![CYP2C19 CYP2C19](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/11/Protein_CYP2C19_PDB_1r9o.png/400px-Protein_CYP2C19_PDB_1r9o.png)
シトクロムP450 2C19(Cytochrome P450 2C19)、CYP2C19は酵素である。このタンパク質は、混合機能オキシダーゼ系のシトクロムP450のひとつであり、多くのプロトンポンプ阻害薬、抗てんかん薬など、生体異物の代謝に関与する。ヒトにおいて、CYP2C19タンパク質はCYP2C19遺伝子によって符号化されている。 21世紀初頭に臨床的に使用されている薬の、少なくとも10%に作用している肝臓の酵素で、特に抗血小板薬のクロピドグレル、潰瘍の痛みの治療薬オメプラゾール、抗マラリア薬プログアニル、抗不安薬ジアゼパムといったものである。
CYP2C19は、UniProtにて、(R)-リモネン-6-モノオキシゲナーゼと(S)-リモネン-6-モノオキシゲナーゼとされている。
CYP2C19の発現についての遺伝的多型があり(主にCYP2C19*2、CYP2C19*3、CYP2C19*17)、コーカソイド(白人)の約3-5%、アジア系民族の約15-20%に、CYP2C19機能がなく代謝が弱い。例えば、プロドラッグであるクロピドグレルでは、活性のためにこの酵素による代謝を必要とするが代謝されず、薬理学的効果に達しない可能性がある。CYP2C19の変異がある場合、ジアゼパム(セルシン)、オキサゾラム(セレナール)、オキサゼパム、テマゼパムは避けるべきである。(S)-mephenytoinや他のCYP2C19基質を代謝する、各人の能力に基づいて、広範代謝群と不完全代謝群に分類できる。不完全代謝を予測する8種の対立遺伝子の変異が同定されている。
以下の表は、基質、誘導物質と阻害物質を選別したして記したものである。薬剤の種別が記されている場合、その種の中に例外がある場合もある。
CYP2C19阻害剤の力価は、以下のように分類できる。
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