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シナぷしゅ


シナぷしゅ


シナぷしゅ』(しなぷしゅ)は、テレビ東京系列にて2019年12月16日から12月20日にパイロット版が放送され、2020年4月6日からレギュラー放送をしている乳幼児向け子供番組。また、副音声では、村山明による解説放送が行われている。

本作は、民間放送では初となる試みとなる乳幼児(0歳から2歳)向けの子供番組であり、テレビ番組の視聴率を計測しているビデオリサーチの調査対象でも乳幼児層は対象外としているため、異色の番組と評されている。 それでも本番組は、YouTubeでの無料配信に加え、シールブックや絵本、さらにはGUと共同開発したベビー服など、番組の枠を超えた企画が展開された。

主なコーナー

レギュラーコーナー(毎日放送されるコーナー)と不定期コーナーの2種類からなる。

うごくもいもい
番組を監修する東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授が手掛けた絵本「もいもい」のキャラクターをTVアニメ化したもの。「リズムでもいもい」「もいもいどーこだ?」「もいもいアレコレ」「もいもいまぜまぜ」「もいころポン」の5種類からなる。初期には「もいもいなーんだ?」が放映されていた。
せかいのいないいないばぁ
本番組メインキャラクターの「ぷしゅぷしゅ」たちが、世界各国の「いないいないばぁ」を紹介。
オリジナルソング「あいうえーお!のうた」
ひらがな版「ABCの歌」である「あいうえおの歌」。
ヒカリの森の黒うさぎ
セリフのない切り絵アニメーション。森の中に住む野生の黒うさぎが主人公。
切り絵アニメ:名取祐一郎
音楽:名取将子
キャラクターモーション:小川泉(一部担当話のみ)
ビリビリ
紙をビリビリ破きまくり音と感触を想像して楽しむコーナー。
切り絵アニメ:名取祐一郎
どてっ
いろいろなものが倒れる映像に、「どてっ」「ぱたっ」「バタン」の声を当てられている。
どうぶつ落っちんぐ
クラシック音楽や歌のない童謡などに合わせていろいろな動物が落ちてきて鳴く。
がっしゃん
パペットの猫「ひーたん&みーたん」が身近な「連結(つながる、くっつく)」を「がっしゃん」という言葉で紹介する。くっつかないものを紹介する場合には「もっと見たい」「もっと知りたい」というコーナー名になる。
マンマタイム
コーナーテーマソング「マンマのうた」(歌・海蔵亮太)。
離乳食・幼児食の料理を作っている手元の映像に合わせたご飯の時間をテーマにした歌。
ABC
英語のアルファベットを毎日1文字ずつカラフルなイラストと共に紹介するコーナー。
ジユウたいそう
2021年4月から始まったコーナーであり、コロナ禍でも身体を動かせるよう企画された。
スケッチモーション
魔法のお絵かき。手描きイラストが動く。
ふみきりカンカン
遮断機の降りた踏切を色んなモノがあらゆる方向へ通過していくアニメーション。
切り絵アニメ:名取祐一郎
音楽:名取将子
ロボぷしゅ
ぷしゅぷしゅがロボットに変身したロボぷしゅとばあどさんの人形劇。一定時間が経つと、ロボぷしゅはぷしゅぷしゅに戻ってしまう。
操演:山田はるか
映像:レッツゴー/よこいかおり
ばあどさん:よこいかおり
歌:熊野森人
お話:三宅ひづる
人形制作:七速
操演服:木下裕絵
あるひのシナ田さん
ミュージカル調の楽曲と、アニメの登場キャラクター・シナ田さんが見せるエキサイティングなダンスをするアニメーション。
アニメーション:平松悠
効果音・声:チーナ
たいようサンのおうち
「たいようサン」(作曲:樋口太陽 編曲:zukio 歌:いのうえあい)から派生した短編アニメーション。
森の図書館
フクロウの「もなか先生(伊豆シャボテン動物公園で飼育されているフクロウ)」が絵本を読み聞かせてくれるコーナー。

テーマ曲

オープニングテーマ「はじまりぷしゅ」
作詞 - 飯田佳奈子 / 作曲 - 信澤宣明 / 歌唱 - 彩夏子
エンディングテーマ「おわりぷしゅ」
作詞 - 飯田佳奈子 / 作曲 - 信澤宣明 / 歌唱 - 彩夏子
  • オープニング、エンディング共に子役が登場しダンスを披露する。
  • オープニングのみ、解説放送では「シナぷしゅダンス」と読んでいる。

声の出演

浮世絵さん:嶋川武秀(母心)
ひーたん:原田修佑(2022年7月まで)→林克征→矢内雄一郎(全てテレビ東京アナウンサー)
みーたん:松丸友紀(2024年3月まで)→藤井由依(共にテレビ東京アナウンサー)

スタッフ

レギュラー版

  • 企画・総合演出:飯田佳奈子(※、以前はコンテンツ統括プロデューサー)
  • プロダクトマネージャー:岡林曜子(※、以前はプロデューサー)
  • 監修:開一夫(東京大学赤ちゃんラボ)
  • 構成:たむらようこ、大木和美、太宰麻帆(たむら以外→※)
  • 音楽制作:池田貴博(※時は音楽)
  • 選曲効果:クォン・ジンホ(ジノソニック)【平日】、柳澤三重子(サウンドエッグノッグ、※)【週替り】
  • アートディレクター:清水貴栄
  • ぷしゅぷしゅ操演:山田はるか(※)
  • 映像提供:アフロ【不定期】
  • 画像協力:Shutterstock、iStock、ゲッティ、Can Stock Photo、ピクスタ【不定期】
  • 協力:D・Dファクトリー(※、以前は技術協力→撮影協力)
  • 編集:庄司玲音(※)
  • MA:上野裕(※)
  • コーナー制作協力:クエストロ×ナナメ、iGlore【平日】、エヂカラ【週替り】、せのびてれび、DRAWING AND MANUAL【週替り・日替り】、ダダビ、CEKAI【日替り】(※時は制作協力)
  • ライセンス担当︰高垣恭子、矢田綾奈(共に※、高垣→以前はシナぷしゅPJ→一時離脱)
  • アシスタントプロデューサー:三浦茜(※)
  • アシスタントディレクター:坂本美帆、大隈愛海、本庄彩華(共に※)
  • ディレクター:丸山恵・大森時生(テレビ東京)、萩原由美【週替り】、芝﨑真寿美(ホールマン)【平日】、斎藤俊介【週替り】(芝﨑・萩原・斎藤・大森→※)
  • プロデューサー:富田晶子(ホールマン)、茂木葉子【平日】、武井陽介(エヂカラ)【週替り】(共に※、富田→以前はディレクター→一時離脱)
  • チーフプロデューサー:工藤里紗(※、テレビ東京、以前はプロデューサー)
  • 制作協力:ホールマン(※)
  • 製作著作:テレビ東京

過去のスタッフ(レギュラー版)

  • 構成:川波麗(※)
  • ことばの監修:松丸友紀(以前はプロデューサー)
  • 選曲効果:藤野竜揮(※)
  • ナレーター:倉野麻里
  • 撮影協力:新光重機(新光→第1回・第2回はパイロット版)、中央大学体育連盟ボート部(中央大学→第3回はパイロット版)
  • 画像協力:新潟市水族館マリンピア日本海
  • 編集:土谷昴生、加藤駿・仮野潔・高倉亮平・滝江航平(※)
  • MA:吉田達矢
  • コーナー制作協力:ベイビー・プラネット、Spoon.、MAMADAYS
  • シナぷしゅPJ:関口淑恵(関口→以前は番宣)、合田知弘、桐生朋美、三好孝徳、鈴木紀子、林克征(林→以前はテレビ東京アナウンス部)、渡邉由佳子、伊藤歩
  • アシスタントプロデューサー:山下幸恵
  • アシスタントディレクター:山崎美優、齋藤莉那、阿部美華、石井唯加
  • ディレクター:上野健、大田剛史、渡邉陸、松原綾子、岩上武司、石垣俊介、坂本侑哉、堀景輔、陶山加織、高橋健人、布施好則、呉俊鐸、高橋光、滝島春樹、山本裕典、新田元樹、大貫翔平、水野将仁、中田健士、坂根道紀
  • プロデューサー:吉原正浩
  • チーフプロデューサー:伊藤隆行

パイロット版

  • 音楽エンジニア:相澤光紀
  • 技術協力:ジェイ・クルー
  • 照明:水野暁夫
  • 美術:岩本朝美
  • メイク:蔵本優花
  • 「シナぷしゅダンス」協力:セイハダンスアカデミー
  • 撮影協力:Oyako Cafe picnic
  • 協力:フィンランド大使館(第1回)
  • テレビ東京アナウンス部:前田真理子、秋元玲奈、狩野恵里、矢内雄一郎(第2回 - 第4回)、須黒清華(第1回・第5回)、森香澄(第2回・第3回)、田中瞳(第2回・第3回)、池谷実悠(第2回・第3回)
  • ディレクター:城谷美里、深澤直人、渕聡
  • プロデューサー:高橋弘樹

ネット局と放送時間

字幕放送、解説放送は同時ネット局のみ実施。

過去のネット局

いずれの局も遅れネット。

ネット配信

更新はテレビ東京放送日時基準

製作

テレビ東京でバラエティ番組の販促を担当してきた飯田佳奈子は、出産や育児を経験する中で、テレビや動画に助けられてきたと感じていた。その一方で、親が必死に子供向けコンテンツを探すのを見て、「子どもに見せたいと思える」「親が見せて安心できる番組」の制作を思い当たった。

その後、飯田は複数の社員と協力して本作の企画を立案し、東京大学赤ちゃんラボが監修にあたった。 番組名の「シナぷしゅ」は、シナプスに由来する一方、「赤ちゃんの世界が『ぷしゅっ』と広がり、パパママの肩の力が『ぷしゅ~』と抜ける」という意味を込める形で名づけられた。

制作にあたり、飯田は視聴者を単に子ども扱いするのではなく、赤ちゃんの可能性を広げる内容になるよう心掛けていると朝日新聞社のコンテンツ「好書好日」とのインタビューの中で話している。 コーナーの一つである短編アニメ「ヒカリの森の黒うさぎ」では、小さな子どもや外国の視聴者でも理解できるよう、台詞をなくし、音楽で表現するという演出が取られている。

コーナーの一つである「がっしゃん」はプロデューサーの一員の松丸友紀が立案した。 松丸は元々アナウンサーであり、企画の立案はこの時が初めてだった。悩んでいたところ、「子どもが好きなものを詰め込んではどうか」というアドバイスが寄せられ、当時2歳半だった息子の好きな物を考えた際、大好きな新幹線が連結する様子を「がっしゃん」と呼んでいたことにヒントを得、同コーナーを企画した。 進行役のみーたんとひーたんのパペットは、松丸のオファーにより徳島県在住のぬいぐるみ作家yoshimaruが制作した。 また、みーたんの声は松丸本人が、ひーたんの声はアナウンサーの原田修佑(2022年7月からは矢内雄一郎)がそれぞれ担当している。

また、早期英語教育への関心が高まってきたことから、本番組でも英語を取り入れるコーナーが設けられた。 プロデューサーの一人である工藤里紗は「楽しいだけで終わってしまうのではなく、子どもが英語の世界に自然になじんでいくための動線を作りたいという思いがありました。フォニックスの音を知っていると、文字を見てなんとなく発音できるようになる。乳幼児期の“正解”はわかりませんが、英語の歌に加えてフォニックスを番組に取り入れてみたいと思いました」とAERAとのインタビューの中で話している。 さらに、様々な国の言葉で「いないいないばあ」をするものなど、英語以外の外国語も題材としたコーナーも用意された。 これについて飯田は「意味がわからなくても、外国語の音を聞いて耳の可動域を広げたり、少し背伸びしたコンテンツに接することで、楽しく毎日聞いている間に興味への伸びしろが増えているような状況が一番いいと思っています。」と話している。一方、工藤はAERAとのインタビューの中で「いろいろな言葉や音に接していると、知らないものも自然と受け入れられる、オープンなマインドが育つことにつながるかな、と。これからの時代を生きる子どもにとって、多様性というのはひとつの大切なキーワードだと感じています」と話している。

スポンサー・コラボレーション

飯田が営業局にいたころから、「子供向けのアニメ番組に広告を出したい」という要望が企業からテレビ東京へ多く寄せられていたものの、製作委員会方式で制作されたアニメ作品ではCM枠が委員会に参加している企業におさえられていた。飯田は朝の30分枠で子供番組を用意すればスポンサーがつくと確信し、番組の配信や商品化といった二次収入で売り上げを立てられると判断した。

本番組は企業とのコラボレーションも行われている。たとえば、2021年6月には、GUから本番組を題材としたベビー服が発売された。 GU babyの責任者・平松修吉はコラボレーションの経緯について、「2、3年前よりベビー服の開発要望が社内外から寄せられていた中で、知名度のある本番組とのコラボレーションが社内から提示され、番組スタッフの姿勢からコラボレーションを決めた」とメディアコンサルタントの境治の取材に対して説明している。 コラボレーションに当たっては、飯田をはじめとする番組スタッフも監修者として開発に参加した。

関連番組

  • ウタぷしゅ』シナぷしゅの人気曲を集めた番組。祝日などにスペシャル番組が放送されている。
  • やさいぷしゅ』2022年10月22日放送。事前に一般募集された遠足ロケの模様が放送された。

映画

シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』2023年5月19日公開。

番組メインキャラクターの「ぷしゅぷしゅ」たちを題材とした作品。複数のクリエイターがパペット、アニメーション、クレイアニメ、切り絵アニメ、浮世絵等、いろんなジャンルの作品のパートを担当している。映画オリジナルキャラであるタオルの妖精「にゅう」の声を当番組を子供と一緒によく見ている玉木宏が演じている。

声の出演
ぷしゅぷしゅ:岩本彩楓
浮世絵さん:嶋川武秀(母心)
ひーたん:矢内雄一郎(テレビ東京アナウンサー)
みーたん・予告編ナレーション:松丸友紀(テレビ東京アナウンサー)
にゅう:玉木宏(特別出演)

主題歌
「はじまりぷしゅ」(歌:chelmico)
本編オープニング曲「はじまりぷしゅ」カバー曲。
「エンドロールぷしゅ」(歌:chelmico)
本編エンディング曲「おわりぷしゅ」と、chelmicoが歌った“つきうた”の「あべこべ」をミックスさせた映画オリジナル楽曲。
挿入歌
「これからも ヨロレイヒ」

スタッフ
監督:清水貴栄
劇伴音楽:信澤宣明
企画・プロデュース:飯田佳奈子
制作:テレビ東京・CEKAI
東京大学赤ちゃんラボ 関一夫推薦作品
配給:ローソンエンタテインメント ©SPMOVIE2023

アルバム

DVD

書籍

全て小学館より発売。

  • シナぷしゅ マグネットシールえほん(2021年12月、9784099425050)
  • シナぷしゅぷ しゅぷしゅみ~つけた! みつけっこえほん(2022年9月15日、9784097251941)
  • めくってあそぼう!しかけえほんシナぷしゅ(2022年11月21日、9784097353508)
  • ぷしゅぷしゅの こんにちは! ゆびにんぎょうえほん シナぷしゅ(2022年12月7日、9784097353485)

反響

氏家夏彦によると、2020年12月時点における本番組の個人視聴率は約0.4%で、同時間帯に放送されているNHK・Eテレの赤ちゃん向け番組『いないいないばあっ!』の約1.3%の半分以下とされている。 これに対し、飯田は氏家とのインタビューの中で、本番組の提供スポンサーの一つであるタマホームを例として提示し、番組を見た子どもたちが同社のCMソングを覚えたり、他の番組で同社のCMを見て本番組を想起するといった反応があったとも話している。 また、ジーユーとのコラボレーションでは、ジーユー側の予想よりも大きな売り上げをみせ、テレビ東京の放送エリア外の地域でもヒットしたほか、売り切れる店も出てきた。

評価

ライターの松庭直は、乳幼児を含む3人の子どもとともにパイロット版を見た感想として、「『シナぷしゅ』はテンポ良く場面が切り替わり、子供を飽きさせない工夫が凝らされていると思いました。[中略]ダンスがあり、歌があり、教育があり、とさまざまなコーナーが詰め込まれていると感じました。[後略]」 と話している。 その一方で、松庭は「テンポの良さを優先しているためだと思いますが、MCが不在で、子供が一呼吸つける瞬間がないのが残念です。番組終了後は子供が少し疲れた様子でした。[中略]もうひとつ、番組のコンセプトは『我が子に安心して見せられる』とのことですが、正直、どこが『安心』なのか。親の立場からすると、もう少し丁寧な説明が欲しいと思いました」とも話している。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 公式サイト
  • シナぷしゅ|note
  • シナぷしゅ×GU baby|キッズ(子供服)|GU(ジーユー)公式オンラインストア
  • シナぷしゅ|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題
  • シナぷしゅ (@synapusyu) - X(旧Twitter)
  • シナぷしゅ (@synapusyu) - Instagram
  • シナぷしゅ (synapusyu) - Facebook
  • シナぷしゅch - YouTubeチャンネル
    • 【公式】シナぷしゅ - YouTubeプレイリスト
    • 【公式】シナぷしゅコーナーまとめ - YouTubeプレイリスト
    • 🎵うたの動画 赤ちゃんが泣き止む・喜ぶ - YouTubeプレイリスト
    • 🅾もいもい│赤ちゃんが泣き止む話題の絵本 - YouTubeプレイリスト
    • がっしゃん-赤ちゃんと一緒に遊ぶ・楽しむ - YouTubeプレイリスト
    • 🐰ヒカリの森の黒うさぎ- 赤ちゃんの感情を豊かにする・自然を知る - YouTubeプレイリスト
    • 【離乳食・幼児食レシピ動画】マンマタイム - YouTubeプレイリスト
    • 💨動きを楽しむ動画 色や形の動きを楽しむ - YouTubeプレイリスト
    • ▶️長時間再生用!「週まとめ」リスト - YouTubeプレイリスト
  • シナぷしゅ公式スタンプ - LINEスタンプ

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: シナぷしゅ by Wikipedia (Historical)


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