![長栄寺 (東大阪市) 長栄寺 (東大阪市)](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/Choeiji_temple04.jpg/400px-Choeiji_temple04.jpg)
長栄寺(ちょうえいじ)は、大阪府東大阪市にある新真言宗の総本山の寺院。山号は百済山(ひゃくざいざん)。本尊は十一面観音。
詳しい創建年代は不明であるが、寺伝によると聖徳太子が自ら本尊の十一面観音を刻んで安置し、百済系渡来僧の入法を開山とし、山号を百済山として創建されという。
その後、中世には幾度もの戦火で荒廃していたが、当寺に延享元年(1744年)に27歳であった慈雲尊者が入り、中興した。慈雲はここで弟子たちと修行し、正法律(真言律)の復興を唱えてその道場とした。以後、高貴寺(現・大阪府南河内郡河南町、高野山真言宗)とともに正法律の一派として江戸幕府に認可され広められた。
文政8年(1825年)正月に本堂が全焼したが、同年に再建されている。
明治時代になると廃仏毀釈が行われたが、その際当寺のかなりの寺宝、所蔵品が難を逃れて高貴寺へ移されたという。
1946年(昭和21年)に真言律宗系統の新真言宗が設立され、当寺はその総本山となった。
当寺の西には「長堂」という地名があるが、これは長栄寺のお堂があったことに由来するものであるという。また百済山という山号は、仏教伝来時にこの地域を中心に百済系渡来僧によってとくに教化されたことによるともいう。
近鉄奈良線河内永和駅、JRおおさか東線JR河内永和駅より徒歩3分。
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