優は厳しいと感じ、歌手志望でオーディションを受けていた。
2017年、『エロマンガ先生』の女子中学生役で声優デビュー。
2018年、『メルヘン・メドヘン』の鍵村葉月役でアニメ初主演。同年4月15日、SMA voice内にメンバーズサイト「TOMOROOM」が開設された。
2018年8月24日、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』のレン役として『Animelo Summer Live 2018 "OK!"』に出演。
2019年3月9日、第13回声優アワードにて新人女優賞を受賞した。
2019年12月29日、楠木ともり バースデーライブ 2019 Kusunoki Tomori coming-of-age『WRAPPED///LIVE廿』にてソロメジャーデビューが発表され、翌年8月19日に1st EP『ハミダシモノ』のリリースでデビュー。
2021年春頃より生来の体質によりダンス等大きな動きを伴う運動を行うとしびれが生じやすい状態にあると医師の診断を受け、以来ライブに関してはダンスパフォーマンスを制限した形で出演を継続していた。その後検診を進めていった結果、2022年9月に指定難病である遺伝性疾患「エーラス・ダンロス症候群(関節型)」に罹患しているとの診断を受けたことを同年11月1日に公表した。これを受けて『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』および『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の優木せつ菜(中川菜々)役について2023年3月末をもって降板した。後任は2023年4月より林鼓子が務める。なお、『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』に関しては交代後も本作のサービス終了までは担当する。
2023年3月11日、第17回声優アワードにて、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」として歌唱賞を受賞。同月18日、ファミ通・電撃ゲームアワード2022にて、『ヘブンバーンズレッド』の茅森月歌役としてボイスアクター部門最優秀賞を受賞。
3歳からピアノを習っており、中学時代は吹奏楽部、高校時代は軽音楽部に所属し 吹奏楽部ではトランペット、軽音楽部ではボーカルを担当していた。
声優になってからも歌手としての夢も諦めることはできず、インディーズとして自身で作詞・作曲した楽曲やカバー曲をライブで披露していた。メジャーデビューが決まったという知らせを受けたときは、夢を一つ叶えることができて嬉しかったと同時に信じられなくて受け止めきれなかったと話している。好きな歌手はさユり、ハルカトミユキなどであり、自分の感情に寄り添ってくれて気持ちを落ち着かせてくれる曲が好きだと語っている。
声優を目指し始めたころは、デザインの仕事にも興味を持っていたため、美大に通いながら声優の夢も追いかけたいと思っていた。しかしアニメの主役が決まってからは、仕事との両立は難しいと思い進学は諦めた。ただ仕事を通して、CD盤面やライブグッズなどやりたいと思っていたデザインに関わることができていると語っている。また絵を描くことを特技として挙げており、普段は本人が演じたキャラクターの絵やゼンタングルを描いている。
中学時代には生徒会長を務めており、人前に立つと普段の自分とは別の人間になったようで楽しいと感じていたという。声優という職業について「自分がなれなかったものになれる」と考えており、これらの共通点は仕事にやりがいや楽しさを感じることの一つだと語っている。また「変身」に強い憧れを持っており、それを題材とした魔法少女アニメが好きと語っている。その一作品である『東京ミュウミュウ』は、アニメが好きになったきっかけとして挙げている。他に好きな作品として、『〈物語〉シリーズ』や『パプリカ』などを挙げている。
自身を「打たれ弱いが負けず嫌い」と評している。周りからは「しっかりしている」との印象を持たれることが多い。
活動する上で「みんなの心にあかりを灯す」を指針としており、苦しんでいる人の隣に寄り添える存在でいたいと語っている。過去にいじめられた経験があり、その時自身の心に明かりを灯してくれた存在がアニメやアニソンだったという。
Animelo Summer Live 2019にてミュージシャンの平沢進のファンで、平沢進が率いたテクノポップバンド、P-modelの「美術館で会った人だろ」などの曲が好きだと語っている。また、ラジオ番組「楠木ともり The Music Reverie」では平沢進のソロ曲「Mother」が好きだと語っている。
5歳上の姉がおり、好きなものや部活など姉から影響を受けることが多かったという。
人からよく「個性がない声」と言われると語っており、自分の声の特徴よりキャラの特徴を掴んで芝居をしているという。
テレビアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』で主人公・レン役に受かった際には、アニメ『ソードアート・オンライン』で主人公・キリトを演じていた松岡禎丞の演技を何度も聞いて勉強をしていたといい、憧れの声優であると語っている。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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