![国鉄タム600形貨車 国鉄タム600形貨車](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
国鉄タム600形貨車(こくてつタム600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式は、植物油専用の15t 積タンク車として1935年(昭和10年)5月25日に2両(タム600 - タム601)が、日本車輌製造の1社のみで製作された。
植物油を専用種別とする貨車は、本形式の他には例がなく唯一の存在であった。
落成時の所有者は奥田製油所であり、その常備駅は東海道本線の能登川駅であった。
1953年(昭和28年)11月13日に多木製肥所へ、同年11月28日に東京貿易へ、1954年(昭和29年)9月28日に三菱商事へそれぞれ2両そろって名義変更された。
車体色は黒色、寸法関係は全長は7,380mm、全幅は2,448mm、全高は3,603mm、軸距は3,500mm、実容積は16.5m3、自重は10.3t、換算両数は積車2.2、空車1.0、走り装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、二段リンク式に改造され、最高運転速度は65km/hから75km/hへ引き上げられた。
1983年(昭和58年)2月26日に最後まで在籍した1両(タム601)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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