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チックンタックン


チックンタックン


チックンタックン』は、石森章太郎(後の石ノ森章太郎)の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメである。

概要

漫画版は学習研究社発行による科学と学習シリーズ(『○年の科学』『○年の学習』)の各学年誌に、1978年度から1984年度まで(1978年4月教材から1985年3月教材)長期にわたって連載された。当初は『チクタク大冒険』というタイトルで『科学』のみに掲載されており、科学的知識を盛り込んだ内容の学習漫画だったが、後のテレビアニメ化に伴って『学習』でも連載を開始した(『学習』に掲載されていたものは純粋なギャグ漫画となっていた)。

石ノ森自身による執筆が行われていたのは『1年のかがく』と『5年の科学』掲載作のみであり、石ノ森原作による前作『S・Pハーレー』・前々作『未来救助隊アスガード7』と同様に、学年ごとにシュガー佐藤、中島昌利、桜多吾作、土山よしきなど、異なる漫画家(おもに石ノ森の元アシスタント)が作画を担当していた。なお、学年が同じ『科学』と『学習』は必ず担当が異なっていたが、複数年の雑誌を同一人物が担当することはあった。R(アール)星からやって来た宇宙人チックンとタックンが、地球人の少女ミコのもとに居候するという基本設定は全学年ともにほぼ共通であるが、作画担当者ごと、または年度ごとに多少のストーリーや設定が改変されている場合もある。

登場キャラクターのうち、Dr.ベルとギジギジは前作『S・Pハーレー』から引き続き登場したキャラであり、最終回で相対するハーレーの前に乱入する形で名乗りを上げたのがチックン・タックンであった。また、同作品のヒロイン「シズカ」は、掲載作によってはミコの代わりに登場しており、ミコに比べるとセミロングの落ち着いた雰囲気の少女であった。1982年の『6年の科学』には、スピンオフ作品として『Dr.ベルの釣り教室』(作 - 桜多吾作)が連載されていた。

1984年のテレビアニメ化に際し、タイトルを『チクタク大冒険』から『チックン大冒険』、そして『チックンタックン』と2度改めている。アニメの終了後、1985年3月をもって全学年の漫画連載も終了した。

登場人物

漫画・アニメ共通

チックン・ダック
声 - 菅谷政子
アール星の王子。その外見はアヒルやペンギンに似ており(ただしこの姿は仮の姿である)、口癖は「ンジャラホ!」。好奇心旺盛で少々わがまま。漫画では地球の物事に関心を持ち、それを学んでいく。掲載年度によっては、腹のボタンを押すと体の部分を変身させる能力を見せた。アニメでは「〜のら」が口癖で、宇宙船メンフォー号に乗る。ラーメンが好物。
タックン・ハット
声 - 肝付兼太
チックンのお目付け役であるシルクハット型ロボット。中から腕が出たり、巻いているリボンが手の形になる。物知りで『科学』では先生役。メカの開発等もする。チックンはタックンを頭にかぶったり、逆さになったタックンの中に入ることで空を飛べる。アニメでは「〜であーります」が口癖。一部の学年誌最終回ではチックンを動物から人間に戻す役割も果たしている。
ジタバタメカタン
声 - 龍田直樹
チックンのボディガード的存在である大型ロボット。飛行形態に変形できる。力は強いがおっとりした性格。アニメ放送に前後して漫画にも登場した。
南田 ミコ
声 - 冨永みーな
チックン・タックンの居候先の小学生。自分を「僕」と呼ぶ(ボク少女)。漫画ではカチューシャとおかっぱがトレードマークの活発な少女で、掲載誌の学年に合わせた年齢設定になっている。アニメでは6年生で、キャラクターデザインが大きく変わりショートカットで赤い髪になっている。また、「南田」姓はアニメのみの設定である。
Dr.ベル
声 - 千葉繁
漫画には1982年度より登場。頭にベルを下げている(アニメでは感情によって大きさが変わる)。アール星出身でチックンをライバル視する自称・大悪党だが、どこか抜けている。漫画(特に低学年向け)ではチックン達にいたずらを仕掛ける程度になっており、掲載作によってはチックン達をアール星に連れ戻す役柄で登場する。アニメでは「〜ベル」が口癖で、宇宙船ナズマー号を操る。
ギジギジ
声 - 緒方賢一
Dr.ベルの子分である六本足のロボット。アニメでは「〜ギジ」が口癖。

アニメのみ

ワルチン大事典
声 - 滝口順平
外見は事典のようだが、実はコンピュータで会話も可能。全宇宙のあらゆる悪事がデータに入っており、手にしたものはそれを実現できる。アール星の国王が封印したが、Dr.ベルに盗まれる。第7話までは電子音声で話す。コピーすることは不可能なようで、Dr.ベルが大量にコピーしたが内容は全て砂嵐となっていた(第12話)。
南田 朗
声 - 納谷六朗
ミコの父親。前衛芸術家。
南田 フツ子
声 - 平野文
ミコの母親。
マキ
声 - 坂本千夏
ミコの友人。ボーイッシュな性格。一人称は「俺」。
ムッコ
声 - 松井菜桜子
ミコの友人。メカに強い眼鏡っ子。
メーコ
声 - 松谷祐子
ミコの友人。いつもボーッとしたのんびり屋。
モコ
声 - 神代智恵
ミコの友人。ブリッ子のトラブルメーカー。
エンドレ
声 - 野沢雅子
第12話から登場。アール星一の大金持ち。チックンより早くワルチン大事典を奪い返すべく地球にやって来た。カラスのような大勢の部下を引き連れている。
レイア姫
声 - 大城松美
同じく第12話から登場。チックンの婚約者。アール星でワルチン大事典を守っていた。

アニメ版

1984年4月9日から同年9月28日まで、フジテレビ系列局で放送(放送期間は、キー局であるフジテレビでのもの)。学習研究社とフジテレビが共同製作した。全23話。

製作局のフジテレビでは、第11話(1984年7月2日放送分)までは月曜 19:00 - 19:30枠 (日本標準時)にて、第12話(同年7月13日放送分)からは金曜 16:30 - 17:00枠 (日本標準時)にて放送された。作品名は、第4話(同年4月30日放送分)から第11話までは番組表に「痛快アニメ チックンタックン」と表記されていたが、放送上での変更は無かった。金曜16:30枠への移動後には、表題通りの表記に戻っている。またフジテレビ側は、月曜時代は複数社提供だったが、金曜時代は学習研究社の一社提供に変更された(ただしフジテレビ番組の番宣CMも放送)。

内容は、1980年代当時の流行を多く取り入れたドタバタギャグ作品となっている。内房地域が物語の舞台。

海外でも放送された。

ストーリー

アール星からDr.ベルとギジギジが、あらゆる悪事を行う事ができる「ワルチン大事典」をもって、地球にやってきた。それを追ってきた王子のチックンと、臣下のタックンは小学生の南田ミコと出会う。事情を知ったミコと友人たちはキュンキュンズを結成、チックンと共にDr.ベルの悪事に立ち向かう。第1話と第6話がアニメ絵本として刊行された。

スタッフ

  • 原作 - 石森章太郎
  • 企画 - 岡正(フジテレビ)
  • プロデューサー - 前田和也(フジテレビ、第15話から)、神保まつえ(学習研究社)、片岡義朗(日本アドシステムズ)
  • チーフディレクター - 早川啓二(第14話まで)、案納正美(第15話から)
  • キャラクターデザイン - 小和田良博
  • 音楽 - 安西史孝
  • 録音監督 - 斯波重治
  • 美術監督 - 小林七郎
  • 撮影監督 - 杉村重郎
  • シリーズ構成 - 山本優(第12話まで)
  • 動画チェック - 伊藤由起子、片田敬信、阿部毅彦、児玉八重子、山崎茂
  • 色指定 - 小泉純子、横山忍、安斎弘美、池さゆり、木山祐美子、飯塚善子
  • 特殊効果 - 三浦誠→干場豊、阿部郷、榊原豊彦
  • 仕上 - イージーワールドプロ、アニメファミリー
  • 撮影 - スタジオぎゃろっぷ(第14話まで)、イマジネーション(第15話・18話)、三晃プロダクション(第16話から)
  • 背景 - 小林プロダクション
  • 調整 - 桑原邦男
  • 効果 - 依田安文
  • 録音 - 映広音響
  • 現像 - 東映化学
  • 編集 - 森田清次、坂本雅紀→西出栄子
  • 制作デスク - 木村健吾(第14話まで)、保原岳人(第15話から)
  • 制作進行 - 小板橋司、神田修吉、佐藤育郎、村田茂、千葉茂夫、本間道幸、渡辺欽哉、水谷光一
  • 演出助手 - 高本宣弘
  • 協力 - スタジオユニコーン、A.I.C
  • 制作担当 - 金子泰生(学習研究社)、伏川政明(スタジオぴえろ)
  • アニメーションブレーン - スタジオぎゃろっぷ
  • アニメーション制作協力 - スタジオぴえろ
  • 制作協力 - NAS
  • 制作 - 学習研究社、フジテレビ

主題歌

オープニング・テーマ - 『好きしてチックン!!』
作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 平野文 / レーベル - キャニオン・レコード
映像は一貫して不変で、後期キャラのエンドレとレイア姫は登場しなかった。またミコの両親も登場していない。
エンディング・テーマ - 『Dr.ベルのテーマ』
作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 千葉繁 / レーベル - キャニオン・レコード

放映リスト

放送局

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • チックン タックン - 株式会社ぴえろ 公式サイト
Collection James Bond 007

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: チックンタックン by Wikipedia (Historical)